非天マザー by B-CHAN

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日航の破綻で銀行が怒っているのを見て国民が怒っています

破綻処理


日航が会社更生法の適用を受けました。
これで最大のリスクテイカーであるストックホルダー(株主)のみならず、リスクを極力取らないレンダー(銀行)たちも確実に損失をかぶることになります。
経営が失敗したんだから破綻する。
当然の流れです。
銀行たちは不満をくすぶらせてるようですね。
「法的整理と言っても平等とはいえない」(大手銀行)
だそうです。よく言いますよね、まったく。
かつて、といっても、ほんの数年前でしたが銀行の経営がそろって悪化したとき、公的資金が投入されて銀行たちは救済されました。
先ほども書きましたが、経営が失敗したら破綻するのが当然の流れです。
しかし銀行は救済されました。国民の税金を使って。
救済された理由は連鎖倒産を防ぐとか金融危機を防ぐとかよくわかりません。
要するに銀行ってのは人質を持ってるんですよ。
「俺を殺せば、こいつの命もなくなるぜ」
というわけで、国民の大切な税金という名の身代金を渡して事件は無事解決。めでたしめでたし。
いっぽう、そんな身代金を差し出した国民はと言えば、銀行員よりもさらに安い収入で、中には会社が倒産して路頭に迷い、大変な思いをしている人がたくさんいます。国民は人質を持っていませんからね。
ボク自身も勤務先が倒産するという経験をしましたが、当然救済はありません。
次にいつ仕事に就けるかの見通しも立たなかったので、食事もできるだけ控えていました。
旅行とか飲み会とかなんてもっての他ですし、このままいつか将来ホームレスにという不安もよぎりました。
そんな国民が今たくさんいます。
そういった苦しい生活を強いられている国民が差し出したおカネで、銀行員は普通に(正確に言えば普通以上に)のうのうと暮らしているわけです。
こう言うのを、
「ものすごく不公平」
と言います。
苦しんでいる人間が苦しんでいない人間を食わしてやっている状態です。
少なくとも、公的資金がを返済するまではずっとボーナスはゼロにし続けるべきです。そのおカネでたくさんの銀行員の恩人である国民を助けることができます。
もちろんボーナスゼロが嫌な人はどうぞ他の会社へ転職して倒産リスクを享受してください。それが公平なことです。

最終的に損失をかぶっている無関係な国民


銀行員の口から聞いたことありますか?次の意味合いの言葉を。
ボクは無いですねえ。
「私がこうやって毎日収入を得られるのはすべての国民の皆様のおかげです。不公平な制度で私は大変、得をして、皆様に損害と苦しい生活を与えてしまいました。大変ありがとうございます。そして大変申し訳ございません。」
ま、銀行は将来も変わらないのかな?
ボクのように、こんな体質に違和感を感じて銀行を辞めた人間もいると言うことを知ってくださいね。ボクの銀行在籍期間は約8年でした。
ちなみに、昨今の不況で公的資金の投入が銀行のみならずいろんな産業に及ぼうとしています。
しかし、失敗したビジネスは破綻させるのが当然もしくは民間で解決することが自然です。
ボクの勤務先も倒産しましたが決して公的資金による救済が必要だったなんて思っていません。