非天マザー by B-CHAN

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iPhone 4予約受付中止と実質ゼロ円の戦略

携帯電話の実質ゼロ円戦略

予想できたことですが、6月24日に発売される新しいiPhone 4の予約が殺到しているようですね。


ソフトバンク、予約殺到により「iPhone 4」の予約受付を一時中止


ファストファッションのH&Mが日本に出店したときも大行列でしたし、クリスピー・クリーム・ドーナツも大行列ですが、携帯電話の分野でこんなに行列をなし得る現象って、iPhone以外には見あたりません。
どんなマーケットでもそうですが、とある1社が勝ちすぎて独占的な立場に立ってしまうと、プライスリーダーになってしまう懸念があります。
現在はソフトバンクの料金設定は非常に安いです。
これもiPhoneが売れる原因のひとつだと思います。
まず分割払いにすると頭金がいりませんので、その場では1円も払わずにiPhoneを持ち帰ることが出来ます。
(一部のショップが頭金を取るようですが、ソフトバンク側の意向ではないようですので、頭金を取らないショップで買いましょう。アップルストアとか。)
そして、毎月の支払額を見てみます。
16GBモデルの場合、


基本料金980円 + S!ベーシック315円 + パケット定額4410円 + ローン分割払い1580円 - 割引1580円
合計5705円



これが2年間続きます。


「実質0円」


という表現をしているので、実際はどうなの?と疑う人も多いですが、これを見てもらえばわかるように、毎月1580円のローンであるにもかかわらず、毎月同じ1580円が割り引かれます。
つまり本当に端末代はゼロ円で買えてしまいます
iPhoneのローン込みで固定費は毎月5705円で済んでしまうわけです。
正直、ボクもこれで助かっています。
これはドコモやauなど、他社に対する明確な価格戦略です。
ちなみに32GBモデルの場合は毎月240円が余分にかかります。もちろんこれは端末代金なので24ヶ月たてば無くなります。
iPhoneはその操作性を最大の売りにしていますが、ソフトバンクはそこに価格競争の原理を持ち込んでマーケットを広げているわけです。
こうやって明確に低価格戦略を打つことはユーザーに取っては歓迎ですが、さっきも書いたように、万が一、あまりにも一人勝ちすると、マーケットで独占が起こり、企業がプライスリーダー(価格決定権を握るマーケットの勝者)となってしまう懸念があるんですね。
まだまだソフトバンクに比べてドコモは圧倒的に大きいですから、ソフトバンクがプライスリーダーになることは考えにくいですが、Appleは可能性がありますよね。
事実、これだけ巨大化したAppSotreの使用料30%については完全にAppleが主導権を握っています。
これが仮に将来、40%になるとしても、iPhoneが相当普及してしまってからでは、開発者もユーザーもかなりの部分で従わざるを得ない可能性があります。
ユーザーに取って一番いいのは、その商品が一人勝ちすることではなく、適度な競争が継続することです。
なので、現在iPhoneユーザーであるボクは、Androidなど他のスマートフォンやケータイがもっと売れて、iPhoneと激しい競争を繰り返してくれることを願っています。