非天マザー by B-CHAN

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ブログのメリットとデメリットと民主主義

ブログ登場後に個人ができること

ブログの最大のメリットって個人でも簡単に執筆して発信できることだと思うんですよ。
かつてインターネットがない時代は、ほとんどの人の情報源はマスメディアでした。テレビ、雑誌、新聞。
それらの多くは商業メディアであり、視聴率や発行部数を考慮しつつ、スポンサーにも配慮した、操作されたメディアだったわけです。
例えばテレビというのは、いろんな業界の不祥事を報道しますが、いっぽうで自らの不祥事はなかなか放送しません。
公共の電波を使うという強大な権力を持つ者が民間企業であるという巨大な矛盾をはらんでいるわけです。
しかしそんな時代も終焉に向かいつつあります。
インターネットの台頭です。
そこにはスポンサーの意向にとらわれない多くの個人ユーザーがおり、ブログやツイッターなどで、活発に情報発信しています。
これは、本来、民主主義でありながら、一握りの民間企業が電波という強大な権力を握っていた時代がおかしかったということを明らかにしながら、正しい方向へ向かいつつあるんだと感じています。
まだまだテレビに比べて敷居の高いネットですが、テレビのように一般に普及が進み、本来あるべき民主主義に向かうことを願っています。
日本という国は、ほんの数十年前までは民主主義ではありませんでした。一部の人たちに権力が握られていました。
多くの先人たちの努力と戦いによって、全ての人に人権が行き渡るようになり、選挙権が持てるようになったわけです。
ボクがいつも、必ず選挙に行こう!と声高に叫ぶのは、せっかくそんな大切な権利を生かさないことはあまりにももったいないからです。
もし選挙に関心を持つ人が減れば、また権力者に権力を握られ、一般大衆は自由を奪われます。
物も自由に買えず、人と自由に交際する権利さえも奪われます。もちろん、発言も許されません。現実的に、つい最近まで日本はそういう国でしたし、今でも世界にはそういう国があります。
民主主義を守るためには、個人がもっと意見を持ち、それを自由にアウトプットできる社会が必要です。
それを守るために、選挙に行って自分が信じる人に投票すべきです。
さて、そんなネットの世界ですが、多くの人がブログを書くおかげで、検索エンジンにも多くのブログがヒットするようになりました。
ボクが気になっているのは、多くのサイトで、ニュース記事のコピーがあふれていることです。
例えば、とあるITサイトやニュースなどで、iPhoneが300万台突破!と発表されると、いろんなブログでも同じように、iPhoneが300万台突破!と書かれます。
その結果、検索エンジンで検索して出てきたサイトを見ていくと、どこを見ても、iPhoneが300万台突破!という記事ばかりになり、結局、検索で出てきた軒数は10件なのに得られた情報はiPhoneが300万台突破!という1件だけ、ということになります。
もちろん商業ベースのニュースサイトなら、そういう情報を伝達することが仕事ですから、そういう”事実”を伝達することに特化するべきでしょう。
しかし、個人ベースのブログなどが商業ベースのニュースサイトと同じ内容をそのまま書いてしまうのは、なんだかせっかくの個人の意見が書けるブログなのにもったいないなあ、とちょっぴり思ってしまうわけです。
もちろん何を書いても自由ですし、そもそも書く義務も無いですが、あくまでもボクの個人的な感想としては、せっかくの民主主義の世界での貴重な発信の場ですから、他で手に入る情報のコピーよりも、その人にしか書けない思いや感想を書く方が効果的なんじゃないかな、と思います。
そもそもiPhoneが300万台突破!というニュースならITサイトに見に行けばわかることなので、もしボクがそんな記事を書いたところで誰も見に来ません。ボクもブログをやっている以上、たくさんの人に見に来て欲しいと思っていますから、よそのニュースのコピーばかりしていても、結果的にアクセスは伸びず、ボク自身にもメリットはないんですよね。
だから、例えば、ボクは、iPhoneが300万台突破!というニュースを聞いたとき、
「別にAppleの利益が過去最高であろうが、時価総額がMicrosoftを抜こうが、iPhoneの台数が300万台突破しようが、ボクにはどうでもいい。ボクはiPhoneが便利だから使っているだけであり、他にもっと便利な機械が出れば、さっさと乗り換える」
と言うことを言うわけです。
つまり、事実を書くことよりも、それに対してボクの考えはどうなのか、ということを書くわけです。
もちろん考え方は人によって違うので、Appleが過去最高益を出して喜ぶ人もいれば、iPhoneが売れて喜ぶiPhoneユーザーもいるでしょう。
そしてそういう意見は、その人のサイトへ行かないと読めないわけです。
そこが単なるニュースのコピーと違うわけです。
わざわざブログを見に行かなくてもニュースサイトへ行けば読めると思われてしまう記事を書くか、わざわざブログへ見に行きたいと思わせる記事を書くか。
もしアクセスを増やしたいなら後者だと思いますし、繰り返しますが、せっかくの個人の自由な意見発信の場所という意味でも後者だと思います。
とまあ、書いた割には、いつもそんなに面白くもないブログを書いているので偉そうには言えませんが、ボクとしては、本当の民主主義の世界で、個人が自由に発言・表現できる権利のツールとして、ブログ活用、あるいはネット活用が増えればいいな、と思っているわけです。