非天マザー by B-CHAN

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iPhoneで電子書籍を購入するときのためらい

電子書籍のデメリットは将来、改善されるか


毎日のようにRSSリーダーでニュースなどを読み、電子書籍を読む習慣が定着しました。
もう、テレビも新聞も不要どころか、バックにスポンサーが付いているそれらのメディアを見ることは弊害ですらある、と極端に言えば、そんなふうに思える今日この頃。
電子書籍については、まだまだ迷いがあります。
その一番の原因は、フォーマットが統一されていないこと。
昔の話で言えば、ビデオテープのフォーマット。VHSとベータの戦争で、結局VHSが市場を制覇したので、ベータのユーザーは当然ながらVHSのソフトを見ることができず。
同じように、BlurayとHD DVDの争い。
とにかくフォーマットが分裂することで、ユーザーが得るメリットはほとんどありません。
競争が起こることで価格が下がるからメリットだ!という意見もありますが、同じ種類のメディア同士でも競争は起こるので、やはり複数の種類のフォーマットが乱立するのはデメリットです。
電子書籍の世界では、E PUBとかXMDF、PDFなど、いくつかのフォーマットが乱立状態で、互換性はありません。
例えばiPhoneユーザーなら、E PUBの書籍を読みたければE PUB対応のリーダーアプリをインストールし、XMDFの書籍を読みたければXMDF対応のリーダーアプリをインストール。
複数のフォーマットに対応するリーダーアプリがあればいいですが、なかなか見当たらないのも現実。
さらに困ったことに、そういったE PUBとかXMDFと言った書籍のファイルフォーマットではなく、アプリそのものが書籍兼リーダーになっているものがとても多いということです。
これは使い勝手はとても良いです。なぜなら、リーダーアプリを起動して、その中から書籍を選ばなくても、そのアプリそのものがリーダー兼書籍ですから、そのアプリを起動すれば、そのまま読めます。
その場合、将来的に心配なのが、アプリ自体がiPhone専用という点です。
例えば、E PUBとかXMDFとかPDFという書籍ファイルなら、将来、違う端末やスマートフォンなどに買い換えても、そのフォーマットに対応するリーダーアプリさえインストールすれば、読むことができます。
が、iPhone専用アプリの形をとっている電子書籍アプリだと、将来、Androidなど違う端末に買い換えた場合に全く読めなくなります。
もちろん将来にわたってiPhoneを使い続ければ問題ない話ですが、そんな保証はどこにもありません。
将来、iPhoneよりも便利なAndroid端末が出れば当然乗り換えますし、そもそもiPhone自体が今ほどシェアを持っているかどうかもわかりません。これはどの端末にも言えることです。
そう考えると、電子書籍は特定の端末に依存するフォーマットではなく、標準的なフォーマットで作成されているべきであり、端末が変わってもリーダーアプリによって読めるのが理想です。
現在、iPhoneには続々と電子書籍が出版されていますが、iPhone専用アプリの形式をとっているものが大半です。
ボク自身は電子書籍積極派なんですが、端末に依存するフォーマットの電子書籍が大半を占める現在、購入に躊躇しているのもまた事実。
出版側にしてみても、iPhoneでしか読めない専用アプリ形式で出すよりも、どの端末でも読める標準書籍フォーマット形式で出版したほうがビジネスチャンスは大きいはずです。
現状は何となく、海外ではE PUB、国内ではXMDFが主流となりそうな気配ですが、まだまだわかりません。
いずれにせよ、英語圏の言語と漢字圏の言語を同じフォーマットでというのも難しいかもしれません。
それでも、2、3種類程度のフォーマットに対応するリーダーであれば十分開発可能だと思います。
iPhone専用アプリとしての電子書籍ではなく、汎用フォーマットの書籍ファイルをリーダーアプリで開いて読む、そんな形がスタンダードになるように望みます。
もちろんeBookなど、いくつかの事業者はそういう形式をとっていますが、使い勝手などに問題があります。
例えば現状、eBookはクラウドのトランクに書籍を保管するようになっていて、これによってどの端末からでも読めるというメリットをもたらしていますが、無料で50冊までしか保管できないという制限があります。
まだまだ発展途上の電子書籍ですが、少なくとも紙の書籍を凌駕する利便性を持っていわけですから、デメリットが早期に解決していくことを期待します。