非天マザー by B-CHAN

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ネットショッピングのリスクと店に買いに行くリスク

何事にもメリットとデメリットがある


ボクはパソコン通信の時代からネット回線というものを使っているので、おそらく大勢の皆さんよりもネットのキャリアは長いと思います。
インターネットが登場してネットショッピングも今では当たり前になりました。
ボクもかれこれ10数年前から使っていると思います。
店頭での買い物よりもネットでの買い物のほうが多いんじゃないかと思うくらいです。
メリットは価格比較ができることと、店頭まで出向く必要がないこと、あとはクレジットカードですべて支払うので、カードの利用ポイントが貯まることでしょうか。
電気、ガス、水道の支払いもすべてネットでクレジットカード払いにしています。
したがって日常生活で現金を持ち歩く必要性はかなり低く、財布というモノの役割も無くなりつつあります。
各種ポイントカードと呼ばれるものも今ではiPhoneに登録できるので、そういったカードの類を持ち歩く必要もあまりありません。
いっぽうで、そういう文化に懐疑的な方もたくさんいます。
もちろんどうやって生活するかは個人の自由なので、その点に関しては何も言うことはありません。
ただ、話をする中で、論理的につじつまが合わない場面があるので、その点に触れてみましょう。
それはずばり、ネットのセキュリティの問題です。
ネットでのショッピングを嫌厭する人の中に、
「ネットは安全性が心配だから」
という人がいます。
その点に関しては、論理的思考を持って抗弁すると、
ネットのショッピングにはhttpsその他暗号化などいくつかの技術が使われていて、そのセキュリティを突破される確率というのは実は非常に小さいんです。
ネットが危ないからという理由で、街へ買い物へ出かけて、交通事故にあって死ぬ確率のほうがはるかに大きいんですね。
つまり確率から言えばネットショッピングよりも店に買い物に行く危険性のほうが高いわけです。
しかもネットのセキュリティが万が一突破されても失うのは財産だけで済みますが、交通事故に遭うと命まで失う危険があります。

危険回避


今回の記事の趣旨は、議論を論理的に行う場合、片方の事例だけを出して、そのリスクを論じて結論に至ってしまうと、結果として、最善の策を取ることにならないということです。
2つの選択肢がある場合、両者の同じ要素(上記の買い物の例で言えば、そこに潜むリスク)を抽出して、両方を比較検討する必要があるということです。
評論家の日垣隆氏が面白いことを言ってました。
宝くじの1等に当たる確率よりも、宝くじを買いに行って交通事故に遭って死ぬ確率のほうがずっと高いと。
つまり期待値という概念で言えば、宝くじを買いに行く人よりも買いに行かない人のほうがはるかに好結果をもたらすということです。
期待値の計算に関しては簡単な数学的側面があるので、ここでは詳しく書きませんが、興味があれば、投資の理論書などで勉強してみてください。
損を回避するために採った別の行動が、実はもっと損だった。自分では気づかないうちにそういうことになってしまっている人って意外と多いんじゃないでしょうか。
そんなわけで、ボクは買い物をするときは、より安全で、よりお得で、より便利なネットショッピングを今後もなるべく利用します。