非天マザー by B-CHAN

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iPhoneユーザーになじみの深いFonの利便性と注意点

日本はFon大国


iPhoneを買うとSoftBankがFonルーターをくれますよね。
Fonルーターというのは無線LAN(Wi-Fi)ルーターです。
iPhoneを外で使うときには基本的にはSoftBankの電話回線(3G回線)を使うしか無いんですが、自宅で使うときには事実上、無線LANが必須になります。
というか無線LANが無いと3G回線だけでは遅すぎて話にならないですし、無線LANが無いと使えない機能もあります。
なので、iPhoneユーザーはほとんどの人が無線LANルーターを使っていると思います。
特に最近はSoftBankがそうやってFonルーターを配っているので、無線LAN使用率も上がっていると思います。
ボク自身は無線LANは5年ほど前から使っていますが、1年ほど前からFonのユーザーになりました。
Fonというのは簡単に言えば、ユーザーがみんな無線LANスポットを公開しようという考え方の団体です。
例えば、ボクがFonルーターを買ってきて自宅に設置したとします。
ボク自身はそれによって自宅で無線LANが使えるんですが、同時に、自宅の周りに無線LANの電波も飛ばしています。
ですので、他のFonユーザーの人がボクの自宅の周辺にやってきた時には、その無線LANの電波を使うことができるわけです。
外にいながら遅い3G回線ではなく、速い無線LANを使うことができます。
もし仮に街中のすべての人がFonユーザーとなって自宅にFonルーターを設置したら、街中が無線LANの電波エリアとなるため、もはや3G回線を使う必要がなくなって、どこでも無線LANで通信ができるということです。
iPhoneのようなモバイル機器にはとても魅力的な仕組みです。
しかもFonユーザーは、他のFonユーザーが自宅に設置したFonの電波を利用するのは無料です。
つまりユーザーが増えれば増えるほど街中に無線LANが無料で使えるエリアが増えていくということです。
また、Fonのルーターの内部は完全に分断されていて、設置した本人の通信と外部の利用者の通信が混在することはありません。
Fonルーターからは、
MyPlace
FON_FREE_INTERNET
の2つの電波が出ています。

FonのSSID


MyPlaceは設置した本人が使う電波で、FON_FREE_INTERNETは外部の人が使う電波です。
こうやって区別されているため、混在によるセキュリティの心配もいりません。
ただし、ボク自身が最近、SoftBankが配っているFonの説明書を読む機会があったんですが、問題がありました。
なんと、設置したらFON_FREE_INTERNETに接続してください、という意味の記述が書いてあるんです。
Fonを設置したユーザーの皆さん、これは大間違いです。MyPlaceの方に接続してください。
知識がある人にはすぐにわかることですが、普通の携帯電話から乗り換えた一般のiPhoneユーザーの大半はそんな知識はないと思いますので、この記述は大問題です。
実際にボクの友達もボクが指摘するまで、自分のFonルーターなのにFON_FREE_INTERNETでつないでいました。


SoftBankからFonルーターをもらったユーザーの皆さん、
自宅のFonルーターへは、
FON_FREE_INTERNETではなくMyPlaceにつなぎましょう。


FON_FREE_INTERNETの方はあくまでもあなたのFonルーターに外部の人が接続するため、あるいは、あなたが外へ行ったときによそのFonルーターにつなぐときの電波です。
あなたが自宅にいるときに自分のFonルーターのFON_FREE_INTERNETにつないでしまうと、あなたの通信と外部の人の通信が混在してしまうことになり、セキュリティリスクが高まります。
さらに、もう一つ大きな問題があります。
現時点では、MyPlaceの通信は暗号化されていますが、FON_FREE_INTERNETの通信は暗号化されていません。
ですので、説明書にあるように、自宅であるにもかからわずFON_FREE_INTERNETにつないでしまうと、あなたの通信はハッカーなどに解読される危険性があります。自宅で自分のFonルーターにつなぐときは必ずMyPlaceにつなぎましょう。
逆に外出先でFonにつなぐ時はFON_FREE_INTERNETにつなぐしかありませんが、その時の通信は暗号化されていませんから、誰かに読み取られるリスクがあります。
これによってせっかく外出先のいろんな場所で無線LANが使えるという利便性がスポイルされてしまっていると思います。
今後Fon側がどういう対応をするのかを見守りたいと思います。
いずれにせよ、自宅でMyPlaceに接続している限りはきちんと暗号化された普通の無線LANとして使えますので、自宅に無線LANを導入していない人はもらっておきましょう。
なお、街の中のどこにFonスポットがあるかを知るにはいくつか方法があり、iPhoneのアプリやiPhone用のウェブページもありますが、現時点ではうまく動かないようですので、こちらのパソコン用のページを紹介しておきますね。


FON Maps


このパソコン用のページはiPhoneでもいちおう見ることができます。ただし文字が細かいので必要に応じて拡大して使ってください。
ちなみにボクの自宅近辺でもこれだけのFonスポットがあることがわかります。

Fon Maps