非天マザー by B-CHAN

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小飼弾の「仕組み」進化論

リスクヘッジの仕組み論


先日、小飼弾さんが、Twitterで10人にプレゼントしていた、iPhoneの電子書籍アプリ、


小飼弾の「仕組み」進化論 - binWord Inc.


ボクも返信しておいたところ、めでたく10名に入ることができ、プレゼントしてもらいましたのでさっそく読みました。
プログラマーでもあり、システムエンジニアでもあり、経営経験豊富な小飼さんらしく、理路整然として明快な語り口は誰に対しても説得力があります。
以前から、このブログでもサイドバーに小飼さんのブログへのリンクを貼っています。
感情論になると、誰かの味方とかどちらかに偏りがちな意見も、数字などで客観的に分析しているので、ドライには見えますが、なるほどと思わせるものがありました。
知識の蓄積のために本を読む場合、すでに持っている知識とかなり重なる本と出会う可能性もあり、この本に関しては、ボク自身は知っている知識が多かったので、知識として新たに得られることは少なかったですが、再確認にはぴったりでした。
あとは、考え方として、なるほどと思わされた部分がいくつか。
具体的には読んで欲しいので書きませんが、例えば、事故や仕事上のミスなどで関係者を罰さない考え方には共感しますね。
事故が発生するたびに刑罰を課して、それで終了だと、時間が経てば同じ事故がまた起こります。
大事なのは事故の経過を明らかにすることと、その情報や経験を蓄積すること。それが将来の事故を防ぐことにつながります。
当たり前のように思えて実際にはほとんど実践されていないことが多いですね。
この本全体のテーマとしては物事の仕組みの解説と、将来への提言です。
読んでいるときは説得力に圧倒されつつ、読み終わってから、さて、何をしようか、と我が身を振り返ってみると、現実の重さを実感させられるのもまた事実でした。
しかし、もし現状に行き詰まりを感じていたり、将来への漠然とした不安があるなら、きっかけとなる本だと思います。
電子書籍化で価格的にもこういう本が気軽に手に入るようになっていくとしたら歓迎すべきことだと思います。
一点だけ。
内容とは関係ありませんが、電子書籍アプリとしての挙動に少し不満があります。
フォントサイズを変更してからアプリを完全に終了すると、次回再開時にまったく別のページが開いてしまう点は不具合ですね。その場合、元の読んでいたページまでめくるのですが、ページめくりもスライダもなくけっこう面倒です。
まあ、この本に関しては一気に読んでしまえるボリュームですから、あまり問題ではありませんが、アプリの挙動としてはおかしいと思います。