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Twitterがわからない初心者のための入門教室 その21 スパムの加害者になる事例

スパムを防ぐ方法


前回の記事を書いてから病気で倒れてしまい、ずいぶん間が空いてしまいました。
まずは、これまでの連載のまとめページ。


Twitterがわからない初心者のための入門教室まとめ記事 - 非天マザー by B-CHAN


さて、前回はいろんなメッセージを送ってくるスパムの話をしました。
twitterでは、誰かをフォローするという行為は、すなわちその人を承認したことになります。フォローされるのは本人の意志に関係ありませんが、フォローするのは自分の意志ですからね。
だからフォローした相手からはDMを送ってこられることを認めることにもなるわけです。
よって相手がスパムであれば、それをフォローすることによってDMがじゃんじゃん来るようになりますが、フォローを解除することで止めることができます。
今回の話はもうちょっとややこしいです。
実はtwitterには他のアプリやサイトとの連携を行うことができる機能があります。
例えばあなたがtwitter公式サイトではない別のニュースサイトなどのページで記事を読んでいるとします。
最近は非常に多いんですが、その記事を気に入ったら、それをツイートすることができることがよくあります。記事の脇にtwitterボタンがあるんですね。
その記事を気に入ってツイートするのは、あなただけではありません。いろんな人がいます。
そこで、その記事の脇にあるtwitterのボタンを押したときにあなたのtwitterアカウントでツイートするように結びつける必要があります。
Aさんがボタンを押したらAさんのtwitterアカウントでツイートするのは当たり前ですし、Bさんがボタンを押したらBさんのtwitterアカウントでツイートするのも当たり前です。
Aさんがボタンを押したのに勝手にBさんのtwitterアカウントでツイートしたら変ですよね。
なのでAさんがボタンを押した場合にはAさんのtwitterアカウントでつぶやいて良いという許可を与える必要があります。
許可を与えることによって、そのサイトは記事をAさんのtwitterアカウントに流し込むことができるようになるわけです。
これで、わざわざtwitter公式サイトを開かなくても、そのサイトでAさんが気に入った記事のtwitterボタンを押すとAさんのアカウントでツイートできるようになります。
その許可というのは最初の1回だけでいいんですよ。こんな画面が出てきます。

Twitterアカウント接続許可


いったん許可を与えてしまえば、そのサイトでは以後ボタンを押すだけでツイートできるようになるわけです。
もちろん別のサイトではあらためて許可を与える必要があります。
サイトだけはなくアプリでも同じことができます。
例えば何か電子書籍のアプリを使っていて気に入った文があったとします。その文をコピーして、twitterアプリやtwitterのサイトに貼り付けてももちろんツイートできますが、そんな面倒なことをしなくても、アプリの中にtwitterボタンを付けておけば、それを押すだけでツイートできるわけです。
その場合も、そのアプリがその人のtwitterアカウントを使ってつぶやけるように、アプリに対して許可を与えるわけです。
こちらも最初に1回許可しておけば、以後はアプリ内にあるtwitterボタンを押すだけでツイートできるようになります。
こうやってサイトやアプリに許可を与えてtwitterと連携するようにしておくのは利便性を向上させる為ですが、残念ながら、中には悪さをするサイトやアプリがあります。
いったん許可がもらえると、そのアプリはそのユーザーのアカウントでツイートできるようになるので、それを利用して勝手にツイートを発信するようになります。
それは宣伝であったり特定のサイトへのリンクであったりします。
もちろんアカウントを使われているユーザーは発信には気づきません。(あとで自分のツイートのタイムラインを見てみたら自分の身に覚えのないツイートがあって、そこで気づくことはあります)
まず気づくのは、そのユーザーをフォローしているフォロワーです。
例えば、ボクをフォローしている皆さんのタイムラインに、突然、外国の見知らぬ怪しいサイトへのリンクを書いたボクのつぶやきが流れ始めたら、それはボクが怪しいサイトかアプリに許可をしてしまっているという事ですね。だからボクが知らない間に怪しいツイートを発信するわけです。
もし、それに気づいたらボクに教えてください。
本人が気づかないので、解決するためにはフォロワーが教えてあげるしかありません。
本人が気づかない点が前回のスパムとの大きな違いであり、厄介な点であるわけです。
しかもそのユーザーの名前でツイートするわけですから、ある意味、加害者にもなるわけです。
フォロワーにしてみたら、信頼してる人から突然スパムのツイートがじゃんじゃん発信されたら迷惑ですよね。
さて、そんな迷惑な、本人の名を語ってツイートする悪いスパム。これを防ぐ方法はあるのでしょうか。
実は無いと言えば、それも事実、あると言えば、それも事実、としか言えません。
なぜなら、どんなに信頼していた相手でもある日突然気が変わってスパム業者になるかもしれないからです。
例えば、別の話になりますが、あなたの友達からメールが届いて、そこに添付ファイルが付いていて、
「添付の画像を見てみて、おもしろいから」
と書いてあったら、ほとんどの人が見てしまいますよね。でもそれが友達のいたずら心で、実はウイルスファイルだとしたらどうしようもありません。また、その友達すら気づかないうちにそのファイルがウイルスに感染していて知らずに送ってきた可能性もあります。
ウイルス対策ソフトを入れておけば多くは防げますが完全ではありません。
そんな風に、ある程度の信頼関係で成り立っている以上、ウイルスにせよスパムにせよ完全に防ぐことは不可能です。完全に防ぐにはインターネットや外部などから完全に隔離することですが、それは現実的ではありません。
なので、そう言っていけばキリがないので、ここではあなたを発信元として語る悪いスパムを防ぐ方法を書いておきます。
twitterには、これまでに許可したサイトやアプリを一覧で見ることができるページがあります。
パソコンのWebブラウザでtwitter公式サイトを開いて、右上のユーザー名をクリックして「設定」を選んでください。
設定画面の中の「連携アプリ」というリンクをクリックしてください。
例えば、ボクの場合はこうです。たくさんあるので、一部だけお見せします。

連携アプリ


上の画面の中に、例えばiDailyというアプリ名が見えます。これはiDailyというアプリにツイートの許可をすでに出してあるという意味です。
これによって、いちいち毎回twitterのページに行かなくてもiDailyというアプリからツイートできるというわけです。
実際にはそんなことはありませんが、もし万が一、このiDailyというアプリが悪さをして勝手にツイートし始めても、許可を出している以上止めることはできません。その場合はボクのアカウントでツイートが発信されてしまいます。
iPhoneなどのスマートフォンにはたくさんのtwitterアプリがありますが、わざわざtwitterの公式サイトを開かなくても、それらのアプリからツイートできるのは、それらのアプリに許可を出しているからと思ってください。アプリの初回の設定時にあなたのユーザー名とパスワードを入れることがありますよね。あれがそうです。
ですので、この連携アプリのページの一覧中にあなたが使っているアプリがあると思います。
ボクはこのiDailyというアプリを信頼しているので許可を出しているんですが、他にこれだけたくさん許可を出していると、中には身に覚えがないか、あるいは許可を出したけど忘れてしまっているモノもあるかもしれません。
それが実態のわからないアプリであれば、もしかしたら、そのアプリがあなたの意志とは無関係にツイートを発信している可能性もあります。
もし、あなたのフォロワーからあなたに、「スパムを発信しているよ」とお知らせが来たら、そういう実態の不明なアプリを疑ってみてください。そして、できれば許可を取り消しておきましょう。
許可さえ取り消せば、あなたの知らないうちにそのアプリが勝手にツイートすることもできませんし、逆に、あとで本当に必要なアプリだったとわかれば、またその時に許可を出してあげればいいんですから。
こんな風に、あなたのアカウントで知らない間にスパムを発信するということがあるという話ですが、それにはあなたが許可をしているという前提があります。
もちろん許可をしなければ使えないアプリもあるので、まったく許可をしないことは不可能ですが、少なくとも身に覚えも無いのに許可の一覧に入っているアプリやサイトは許可を取り消しておきましょう。
それでかなりのスパム発信は防ぐことができる、つまり、あなたがスパムの加害者になることは防げます。
もちろん、最終的には信頼関係の問題ですので、完璧とは言えませんが、こういう知識を持っておくことで手がかりになると言うことは覚えておいてください。
さっき書いた、メールの添付ファイルとして知らずにウイルスを送ってしまうケースでも、送信者含めみんながそういう知識をもっていればほとんどは防げます。防ぐことによって自分が加害者にならずに済みます。
ちょっと難しい話になりましたが、今回は自分が加害者になる可能性について話しました。
次回は、もう一つのスパムについてお話しします。
お楽しみに。