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非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

セ・リーグの開幕時期問題に思う停電地域の分担

つぶやき ニュース

日本の電力事情の脆弱さを思い知らされた

プロ野球のセ・リーグは25日の強行開幕を断念し29日に延期したようですね。
まあ4日延ばしたところで大差無いと思いますが。
さて、この問題、ボクも先日書いたように延期を支持していますし、多くの人も延期を望んでいるようです。
ただちょっと言葉足らずでした。
問題として難しいのは、開催した場合としなかった場合のメリットとデメリットの大小なんですね。
セ・リーグの言い分は

  • 経済活動を止めてはいけない
  • 野球を見せることで勇気を与える

延期支持者の言い分は

  • みんなが節電して停電を我慢しているときに大量の電気を使うのはけしからん。

こんな感じです。
まず、経済活動を止めてはいけない、という点はボクも完全に同意します。経済活動が停滞すればもともと悪い景気がさらに悪化し、多くの企業が倒産するでしょう。そうなれば被災地への支援を行う余力も無くなってしまいます。経済活動はどんどん活発に行いどんどん稼いでどんどん寄付するのが正しい姿です。
次に、野球を見せることで勇気を与えるという点、それは野球界の思い上がりです。野球に限らずすべてのスポーツや芸術に言えます。
スポーツや芸術を見た結果として勇気をもらえることはもちろんあります。
ボクも阪神大震災で被災したときに神戸でオリックスブルーウェーブが仰木監督の元、イチローたちの活躍で優勝したのを見て勇気づけられました。でもそれは結果論です。ボクは野球は好きでよく見ますが、オリックスブルーウェーブのファンでも阪神タイガースのファンでもありませんし、どこのファンでもありません。まんべんなく見ます。
それでもオリックスブルーウェーブの野球に勇気づけられたのは被災地にありながら優勝したからなんですね。
苦しい環境でもがんばって上に行くことができることを見せてくれたからでした。
同じ年、同じく被災地の阪神タイガースは最下位でした。何の感動もありませんでした。当時阪神タイガースは最下位の常連の弱体チームで、ようするにやる気のないプロとして失格のチームでした。やる気がないチームをカネを払って応援するのは無駄です。(ちなみに阪神タイガースは1998年から2001年まで4年連続最下位という快挙も達成しました)
オリンピックでも日本選手が金メダルを取れば、
「感動をありがとう!」
と国民が盛り上がりますが、下位に沈んだ選手はそのまま忘れ去られます。
語弊を恐れずに言えば、スポーツそのものが勇気を与えるというのはスポーツをやる側の人間の押しつけであり思い上がりです。見る側の人間は、それによって勇気をもらうこともあればもらわないこともあるということです。
となると、セ・リーグの言い分のうち説得力があるのは、経済活動に関する部分だけです。
一方の延期支持者の言い分である節電について。
これはごくまっとうな意見に見えます。
しかしプロ野球がビジネス=経済活動だと考えたらどうでしょう。
選手だけではなく多くの裏方さんが働いており球場の売店などもたくさんあります。それらの人たちも給料をもらって生活を支えています。
野球開催ができないことにより収入の目処が立たなくなれば、その事業者の経営が傾き、そこで働いている人たちの給料はどうなるかわかりません。
経営が多少苦しい時期があっても給料を安定的にもらえるのは公務員と一部の大企業の社員だけです。(公務員と大企業の社員はとても楽な生活をしているということはボクもこのブログでたびたび言っています。既得権益にしがみつく人たちです。)
プロ野球ではない一般の企業も事務所の電気をつけて仕事をしています。
東京ドームで1試合開催すると数千世帯の電力消費量に該当しますが、いっぽうで数万、数十万の企業が電力を消費しながら仕事をしているわけです。それはそこで働く人たちの給料を稼ぐために必要なことです。
単純に娯楽だからダメだ、と表面的な善し悪しではなく、そこで働いている人たちの給料や生活を考える必要があります。
そういう意味では単にプロ野球の開催延期だけの問題ではありません。
その点はプロ野球でもパチンコでも同じです。たとえ娯楽であっても、そこで働いている従業員はその給料で家族の生活を支えています。
「じゃあ娯楽以外の会社で働けよ」
という人もいるかもしれませんが、現在、100年に1度の就職難です。すべての人が希望通りの会社に就職できるわけではないですし、それでも生きていくためにはどこかで働く必要があります。ボクも身をもって経験しています。そのような発言をする人は自分が就職活動をしていなくて現状を理解していない世間知らずです。
したがって節電のためにプロ野球というビジネスの延期を言い出すなら一般の企業も仕事を延期する必要があります。
ボクが延期を支持したのは、単にプロ野球が娯楽だからではありません。それだけで延期してしまえば、今書いたようにそこで働く人たちの生活をも脅かします。
それよりも思うのは、やはり計画停電の不公平だと思います。
ご存じの通り、東京都23区内では一部の区を除いて多くは停電の対象区域になっていません。
東京ドームのある文京区ももちろん停電の対象にはなっていません。
よって他の地域の人が停電に耐えている間にも普通に野球開催を行うことでできてしまうわけです。
むしろ、このことが不平の対象となるべきだと思います。
23区内には重要な企業が多いため停電対象から外されていますが、ボクはそれは納得できません。
一人一人にとって自分が働く会社こそが一番大事なはずです。
被災地の人を支援するのも、被災地の人たちだけが集中して苦しむ必要は無く、国民みんなで分け合うためです。
余裕のある人が支援を行っても生活に困りませんが、被災者はすごく助かるわけです。
それと同じで、特定の人だけが不便を強いられる必要はありません。むしろ大企業には余裕があります。国家の政治の拠点である千代田区をのぞいて、その他の民間企業や市区町村は公平に停電を受ければ良いと思います。
たかだか1日に数時間の停電です。それに耐えうる体制を作る余力があるのが大企業です。
もし次に、計画停電ではない大規模停電が発生する地震が東京に来たらどうしますか?
いや、いつか来ます。
それに備える体制を作るためにも今は東京都23区を含めて公平にみんなが1日数時間程度の停電を受け入れるのが必要ではないでしょうか。
であれば、その停電時以外にプロ野球を開催するのはボクも反対しません。
今のところ、停電を受ける地区に不公平があり、その中の「優待」地区でプロ野球を開催するという話だからこそボクは延期を支持しているのです。
追記しておきますが、計画停電と言っても、実施直前まで需要量を監視した結果、停電を行わずに済むのであれば、「計画だから」と言って停電を実施する必要はありません。そこは無計画でもかまわないのです。良い方への無計画ですから。
非常時です。臨機応変に。