読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

iOSに必要なのはバリエーションであり、それは武器になるはず

iPhone ビジネス

選択肢という武器


パソコンとかビデオデッキとかの世界ではいくらハードウェアの性能が良くても、それが購入動機にならなくて、そのハードで動かせるソフトウェアが多い方が購入動機となります。なぜならソフトウェアが多い方が便利だからです。こういう性質を経営学の用語で「ネットワーク外部性」と言います。
例えばパソコンの世界ではWindowsで動くアプリケーションが多いのでWindowsパソコンが一番売れます。一番売れると、ますますWindowsに参入するアプリケーションが増えて便利になり、さらにWindowsパソコンが売れるという好循環になると言う事です。
逆に言えばWindows以外のパソコンを買うと言う事は、そういったネットワーク外部性以外の要素でのメリットを見いだしていると言えます。
今どきで言えば、スマートフォンにも同じ事が言えます。
スマートフォンの本格ブームに火を付けたのはおそらくiPhoneですが、iPhoneが売れる事によってたくさんのアプリが出るようになり、たくさんのアプリが出るおかげでますますiPhoneが売れるという構図になります。
しかし後を追うAndroidは、多くの会社が開発を行う事で、ハードウェアの性能ではすっかりiPhoneを上回る機種も出るようになりました。
単一の機種ではまだまだiPhoneのほうが圧倒的に販売台数は多いですが、AndroidというOSが動く機種を足せば、もはやiOSよりも多くのシェアを占めるようになっています。
これはすなわち多くのAndroidアプリ参入を促す事であり、多くのアプリが出ればまた、Android機が売れるという循環になります。
こうなってくるとよほどのAppleファンでもない限り、アプリが多くて高性能なAndroid機がほしくなるユーザーも多くなります。
困るのはiPhoneからAndroidに乗り換えるケースですよね。なにせアプリには互換性がありませんから、iPhoneで活用していたアプリはAndroid機では当然使えず、Android用のアプリを新たに入手する必要があります。
でもAndroid機から別のAndroid機に乗り換える場合や買い足す場合は、あらたにアプリを購入する必要はありません。
例えばAndroidのスマートフォンを使っている人が、文章入力をもっと快適に行えるモバイル機を使いたいと思った場合、こんな選択肢があります。
Androidなので、もちろん瞬間起動し、すぐに文字入力ができるすばらしいマシンです。

このとき、同じAndroid機ですから、原則的にどちらでも同じアプリが使えます。
しかもアプリ一つ一つの所有権ではなく利用権ですから、2台のマシンにインストールする場合でも、原則としてアプリ購入代金は1本分で済みます。
Androidの強みは、多くの企業が開発に参入しているため、実にいろんな形態のマシンが存在する事です。そして同じAndroidというOSを使っている限り同じアプリが使えるのがメリットです。
iOSの場合は今のところそういう選択肢はありません。
iPhoneユーザーがより快適な文字入力をしたくてもそういうiOS機は存在しないので外部キーボードを使うしかありません。
MacBookを使うという選択肢はありますが、アプリに互換性はありませんので二重コストになります。
iPhoneという単一機種、iPadという単一機種ではそれぞれ他を寄せ付けないiOS機ですが、Androidのシェアが大きくなると相対的にiOSのシェアが小さくなる事を意味し、それは最初に書いたようにネットワーク外部性への悪影響となります。
つまり、単に性能的優位だけではなく、アプリの豊富さでもAndroidに軍配が上がるようになります。
Apple1社で作るので当然限界はありますが、少なくともiOS機のバリエーションが増えると言う事は、活用できる場面が増えるわけで、しかも異なるカテゴリの機械でもアプリに互換性があればiOSに囲い込む事はできます。
せっかくiPhoneを使っているのに、文字入力用の気軽なモバイル機がほしいと言う事でNEC Life Touchに流れてしまうようでは、Appleにとっても機会損失です。
もっとも理想的なのは、Mac OSXとiOSの将来的な統合でしょうね。
そうすればデスクトップからモバイルまでアプリの互換性が生まれユーザーの利便性が上がりますし、Appleにとっても開発投資が抑えられます。
6月6日から予定されているWWDCではOSXやもしかしたら次期iPhoneの発表もあるかもしれませんが、果たしてどんな将来を目指しているのでしょうか。
かつてパソコンの世界ではWindowsが市場をほとんど独占してしまいました。
市場の独占は高価格維持につながり、ユーザーにとって必ずしもメリットばかりとは言えません。
適度な競争があれば、価格面でも、技術面でもユーザーに大きなメリットが生まれます。
このまま行けば、Androidが順当に市場を独占的に支配してしまうと思われます。
ボクは常々書いているようにAppleファンでもどこの企業のファンでもありません。ただただ独占的なマーケットが生まれてしまうのを危惧しています。
そうならないためにAndroid陣営に対してAppleが打つ次の手を楽しみにしつつ、Black BerryやWindows Phoneと言った、他のスマートフォンのシェア拡大も期待しています。