読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

WWDCまであと6日。そして次期iPhoneの噂。画面サイズの話。

iPhone

画面サイズとピクセル数の関係


過去、毎年、AppleによるWWDCで新しいiPhoneが発表されていました。発売も6月でした。
そして今年のWWDCは6月6日。あと6日です。
今年は発売が秋になるという噂もかなり出回っています。
はたしてどうなんでしょうか?あと6日たてば(日本時間では6月7日未明)わかります。
新型iPhoneについてはいろんな噂があります。
デュアルコア化して処理能力が速くなる。これはiPad2がすでにそうなりましたし、ライバル機種でもそうなりつつありますから、ほぼ間違いないでしょう。
デュアルコアというのは一つのCPUが並列で二つの処理ができるということで、OSとアプリが対応すれば効果はとても大きくなります。
カメラの画素数が800万画素に上がるという噂もあります。
これはボクはあまり賛成しません。過去にこんな記事を書きました。


携帯電話やiPhoneのカメラの画素数について(画素数が多いほど高画質だと思っている人へ) その1
携帯電話やiPhoneのカメラの画素数について(画素数が多いほど高画質だと思っている人へ) その2


撮像素子のサイズやレンズサイズも大きくなるのであれば画素数アップにより高画質化も可能ですが、そのためにはiPhoneを大きくする必要があります。おそらくiPhoneがそんなに大きくなる事はないでしょうから、撮像素子サイズも大きくならずに画素数だけ上げてくるでしょう。
現在のiPhoneで撮った写真をパソコンの画面で見てください。ひどい画質です。
1000万画素を超えるような携帯電話のカメラで撮った写真をパソコンの画面で見てください。さらにひどい画質です。
個人的には画素数据え置きで、高速化とか手ぶれ補正などの高機能化高性能化を図ってほしい気分です。
これがiPhone4で撮った写真です。

味の素スタジアム

もしパソコンの画面の中に収まっているようであれば、もう一度写真をクリックしてください。
それでパソコン画面から大きくはみ出す巨大な写真が表示されるはずです。それが500万画素の大きさです。
スマートフォンなどで見ている人は大きくできないかもしれないので、ぜひパソコンで見てください。
天気が良い日なので画質には有利なはずですが、それでも空の青色もノイズだらけ、建物も斜めの線などを見るとギザギザしているのがわかると思います。地面もひどいノイズです。
500万画素あっても500万画素の能力を活かし切れていません。
これが小さな撮像素子での高画素の弊害です。多くの携帯電話がこんな画質です。画素数が多くなるとさらにザラザラの汚い画質になります。
ちなみにきれいな画質の例も貼っておきます。
こんなページがあります。


伊達淳一のデジタルでいこう! ライバル機を凌駕する、Foveon X3センサーの画質 シグマ SD10


このページで紹介されているSD10というのは、わずか300万画素の数年前のカメラです。いくつか写真があるのでクリックしてみてください。
写真だけのページが表示されます。もし写真がパソコンの画面の中に収まるように表示されていれば、もう一度写真をクリックしてください。画面に入りきらないような大きな写真になったら、それが本来のサイズです。
空の青色もノイズが無く、非常にきれいですし、物体の輪郭線もくっきりしています。
写真の画質は画素数ではなく、撮像素子の面積=光の量に左右されるというのが良くわかると思います。


それから、iPhoneの液晶画面が大きくなると言う噂もありますね。
これには、二通りの考え方があります。

  • 画面解像度はそのままで画面サイズが上がる。
  • 画面解像度を上げて画面サイズが上がる。

どっちにしても問題をはらんでいます。
iPhoneは画面サイズは3.5インチです。これは今までずっと変わりません。
一方の画面解像度はiPhone3GSまでは横が320ピクセル、縦が480ピクセルでした。
iPhone4になって横が640ピクセル、縦が960ピクセルになりました。横も縦も倍増したわけです。
ピクセルってわかりますか?
コンピューターの画面というのはすべて点の集まりでできています。この点をピクセルと呼ぶと思ってください。
例えば次の図。

解像度


話を簡単にするためにピクセル数をかなり少なく描きました。左がiPhone3GS以前の機種。右がiPhone4だと思ってください。
両方ともアルファベットの「A」という文字を描いていますが、ピクセル数が少ない左の画面よりもピクセル数が多い右の画面のほうが、より忠実に描く事ができます。
またピクセル数が多い方が同じ画面の大きさでもたくさんの情報を表示できます。
左の画面だと「A」を一つ表示すればいっぱいになってしまいますが、右の画面だともっと多くの文字を表示できますよね。
実際には、iPhone4では、640×960個のピクセルが集まって画面ができています。これは現在のスマートフォンの中でもトップクラスのピクセル数の多さです。
要するにiPhone4というのはかなり細かい文字や絵を描く能力を持っていると言う事です。
iPhone3GSからiPhone4になって液晶の画面サイズはそのまま3.5インチで、解像度だけが縦横ちょうど2倍になったことによってメリットがあります。
それは、画面に描かれるボタンなどの部品をちょうど縦横2倍のピクセル数を使って描けば、以前の機種と全く同じ大きさにできることです。
例えば次の図を見てください。

縦横2倍のピクセル数


左の旧機種で、横3ピクセル、縦3ピクセルを使って黄色いボタンを描いたとします。
同じボタンをiPhone4で描くと右のようになります。つまり横6ピクセル、縦6ピクセルとそれぞれ2倍にすれば済むわけです。
これで、iPhone4でもiPhone3GSとまったく同じ大きさのボタンを描く事ができます。
こうやって縦横を単純に2倍のピクセル数で描く事でiPhone4でも従来のiPhoneのアプリをそのまま動かす事ができるわけです。
では、今年出ると噂されている新型iPhoneはどうでしょうか。
先ほど書きましたが、もう一度書きますね。
まず、

  • 画面解像度はそのままで画面サイズが上がる。

というケース。
これはこうなります。

画面サイズ拡大


つまり、ピクセル数は変わらないわけですから、今までのアプリはそのまま動きます。作るほうは手間はいりません。
しかし、画面に表示されるボタンの大きさが大きくなるので、当然、操作性は変わります。
普通の携帯電話で考えてみてください。古い機種から新しい機種に買い換えたらボタンが大きくなったという感じです。
従来ずっと同じ操作性で貫かれてきたiPhoneの操作性がここにきて変わるわけです。
ボタンが大きくなる事によってボタンとボタンの間隔も広がる事になるので影響を受けるでしょう。
また、ピクセルの大きさが微妙に大きくなってしまうので、長さを測るメジャー(物差し)関係のアプリが使えなくなります。
例えば今まで画面上で3cmだったのが、3.4cmになったりするわけですから、正確に測れなくなりますね。
では、もう一つの、

  • 画面解像度を上げて画面サイズが上がる。

というケースも見てみましょう。
その場合は、こうなります。

ピクセル数増加で拡大


ピクセル自体は大きくなりませんからボタンの大きさも同じで済み、操作性は変わりません。
そのかわり、ピクセルの数が増えますから、画面が余る事になります。これはレイアウトが変わってしまう事になります。
例えば、今までは画面の左右サイズいっぱいにキーボードが表示されていましたが、このケースだと左右が余ってしまいます。
その部分は空白のままでいいでしょうか?
逆にその部分に別のボタンなどを作ってしまうと、従来の機種では表示できないことになります。
いっぽうで増えたピクセルに合わせてボタンなどを大きくすると先ほどと同じ操作性の変化が生じますし、そもそも縦横2倍という単純な拡大ではないので、プログラム的にも大変な作業になります。
現在のiPhoneが3.5インチですが、これが4インチになるとしたら、約1.14倍です。こんなふうに小数倍にピクセル数を増やすと、画面は汚くなります。
次の図を見てください。

画像比率の変化


ピクセルとは点のことですから、1.5ピクセルという小数はありません。かならず整数です。
この図の上段のケースは、元の画面からピクセル数を1.5倍に増やすケースです。
例えば左端の赤い点は元々は1ピクセルでできています。これを1.5ピクセルに増やす事はできませんから、1ピクセルのままにするか2ピクセルにするかを選ぶ必要があります。他の点でも同じです。
すべてを1ピクセルのままにしてしまうと元の画と大きさが変わりませんし、すべてを2ピクセルにしてしまうと2倍になってしまいます。
1ピクセルのまま据え置かれる点もあれば、2ピクセルに倍増する点もあるわけです。
つまり、点によって拡大の比率が変わってしまい、結果としてできあがる画は元の画像とは異なる汚い画になってしまいます。
同じ図の下段を見てください。
これは元の画を2倍のピクセル数にするケースです。これだとすべての点を2倍の数にするだけなので、元の画を忠実に再現できます。
まさに従来のiPhone3GSまでの機種からiPhone4に変わったときのケースがこれです。



こんなふうに見ていくと、iPhoneの画面の大きさを変更するには、それなりの決断が必要だと言う事がわかります。
ボクは個人的にはAppleはそれをやらない、つまり画面の大きさの変更はしない気がしています。
画面の大きさを変更するといずれのケースでも過去との互換性、つまり機種による統一感が崩れてしまいますし、上記のようないろんな問題が発生するからです。
それとiPhoneよりも大きな画面のいろんなライバル機が登場していますが、画面の情報量というのは画面の大きさよりも解像度に左右されます。
上にも書きましたが、iPhone4の画面の大きさは3.5インチしかありませんが、ピクセル数はトップクラスです。つまりライバル機よりも多くの情報量を表示できます。
そう考えると、いろんな問題をはらむ画面サイズの拡大をする必要性があまり見当たりません。
もちろん人によっては画面はもっと大きい方が良いという人もいるでしょうし、逆の人もいるでしょう。
iPhoneがもし今まで通り単一機種のままで行くのなら、当然、すべてのユーザーの要望に応える事は不可能です。
そうなるとAppleが取る戦略は単一機種によるメリットすなわち互換性だと思われます。
これがボクが画面サイズが変わらないと予想する理由です。
まああくまでも個人的な予想ですので、実際には予想を覆して画面を大きくするかもしれませんし、単一機種をやめていろんなタイプのiPhoneが登場するのかもしれません。
そのときは解像度を据え置くのか、それとも変更するのか。
いろいろ考える楽しみはありますが、答えは6日後。
皆さん、楽しみに待ちましょう。