非天マザー by B-CHAN

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自炊(紙の書籍を電子化)業者は少なくともユーザーニーズにマッチしている

ユーザーのニーズがあるから事業が成立する


自炊業者がものすごく増えているんですよ。
自炊ってのは、手持ちの紙の書籍をスキャナーでスキャンして電子化することです。
電子化した書籍はスマートフォンなどに大量に入れて持ち運べますし、紙の書籍と違って破れたり汚れたりもしません。
文字の拡大も簡単です。
そしてさらに決定的に便利なのが検索できるということです。
紙の書籍で、例えば「日本」という言葉が何ページの何行目に書かれているかということを探し出すのは大変ですが、電子化すれば、あっという間に抽出できます。
つまり、電子化することで絶大なメリットがあり、だからこそ自炊するユーザーがたくさんいて、それを代行してくれる業者が増えるのも当然のことなんですね。
あくまでもユーザーのニーズです。
そして、その自炊業者にクレームをつける出版社や作家などの著作権者が現れるのも予想されていたことです。


出版社7社、作家・漫画家122人が「自炊業者」に質問状


ボクの見解は、さっきから書いているように、法律の改正ですね。


1冊100円の書籍PDF化「BOOKSCAN」の是非について、合法かどうかじゃなくて


違法=悪、とは限らない事を知ってください(ヤマト運輸の信書配達事件を見て)


作家の人たちは電子化されたデータの流出を懸念しているようですが、そもそも自炊業者がいなくても、自分で自炊した人たちからデータは流出するリスクはあるわけですから、本質的な問題回避にはなりません。
結局、世の中の流れが電子化であり、しかもそれは多くのユーザーのニーズにマッチしてるわけですから、ビジネスモデルの変化ととらえるしかありません。
ビジネスモデルが変化するわけですから、それに乗れない人は取り残されるのはやむを得ないのでは無いでしょうか。
かつてレコードからCDへ時代が変わっていきましたが、レコード関連の仕事をしている人たちがCD業界の人たちを非難しても仕方がないわけですよね。
大多数のユーザーがレコードよりもCDを支持したわけですから、レコードで商売できなくなったことをCDのせいにしても生き残れないわけです。
スマートフォンの時代に、ポケベルが売れないと嘆いても仕方が無いわけです。
世の中が変化するのは当たり前のことであり、過去の成功体験にしがみついて、新しいことやユーザーニーズをつかみきれない人が取り残されるのは必然です。
書籍の世界でも、それが正しいかどうかはさておき、多くのユーザーが電子化に魅力を感じて実際にそちらに動いているときに、いつまでもユーザーにそっぽを向いていては、いずれユーザーは離れますよ。
新しいビジネスモデルに自分がどうやって乗っていくか、もし生き残りたいなら、そこに目を向ける必要があるように感じます。
自炊業者を規制しても本質の解決にはならないと思います。
そういえば、もとまかさんが、おもしろいことを書いていますねえ。


ユーザが望む形の電子書籍と出版社がすべきこと