非天マザー by B-CHAN

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スマートフォンに、赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグが必要か、今あえて考察してみる

日本のスマートフォンはどんどんハードを追加している


普通の携帯電話(ガラケー=ガラパゴスケータイ)からスマートフォンの時代になって、ガラケー特有の3大機能、

  • 赤外線通信
  • おサイフケータイ
  • ワンセグ

に関して議論が起こりました。
スマートフォンブームを作ったiPhoneを始め、海外製スマートフォンにはこれらの機能は搭載されていないからです。
その後、日本国内で発売されるスマートフォンにはこれらの機能が搭載されるモノが増えました。
iPhone支持者の人たちは、

「そんな機能は不要」

と言う人も多いですが、言葉の意味を正確に捉えないと、事実を間違って認識してしまうことになります。
ここで2つの言葉を提示します。
一つ目。

「不要」

これは、「必ず要するわけではない。無くても良い。」という意味です。ということは、逆に言えば、あっても構わないわけです。それらの機能が搭載されていても、不要な人たちは使わなければ済む話ですから。
二つ目。

「無い方が良い」

これは、「あるよりも無い方を望む。」という意味です。それらの機能が搭載されると困るという人ですね。
これら2つの言葉は意味が全然違います。ところが、いろんな議論を見てると、この二つを混同している人がとても多いです。
iPhoneにはこれらの機能が搭載されていないので、iPhoneユーザーの人たちが、

「そんな機能は不要だ」

と言いながら、機能満載のガラケーを批判していたりします。
「不要」という言葉を使うのなら、そこには「あっても構わない。使わなければ良い。」という意味が含まれるので、ガラケーを批判する筋合いは無いわけですし、そもそも矛盾しています。
ガラケーを批判するなら、「そんな機能は不要」と言わずに、「そんな機能は無い方が良い」と言うべきですよね。
なぜ最初にこういうことを書いたか?
それは、これらの3大機能は
「不要」つまり無くても良いけどあっても構わない
機能なのか、それとも
「無い方が良い」
機能なのか、それを検証したいと思ったからです。
一つずつ見てみます。
まずは赤外線通信。
これに関しては、ボクは「不要」(=つまり必要ないけどあっても構わない)ではなく、「無い方が良い」と考えています。
その理由はすでに過去に書いています。
これを読んでください。


出来るだけハードの実装を減らす(普通のケータイとiPhoneの思想の違い)


つまり、赤外線通信でできること(メールアドレスなどの交換)はBluetoothなど、他のハードでもできるわけです。しかもBluetoothなら、それだけではなく、音楽を聴いたりもできるわけです。
他に同じことができるハードウェアが搭載されているにも関わらず、わざわざメールアドレス交換のためだけに赤外線通信装置も搭載されていることになります。
これはスマートフォンの小型化にも支障がでますし、機械というのは部品が多いほど故障率も上がります。
さらには製造コストも上昇しますから、そのぶん、製品価格に上乗せされることになります。
とても無駄なことです。
すべての携帯電話から赤外線通信機能を無くせば、そういったデメリットが解消され、しかも、今まで通りメールアドレスの交換もできます。プラスがたくさんあって、マイナスが何も無いわけです。
だからボクは赤外線通信は「不要」では無く、「無い方が良い」と考えています。
次に、おサイフケータイの話。
これに関してはボクはすでに電子マネーカードを毎日便利に使っています。
カードをiPhoneのケースの中に挟んで、擬似的におサイフケータイのように使っています。
本物の財布と違ってiPhoneはたいてい手に持っていますから、改札を通るのもとても楽です。
なので、ボクはおサイフケータイ機能は「不要」と考えます。
「ちょっと待て!、『不要』ではなく『必要』だろ!」
と言いたいあなた。ここでもう一度、言葉の意味を正確に考えましょう。
「必要」というのは文字通り必ず要する、つまり無いと困るという意味です。「不要」というのは必ず要するというわけではないけれど、あっても構わない、いらなければ使わなければ良い、という意味でしたよね。
おサイフケータイ機能が必要かと言われれば無くても別に困りません。でもあれば、便利に使うことができると言うことです。
なのでおサイフケータイは「不要」だけど、あったらいいな、ということになります。そもそもさっきの赤外線通信機能と違って、おサイフケータイには代替となるハードは搭載されていませんから、無い方が良い、ということにもならないわけです。
なので、ボクはiPhoneにもおサイフケータイ機能が載ることを強く望んでいます。無くても困らないけど、あればとても便利になりますからね。
最後に、ワンセグ。
ボクは基本的にはテレビを見ません。1ヶ月のテレビの視聴時間がゼロということもよくあります。なぜならメリットがほとんど無いからです。
情報の即時性という点では昔はテレビやラジオがベストでしたが、今ではインターネットがベストです。
しかも放送局には報道規制がひかれていて、発信される情報が必ず正確にオープンされているかどうかもわかりませんし、隠蔽も多いです。さらにスポンサーの意向に左右されますから恣意的な報道も多いです。
例えば、次の報道があったとしたら、どう感じますか?
A社の製品に多数のリコール発生。全国で500件。
一方のB社の同様の製品のリコール件数は40件。
これを見ると、多くの人がB社の製品に流れるでしょう。これこそがマスコミによる大衆コントロールなんですね。
大事なのはリコールの件数では無く、比率です。
実は、それまでにA社の商品は5万台売れていて、B社の商品は4000台売れていたとしたらどうですか?
リコール発生率は、
A社:500÷50000=1%
B社:40÷2000=2%
つまり、B社の方が2倍リコール率が高いわけです。
しかし、上記のような恣意的な報道をすることで、多くの人はA社に悪い印象を持ち、B社に傾きやすいということになります。
こうやって具体的に考えない人々にももちろん原因があるんですが、そんなことは当事者達はそもそも考えません。結果として、マスコミによる大衆コントロールはよく起こっており、しかもコントロールされている人たちはそれに気づかないわけです。
インターネットの情報にも不正確な情報はたくさんあります。しかし数社によって牛耳られるテレビやラジオと違って、インターネットの情報発信者は一般の圧倒的多数の人々です。
大多数の人々にはスポンサーなんて付きませんから、恣意的なものは非常に少なく、また、不正確な情報も圧倒的多数の情報量によって淘汰されていきます。
しかもtwitterやFacebookのおかげで、全国に報道記者がいるような状態で、テレビ局の記者が現場に駆けつけるよりも早く情報が流れたりします。
昔は、情報を得るソースが、テレビ・ラジオ・新聞・書籍くらいしかなく、しかもそれらの大多数がどこかの企業からのものなので、商業上恣意的にならざるを得なかったのが、今では商業に縛られず、しかも圧倒的多数の情報がインターネット経由で得られるようになり、それをスマートフォンなどでどこでも簡単に見ることができるわけです。
さらに、放送局というのは、ボクがここで何度も書いてきたことですが、不祥事をたくさん起こしても何の責任も取りません。飲食店なら食中毒で営業停止になりますが、放送局は放送停止になりません。
その上、国民財産であり限りある資源である電波を諸外国よりも異常に安い価格で使用し、高い参入障壁によって新規参入しにくいため、あらゆる産業でもっとも高い平均給与水準を得ています。
さらにテレビを見なければ、消費電力も大幅にカットできます。
これだけ自分(国民)や環境にとって害が多いので、テレビを見る理由が、何も無いんですよね。
スマートフォンに載るワンセグ機器というのは、そういうスマートフォンから得られるいろんな情報源の一つにすぎません。
ワンセグが無くなったとしても、スマートフォンから100の情報が得られるとして、そのうちの1つが消えるだけです。
と、ここまではボクの個人的な意見を「恣意的」に書いてみました。
実際、ワンセグも無ければ困るものでは無いですから、「不要」なものです。ただし、あれば見たい人には便利なものです。
と結論付けると、スマートフォンにもワンセグチューナーが搭載されればよい、ということになってしまうんですが、実は、ワンセグの場合、おサイフケータイと違って、ワンセグチューナーを搭載しなくても見ることができるという代替案があるんですよ。
それは、テレビの放送をテレビ放送電波ではなく、インターネット経由で見るということです。
そうすれば、テレビチューナーというハードウェアを搭載すること無くテレビを見ることができます。
方法は大きく分けて3つ。

  • テレビ視聴アプリをインストールする
  • テレビ放送をスマートフォンに送信できるハードウェアを使う
  • リモートアプリを使って自宅のパソコンのテレビ機能を操作する

1番目の方法は、さっき貼った、


出来るだけハードの実装を減らす(普通のケータイとiPhoneの思想の違い)


に書きました。KeyHoleというアプリでテレビ放送を見られます。ただしJailBreak必須です。
2番目の方法はいくつかありますが、要するに自宅に送信機を置いておけば、外出先でそれを受信してテレビなどが見られるというモノです。例えば、この記事がわかりやすいと思います。


iPadやiPhoneでテレビを観るならこれ!「VULKANO FLOW」レビュー


3番目の方法は、簡単に言えば、自宅にテレビチューナー搭載のパソコンがあれば、それをスマートフォンからコントロールすればテレビが見られるというモノです。
このあたりの記事を読んでみてください。


iPhoneで地デジのロケフリ!最強リモートソフトCrazy Remoteレビュー


それぞれの詳しいやり方はここでは書きませんが、これらの方法を使うと、スマートフォンにテレビチューナーを搭載すること無く、テレビを見ることができるわけですね。
まさに、ハードウェアをできるだけ減らしながら同じ機能を実現することにつながります。
となると、スマートフォンにワンセグチューナーは「不要」ではなく「無い方が良い」となってきます。


ガラケーと違ってスマートフォンは小型のパソコンだと言われます。
それは、こうやって創意工夫で機能を実現できるからです。
最初から搭載されているスペックで判断するのでは無く、あとからどうやって機能を増やすことができるか、それがガラケーと違うスマートフォンの楽しみなんですよ。


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