非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、ビジネス、金融、経済、不動産、保険、音楽、映画、ニュース、自己啓発その他。

ドルコスト平均法ってご存じ?(すべての人に役立つ通貨と物価の話なので命を守りたい人は読んでね) その1

金融知識の無い一般の人に専門的な説明をするのは難しい


コツコツと貯蓄をしている人は多いと思います。
ただ、銀行に預金をしているだけの人も多いんじゃ無いでしょうか。
日本の財政状態は非常に悪く、このままいけば、いずれ遠くない将来、財政破綻します。
財政破綻したときに、日本の円だけで銀行預金している人がどうなってしまうのかがわからない人は、これを読んでくださいね。生きるか死ぬかの分かれ道ですよ。


国の借金が1000兆円になるニュースを聞いても何が問題なのかがよくわからない人へ


そんなことが起こるはずは無い、と思っている人は世間知らず過ぎます。
日本という国は魔法で動いているわけではなく、他の国と同じく税収や借金で収入を得て、それらをいろんなサービスに支出しています。警察を持ったり、道路を維持したりしているわけです。
収入よりも支出が多ければ、当然いつか破綻します。
外国で財政破綻した国はいくつもあって、最近ではギリシアが財政破綻を避けられないと言われています。そういった国々の通貨はどこも紙切れに近い状態になります。
通貨の価値が下がるんですよ。インフレというやつですね。
例えば、あなたがコツコツと貯金し続けて1000万円貯めたとします。
ところがものすごいインフレが発生して、ラーメン一杯が1000万円になったらどうですか?
あなたが長年貯めた貯金がラーメン一杯の価値しかないわけです。
1000万円もあるぞ!という数字なんて意味がありません。
大事なのは、その数字と物価との相対的な関係なんです。
実際、日本でも1960年頃は外食のカレーライスは1杯100円前後でしたが、今では1000円近くします。
当時は100円玉を持っていればカレーを一杯分食べられましたが、今は無理です。
10倍も物価が上がっています。1000万円の貯金を作っても、今では100万円の価値しかないということですね。
つまり、日本でも着実にインフレは起こっており、逆に言えば、通貨の価値は少しずつ落ちています。
通貨の価値は変化するということをよく頭にたたき込んでおいてください。
だから銀行にいくら貯金があっても、物価の動向によって価値が変わると言うことです。
通貨のことをよく考えてみてください。
1万円札は本当に1万円の価値があるか。
1万円札は単なる紙切れですよね。紙にインクが載っているだけです。たしかに精巧にできていますが、それでも製造コストは1枚1万円もかかりません。
物質的にはおそらく数十円でしょう。
文字と絵が印刷された数十円の紙切れがなぜ1万円の価値を持つのか。
それは日本の政府が、その紙切れに1万円の価値があると定めたからです。
つまり、紙とインクという物質そのものに1万円の価値があるわけではなく、政府が取り決めただけのことなんですよ。
こういう通貨のことを信用通貨と呼びます。
政府が信用できるから、その政府の信用に応じて通貨の価値が決まっているんです。
だから、もし、1万円札を持って、日本と交流の無いどこかの国へ行って1万円札を見せても、その国の人は単なる紙切れだと思うだけです。
その国では日本の政府の取り決めのことなんて知らなくて、1万円札を単なる印刷された紙としか見ないからです。単なる「紙」という物質にすぎません。あくまでも通貨には物質的価値はないということです。
物質的価値の低い「紙」という物質に「1万円」という価値を日本政府が取り決めた、ということです。
一方で物質的に価値を持つものもあります。代表的なモノは金(ゴールド)ですよね。
政府の取り決めとは無関係に、金には価値があります。
例えば、仮に、金(ゴールド)でお札を製造する国があったら、どういうことが起こるでしょうか。
ゴールドで1万円札を作ったら、それは通貨価値としては1万円です。
1万円分の買い物ができますよね。
でも、その金(ゴールド)のお札に使われている材料の金(ゴールド)の物質的価値が5万円分あったとしら?
その場合は通貨として使うよりも、それを金(ゴールド)として使う方が価値がありますよね。
ゴールドの1万円札を溶かして、お札としてでは無くゴールドとして使えば、そのほうが価値があるということです。
つまり、ここでもさっきの紙と同じで、政府の取り決めた価値と物質的な価値がずれているわけです。
ただし、紙の場合は通貨価値(政府の取り決め)が高くて、実際の物質的価値はほとんど無い(紙なので)でした。
金の場合は通貨価値(政府の取り決め)よりも、実際の物質的価値のほうが高いということも起こりえるということです。
しつこく書きますが、通貨の価値というのは、その物質そのものの価値では無く、あくまでも政府の取り決めで決まるということを知っておいてほしいわけです。
電子マネーなんて、そもそも紙幣や貨幣すら存在しませんよね。
政府の取り決めによって通貨価値が決まると言うことは、万が一、その国家が破綻したり、クーデターなどで政府が代わってしまって、もとの政府が無くなると、その通貨の価値も無くなると言うことですよね。
元の政府を倒した新しい政府が、
「今日からこの通貨を使いなさい。円は廃止します。」
と言ってしまえば、その時点で円の価値はなくなります。いくら1万円札を1万枚持っていようが、もはやそれで買い物はできません。紙切れの束です。古紙としての価値はあるかもしれませんが、通貨価値無しです。
今回はこういった信用通貨の概念を知って欲しいと思って書きました。そして、日本を始め、多くの国ではそういう制度を取っていると言うことも知っておいてください。
なので、日本の円でたくさん貯金をしていても、その日本円の価値を決める国家そのものが大きな借金を抱えていて破綻しそうな状態にあるということが、とても危険な状態だということは想像できますよね。
では、どうすればいいのか?
それは次回に続きます。
お楽しみに。