非天マザー by B-CHAN

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200本安打よりももっと残念なイチローの連続記録ストップがあります

マスコミの取り扱い方で200本安打に注目してしまいますが


今年のイチローは200本安打は難しくなりました。
これで10年連続で200本安打は途切れる、と報道するマスコミばかりです。

イチローのプレーを実際に球場で見たことがありますか?
ボクは何度も見ました。
実際にプレーを見ると、ヒットの本数の記録は野球選手としての要素の一つに過ぎないということがわかります。
よく、イチローはヒットを足で稼ぐ、と言われていますが、逆に言えば、イチローはそれだけ足が早いということです。
イチローのバットコントロールはものすごいです。
素人のボクが見ても、他の選手とは一線を画していて、例え一般のバッターが打ちにくい場所にピッチャーが投げてきても、自分の足の早さを行かせる場所へボールを打ち返しヒットにしてしまいます。
他のバッターならアウトです。
バットのスイングスピードも他の選手よりも速く、しかも打ってから走り出すまでのスピードも速いです。
つまり、単なるバッティングだけでは無く、運動選手としての能力をいろんな場面に発揮しているわけです。
実はイチローはホームランを200本以上打っています。ホームランバッターではありませんが、一方で200本以上のホームランを残した選手は全体のほんの一部です。25本を打ったシーズンもありました。
守備は言うまでも無く超一流。日本では1994年以降毎年ゴールデングラブ賞、その後のメジャーリーグでも10年連続ゴールドグラブ賞を取っています。
日本では前人未踏の7年連続首位打者。
メジャーリーグでも2度の首位打者や盗塁王。
打点が少ないことを指摘する人がいますが、打点は前のバッターが出塁している必要があり、マリナーズという貧打のチームでしかも先頭打者という不利な条件があるので、差し引く必要があるでしょう。
他のチームで3番か4番を打っていれば、かなりの打点を稼いでいたと思います。
このようにイチローというのは、打つ、走る、守るという点で一般の選手を上回るまれな存在なんですよ。
単に200本という数字でしか意識していない人にはわからないと思いますが、実際に球場で彼のプレーを見れば、レベルが全然違うのが体感できます。
そして、ボクが一番言いたいのは、イチローの最も偉大な記録は200本安打ではないということです。
もちろん、試合数の多いメジャーリーグでもこれほど200本安打を打ち続ける選手は他にいないので、ものすごいいことですし、低調な今年ですら、すでに180本を超えています。
それでも安打数は試合数が多いほど増えるので試合数が異なる日本のプロ野球と単純に比較するのは酷です。
日本のプロ野球安打数記録を持っている張本勲氏も、きっとそう思っているでしょうし、ボクも思っています。
それでも、張本氏をも説得できる記録があります。
それは打率です。

打率


打率は、安打数とは逆に試合数が多いほど不利です。安打数は下がることはありませんが、打率は下がるからです。
イチローは通算打率で張本氏をも圧倒しています。
イチローは日米通算で、なんと17年連続で打率3割を記録しています。ボクはこの記録は200本安打どころでは無いと思っています。
イチローは日本では7年連続で首位打者を取り、これはもちろんダントツの日本記録であり、日本での通算打率はなんと3割5分3厘。
メジャーでは10年で通算打率は3割3分1厘です。
とにかく異常なほどの高打率を長期間続けています。
今年は17年連続で継続してきた打率3割がついに途絶えてしまいます。初年から見続けてきたボクにはとても残念なことです。
同じ記録を見ようと思えば、これからまた17年もかかるんですから。
今年の低調だけをみて、イチローを批判する人もいますし、プロですからそれも当然でしょう。
しかし、今年のイチロー並みの成績すら残せない選手が多数います(というか大多数)し、これまでの異常なほどのすごい記録を知っていれば、いずれ訪れる寂しい日を批判することはできないでしょう。
最近のプロ野球は、ファンサービスと言って、野球以外の面(マイクパフォーマンスとか)でがんばっているようです。
中日ドラゴンズの落合監督があれだけの成績を残しながら解任されるのも、そういう要因がるようです。
が、本当の野球ファンは、野球以外のことよりも野球そのもので喜ばせてくれればいいんですよ。(逆に言えば、マイクパフォーマンスなどを求める人が多いというのは、野球以外のファンが多い、つまり野球選手を芸能人扱いしたい、ということなんでしょう)
野球ファンは野球のプレーそのものが好きであり、野球で勝ってくれればうれしいんですよね。
そういった選手の代表がイチローではないでしょうか。
シュアなバッティングや華麗な守備などが、目に焼き付いて離れません。
とにもかくにも、どんな選手にもいつか必ずやってくる寂しい時が、イチローにも訪れてしまったわけですが、それでも、同じ時代に生まれ、現役で目の前ですばらしい「プレー」を見られたことは本当に幸運です。
これからは記録に縛られず、引き続き、華麗な守備やバッティングを見せて欲しいものです。


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