非天マザー by B-CHAN

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iPhoneのシェアを見て、あいかわらず絶対論と相対論を混同してる人がいて、おもしろいなあ、と。

絶対論と相対論はマスターすべし


絶対論と相対論てとても身近で大切なんですが、この二つの違いを理解してる人がたくさんいて、それによって間違った知識を身につけ、間違った判断をする人が多いんですよね。
面白いデータがあります。
2011年5月末と8月末ののアメリカでのスマートフォンのシェアを示しますね。

2011年5月末2011年8月末
Android38.1%43.7%
iPhone27.3%26.6%

iPhoneのシェアは27.3%から26.6%に減っています。
これを見て、iPhoneの成長は止まったと言う人がいるんですね。
賢い人は、その言い方がおかしいことに気づきますよね。そうです。相対論と絶対論の混同です。
わかりやすい数字で言い換えましょう。
世の中にAndroidとiPhoneの2種類しか無いと仮定します。
そこで、Androidが70台、iPhoneが30台あったとしたら、iPhone用のシェアは30%ですよね。
3ヶ月後に、Androidが700台、iPhoneが300台に増えたとした、やはりiPhoneのシェアは30%で変わりません。
これを見て、iPhone用の成長は止まったのかと言えますか?実は10倍に成長してるんですよね。
シェアというのは他との比較、つまり相対的な数字であるのに対して、台数というのは絶対的な数字です。
最初に書いた20011年5月末の数字と8月末の数字も同じことなんですね。iPhoneの成長は止まっていないどころかすごい勢いで増えてるんですよ。
しかしAndroidがそれ以上に増加しているのでiPhoneは相対的なシェアを下げているという話です。iPhoneの成長が止まったのではありません。
なあんだ、そんなつまらない話か、と思われるかもしれませんが、身近な場面でもこういう勘違いしている人はたくさんいます。
たくさんの人が勘違いしてるのに、それに気づいている人がなかなかいないんですよね。
すでに過去に書いた記事があるのでここに貼っておきます。ぜひ読んでみてくださいね。


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