非天マザー by B-CHAN

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iPhoneが日本に登場した頃の話と人生を語ってみる

iPhoneを選ぶ理由は品質であってブームだからでは無い


さっきの記事ではiPhoneが登場して5年と書きました。
2007年ですね。
日本に上陸したのは1年後の2008年。SoftBankからの発売でした。
当時の日本の携帯電話は機能が山盛り。とにかく高機能で、ボクも新機種が出るたびにワクワクしていました。
実際、おサイフケータイ機能は鉄道の駅の改札を出入りするのにとても便利で、当時から当たり前のように使っていました。
そんな中、やってきたiPhone。
正直、オサイフも赤外線もワンセグも付いていないシンプルさだったので、事前のイメージとしては、いわゆるApple社がApple社らしいオシャレな携帯電話を作ったんだろうな、という程度でした。
しかし、実際に手にとって、じっくりと操作し、研究してみて、その動作と便利さに驚きました。
それまで、携帯電話の地図アプリをフル活用していたんですが、動きはカクカク。でも携帯電話だから性能的に仕方が無いし、それが当たり前だと思っていました。
そこへ、iPhoneに搭載されたGoogleマップの強烈なスムーズさ。
あまりにも滑らかに拡大縮小回転を見せつけます。
まるで別世界でした。
地図を移動するのも、それまでのケータイでは上下左右キーでノロノロと移動していたのが、iPhoneでは指をはじくとビューンとスクロールします。
メールにしても、それまでのケータイはケータイで受信するのが当然で、ケータイの保存件数(1000件くらい)を超えるとメールは古いモノから消えていきました。
ケータイのメアドとパソコンのメアドは当然別々で、パソコンに届いたメールはケータイでは読めませんでした。
しかしiPhoneではIMAPメールが中心。
つまりパソコンでもiPhoneでも同じ状態でメールを扱えるようになりました。それまでのケータイから利便性は飛躍的に向上しました。
それまでのケータイではボタンを何度も押して操作していたモノが、iPhoneでは直感的にスピーディーにできるようになりました。
しかも画面の演出も現実にある物体と同じように動きます。
端にぶつかれば跳ね返りますし、回転も瞬時に切り替わるのではなく、きちんと”クルンッ”と回転します。
気になる機能の少なさも、実は考え違いで、アプリによっていくらでも機能が増えていくことがわかりました。
しかも標準搭載の機能すら、アプリのおかげで置き換えられる便利さ。
例えば標準搭載のカメラが使いにくければ別のカメラアプリをインストールすればいい。
標準搭載のメーラーが使いにくければ別のメーラーをインストールすればいい。
これは従来のケータイには無い発想でした。
当時の日本では、iPhoneが売れるかどうかの議論がたくさんあり、当然ながら、日本の独自機能が無いiPhoneは日本では売れないと予想する人もたくさんいました。


例えばこちら。著名証券アナリストの乾牧夫さんも2008年当時はこんな予想をしています。


『iPhone失速』報道はアナリストの自作自演か、メディアの勝手な解釈か!?


要するに、iPhoneは日本のマーケットを読み誤ったので、すでに敗戦処理状態だと言われていたわけです。
ご存じの通り、その後の爆発的普及によって、これは大外れ。
予想というのは当たるか外れるかどちらかですし、100%当たる予言者など存在しないのですから、別に外れたことはたいした問題では無く、そういう人はたくさんいたはずです。
ボクもiPhoneがこんなに普及するとは思っていませんでした。
重要なのは、当時の日本ではそれくらいiPhoneは異質だったという事実です。
いや、電話を再発明したという意味では世界でも異質だったんですけどね。
今となってはiPhoneは歴史的ヒット商品となり、Appleが世界最大級の企業となる原動力となったので、ものすごく評価されているわけですが、ボクは個人的には、iPhoneがここまで売れていなかったとしても、十分評価をしたいです。
極端に言えば、もしiPhoneが日本で10台しか売れていなかったとしてもボクは買っていたと思います。
このブログでも何度も言っていることですが、物事に対する評価で大事なのは使う本人の意思なんですね。
例えば飲食店の話。
いくら大人気で行列ができるような店であっても自分が食べてみて美味しいと感じなければ、それは自分で評価すれば良いわけです。
みんなが美味しいと言っているからと言って自分もそれに合わせて美味しいと言う必要はありません。
逆に人気がなくて寂れている店でも、自分が美味しいと思うのなら、その気持ちを大事にすればいいんです。
人気=他人の評価
ですからね。これはすべてのものに当てはまります。
音楽でも、本でも、映画でも、ケータイでも。
人気がある音楽だから聴く、というのは要するに他人が好むから自分が聴く、という状態です。
なんだか変ですよね。
人気があるかどうか、つまり他人がどう思うか、ではなく、使う本人=自分がどう思うかを大事にしたらいいと思うんですね。
自分の人生で自分が使うものですから、他人の評価でわざわざ自分に合わないモノを使うよりも自分が使いやすいと感じたモノを使う方が正直ですし、単純に得です。
さっきも書いたよう、ボクがiPhoneを買ったのは人気があったからでも売れているからでもありません。
ボクが実際に使ってみて、ボク自身その便利さに衝撃を受けたからです。
その考え方は今後も変わらなくて、今後、iPhoneの人気が無くなっても自分が便利だと思えば買いますし、他の企業の商品で、自分にとってより良い商品が出れば、そちらに乗り換えます。
先日、ボクはAndroidの7インチタブレットを買ったと書きました。
熱烈なAppleファンならそんなことはしないでしょうが、ボクは以前から書いてるようにどこの企業のファンでもありません。


どこかの企業のファンになることは損という考え方


人間でもモノでも、あくまでも中身で評価します。
だから自分にとって便利でメリットがある商品であれば、どこの企業のモノでも買いますし、逆にどんな人気商品でも自分にメリットが無ければ買いません。
人気=外面
機能性、利便性=内面
です。
人間も同じ事ですよね。
どこの企業に勤めているか=外面
どんな優しい行動をとるか=内面
ですよ。
「どこの企業に勤めているか、というのもその人の性格や行動じゃないのか?」
と言いたくなる人もいるでしょうが、それは違います。
例えばボクは自分の勤務している上場企業が倒産して跡形も無く消えました。
単なる運です。
大震災が襲ってきて勤務先が無くなってしまった人もいます。
単なる運です。
本人に何の落ち度も無くても、本人がどんなに優秀でも、勤める企業なんて運次第で変わってしまいます。
ボクはプロ野球が大好きですが、どのチームのファンでもありません。これも以前から書いています。
同じ実力なのに、たまたま人気球団に所属しているから人気があり、たまたま不人気球団に所属しているから人気が出ない。
これでは実力の世界であるはずのプロスポーツへの正当な評価とは言えません。
なのでプロ野球大好きなボクは、チームに関係なく、プロとして高い実力を見せてくれる選手のプレイを応援しています。
現在、ボクはiPhoneを使っています。
これもボクにとってiPhoneが高い実力を持っているからです。決してAppleのファンだからではありません。
これまで、iPhone3GS、iPhone4、iPhone4Sと3代続けて所有しました。
これはつまり、ボクにとってiPhoneを超える多機種が登場していないことに他なりません。
繰り返しますが決してAppleのファンだからiPhoneを買っているのではありません。
ボクは人生ではこれまでに経験したことの無い新しい経験をたくさんしたいと思っています。
そういう意味では、プロ野球が毎年同じようなチームが優勝してもつまらないですし、iPhoneばかり続けるのもつまらないです。
早くボクにとってiPhoneを超える機種が登場して、iPhoneと異なる体験をさせてくれることを期待しています。
iPhoneのすごさに驚かされた一ユーザーとしてそう思っています。