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非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

純増ではDoCoMoが独り負けなのに携帯電話の販売台数ランキングではDoCoMoが圧勝している件を理論的に検証する

ビジネス ニュース

携帯電話に関する2つのニュース

まず次の二つのニュースを見てください。


8月携帯純増数はソフトバンク8カ月連続首位、KDDIは2位 | テクノロジーニュース | 特集 モバイル端末 | Reuters


2012年8月の携帯電話ランキング、上位はほぼ横並びの大接戦に BCNランキング


以下にまとめます。


契約数純増に関するニュース

まず1つ目のニュース。
8月の携帯電話キャリアの純増数は、


SoftBank=217,200件
au=161,900件
DoCoMo=81,200件


たまに「どうせ解約も多いんだろ?」と勘違いしている人がいますが、純増というのは解約を引いたあとの数字なので、実際にSoftBankは21万件、auは16万件、DoCoMoは8万件増えています。
逆に言えば、契約を引く前の獲得契約数はもっと多いわけです。
では、その増加したうち、他社から獲った数、すなわちMNPは、


au=34,500件
SoftBank=10,500件
DoCoMo=マイナス43,320件


細かく言えばemobileやWiMAXもありますが、数字を見ればわかるように、おおむね、DoCoMoから出て行った人たちをauとSoftBankで取り合っていると言えますね。
純増数とMNPをまとめると、


SoftBank:純増数217,200件のうち、他社から10,500件、まったくの新規で206,700件を獲得
au:純増数161,900件のうち、他社から34,500件、まったくの新規で127,400件を獲得
DoCoMo:純増数81,200件のうち、他社への流出43,320件、まったくの新規で124,520件を獲得


DoCoMoは他社へ流出してる分、新規で余計に獲得しているということです。
図で描くとわかりやすいですかね。
携帯電話純増数図


SoftBankは新規の契約を多く取り、auとDoCoMoは新規契約を取る力は互角だが、DoCoMoからは他社へ流出する一方でauは流出した分を吸収しているので、auとDoCoMoで純増数に差が付いている、そんな感じです。
続いて2つ目のニュース。


携帯電話機種ランキングのニュース

こちらは携帯電話の機種のランキングです。
3位と4位にSoftBankとauのiPhoneが入っている以外は1位から12位までDoCoMoだそうです。
DoCoMoの携帯電話が圧倒的に売れていますね。
ここで、「あれ?」と思いませんか?
1つ目のニュースではDoCoMoの独り負け、2つ目のニュースでは、DoCoMoの独り勝ち。
もしかして、どちらかのニュースが間違っているのでは?と思ったりしませんか?
ここで、脳みそフル回転させて考えてみましょう。


2つのニュースは矛盾しているのか?

よーーーく考えると、両方のニュースが正しくてもきちんとつじつまが合う事がわかります。
1つ目のニュースは契約数のニュース、2つ目のニュースは機種のニュース。
そうです。
集計対象が異なるので。
「でも、契約数が多い方が携帯電話もたくさん売れるのでは?」
と思ったあなた。
両方のニュースを満たす状況を考えてみましょう。
答えは一つ。
DoCoMoは増えている契約数は少ないけれど、DoCoMoからDoCoMoへの機種変更が非常に多いということです。
話を簡単にするために、小さな数字で例えてみます。
例。
SoftBankが純増で10件獲得したとします。
当然、SoftBankのケータイが10台売れます。
またSoftBank内でiPhone3GSからiPhone4Sに機種変更した人が2人いたとします。
これでSoftBankの携帯電話の販売台数は12台になりました。
一方、DoCoMoの純増はゼロだったとします。
残念ながら新規では1台も携帯電話は売れなかったわけです。
でも、DoCoMoのF902iからArrowsXに機種変更した人が20人いたとします。
これでDoCoMoの携帯電話の販売台数は20台になりました。
いかがですか?
SoftBankの方が新規契約はたくさん取ったけれど、携帯電話をたくさん売ったのはDoCoMoになりましたね。
上記の例では解約などの話を省きましたが理屈は同じです。
実は、各携帯電話キャリアの契約者数は、
DoCoMo=約6,000万件
au=約3,500万件
SoftBank=約3,000万件
ここ数年の契約獲得では負け続けているDoCoMoですが、過去20年近い積み上げがあるので、このようにまだDoCoMoの契約者がずっと大きいのです。
機種変更する人の比率が各社で同じだとしても、母数の大きなDoCoMoがauやSoftBankの2倍近い数の機種変更が発生するわけです。
その分が携帯電話の販売台数になるわけです。
だから、契約獲得では負けるDoCoMoでも、携帯電話の販売台数では勝つんですね。
とは言え、携帯電話キャリアは通話通信料収入が収益の柱であって、携帯電話を売る事が収益の柱ではありませんから、DoCoMoにとっては今の状況はあまり好ましくは無いと言えます。
ボク個人としては、まだまだDoCoMoが大きすぎるので、もっとauとSoftBankにがんばってもらって、さらに競争を激化させて欲しいですね。
それがユーザーにとっては一番のメリットですから。


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