非天マザー by B-CHAN

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民衆がマスコミによってマインドコントロールされるのを利用した実例

マスコミの書く表現を見たら、必ずワンステップ置いて考えよう


田中眞紀子文部科学大臣が、来春開校しようとしていた3つの大学の認可を10月2日にストップをかけました。
これまで3年間準備してきて、いよいよ来年の春開校!というときに不認可にしたわけです。
で、さっそくマスコミの誘導的な報道があちこちで見られました。
で、ボクはマスコミの報道に違和感を感じていました。
「田中文科省 不認可」
でネットで検索してみてください。
田中大臣が悪い!と言った論調がたくさん出てきます。
認可しなかったのは別に意地悪をしたわけでは無く、国家にとって国民にとって害があると判断したからですよ。
これまでも日本という国では役人官僚主導で無用な箱物をたくさん作って国民の税金を無駄にし続けていました。
いつまでもそんなことをしていてはダメだって事で、ボクはこの不認可判断は正しいと思っています。
で、いろいろ書こうと思ったんですが、こちらのブログで詳しく(ちょっと過激に)書かれているので、ぜひ読んでください。


大学新設不認可の件では、田中大臣は絶対に翻意すべきではない - 「インチキ数字」研究家(ほぼ自称) 元木一朗のブログ


ボクがここで言いたいのは、ひとつ。
民主党の支持率は確かに低迷しています。
なので、今回の田中大臣の判断にも批判的な人が多いです。
だけど、だからといって民主党がやる事は100%すべて間違っているわけではありません。
どんな政党でも、どんな人間でも正しい事も間違った事もやります。
嫌いな相手だから、その人がやることには何でもかんでも反対する、では過ちを犯してしまうんです。
好きな相手でも間違いを犯す事もあるし、嫌いな相手でも正しい事もする。
だから一つ一つ、事象の中身で判断する必要があるんですよ。


これも読んでください。

一つ一つの事象で判断しないと、ひっくるめると判断を誤りますよ


ボクは民主党政権の撤退を望んでいるひとりですが、今回の件は正しいと思います。
新聞の見出しを見てくださいよ。


読売新聞
「田中文科相考え直して…編入希望絶たれた短大生」
毎日新聞
「田中文科相:3大学新設不認可 『理不尽』 校舎新築、水の泡に?」
産経新聞
「『田中文科相の思い付きに振り回されたくない』 新設不認可で岡崎女子大の学校法人」
朝日新聞
「田中文科相、3大学設置認めず 審議会答申覆す」


こういう見出しを付けたら、そりゃ、多くの国民が洗脳されますよ。
短大生がかわいそうで、田中大臣が悪い!
と思っちゃいますよね。
でも、もしクオリティの低い大学がこのまま開校されたらどうなりますか。
そこで学ぶ学生はそれこそ気の毒だし、開校したものの学生が集まらずに赤字を垂れ流したらどうなります?
国民の税金で穴埋めですよ。
あるいはそれができなくて廃校になったらどうします?
在学生は途中で学校が無くなって卒業できなくて人生を狂わされる可能性もあるんですよ。
もし今回の件で、新聞の見出しが次のとおりだったらどうでしょうか?
「田中文科省英断……天下り利権にメス」
お!田中大臣やるじゃん!
と思う人がたくさん出てくるでしょう。
結局、マスコミってのはこうやって都合良く国民をマインドコントロールするものなんです。
いつも言っていますが、マスコミの報道なんて鵜呑みにせず、表面で物事を考えずに、中身でしっかり物事を考えましょうって事です。
せっかく建てた校舎がもったいない!
なんて言ってる人はサンクコストについて学んでください。



建設を途中でやめる事はもったいないのか?埋没費用(サンクコスト)について


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