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スキャン代行業者の違法性に関する解決策はこれだと思う

自炊業者の違法性


また自炊代行業者のニュースですね。


浅田次郎、東野圭吾、永井豪ら7名が書籍スキャン事業者を提訴 - マイナビニュース


いちおうおさらいしておくと、自分で買った紙の書籍を自分でコピーしたり自分でスキャンして電子化するのは法律的に問題ありません。
今回問題になっているのは、そういう作業を業者が個人から依頼を受けて行っているという点ですね。
まあ確かに数百ページもある紙の書籍を電子化するには、それなりに手間がかかりますから、それを代行してくれるのは助かります。
で、作家の方々はそれが違法(著作権侵害)なので差し止め請求しているわけです。
ボクはこの件で、過去に何度か記事を書いています。

少なくとも自炊業者はユーザーニーズにマッチしている
1冊100円の書籍PDF化「BOOKSCAN」の是非について、合法かどうかじゃなくて


要するにボクの考え方は、


  • 現行法の下では、スキャンの代行業者は違法っぽい。
  • でも読者にとっては非常に利便性が高い。
  • 自分でコピーしても業者がコピーしても結果は大して変わらない。
  • であれば、法律の方を改正して、スキャン代行業を合法にしてほしい。



という事です。
法律の方が変わってスキャン代行業が合法になれば、ユーザーが自分で行っている作業が業者に任せられるのでユーザーにとっては非常に利便性が増します。
作業する人がユーザーから業者に変わるだけなので作家にとっても特に不利益は無い(変わらない)。
つまり誰も損せずに、利便性が増すわけですね。
もちろん、
「業者がスキャンデータを保持したまま悪用するかも知れないだろ!」
という意見もありますが、それはもちろん、その行為は禁止すべきですね。
その行為を禁止すればいいのであって、スキャン代行業全体を禁止する必要は無いわけです。
別の例で言えば、


  • 包丁に関しては、包丁で人を刺すことを禁止すればいいのであって、危ないからと言って包丁の販売そのものを禁止するのはおかしいですよね。
  • 自動車に関しては、乱暴運転を禁止すればいいのであって、危ないからと言って自動車の販売や運転免許の取得を禁止するのは論外です。



読者の中には、今回訴えを起こした作家さんたちに逆切れ(?)してる人もいて、
「今回訴えた作家の作品は二度と読まない」
と言ってる人もいますが、それは理解できないですね。
自分の権利を守るために訴えを起こすことはすべての国民に保証された権利ですし、そもそも作品の良し悪しと関係無いからです。
訴えを起こそうが起こすまいが良い作品であれば読みたいですし、作品の評価は作品の中身で判断したいものです。
もしすべての作家が訴えを起こしたなら、もうその人は一生、本を読まないのでしょうか。
こんな記事も読んでみてください。

一つ一つの事象で判断しないと、ひっくるめると判断を誤りますよ




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