非天マザー by B-CHAN

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無料通話の問題点は電子マネーや電子書籍にも共通する

無料通話、電子マネー、電子書籍の互換性の問題


電話で大切なことはいくつかありますが、そのひとつは、誰にでもつながることです。
例えばNTTの加入者から掛けた電話はKDDIの加入者にもつながりますし、どこの携帯電話にもつながります。
日本国内と海外の人とも通話することができます。
要するに日本でも海外でも、たいていの電話は同じプロトコル(接続手順)なので、電話の事業者が異なっても、お互いにつながることができるわけですね。
あるいはプロトコルが違っていたとしても仲介部分もしくは変換がうまく働いているわけです。
誰とでもつながる、とても重要な事です。
最近はインターネットを活用した無料電話サービスがどんどん登場しています。
昔からあるSkypeやViber、最近ではcommやLINEなどが有名ですよね。
無料という意味では非常に有用なんですが、これらのサービスは相互に互換性がありません。
LINEからSkypeのユーザーに掛けることはできません。
この重大なデメリットがあるかぎり、すべてのユーザーに行き渡ることは無いと思います。
すべてのユーザーがどこか1社に集約されれば、その問題はクリアできますが、それは現実的にはあり得ないと思います。
これは電子マネーや電子書籍にも同じ事が言えます。
次の2つのパターンが考えられます。

  • 自社独自の仕様にして自社サービスに顧客を囲い込むことで他社への流出を防ぐ。
  • 業界共通の仕様にして顧客の利便性を増す。

前者は今の無料電話サービスや電子書籍や電子マネーですよね。
自社のサービスは自社のサービス内でしか使えません。
LINEのユーザーはLINEのユーザーとしか通話ができませんし、Amazonで買った電子書籍はAmazonのリーダーでしか読めませんし、EdyのおカネはSuicaのお店では使えません。
つまり従来のアナログの電話や紙の書籍や現実貨幣よりも互換性の面では見劣りまします。
囲い込みをして自社に顧客を取り込むか。
共通仕様にして市場そのものを広げるか。
ぜひ後者になってほしいものです。
SuicaとPasmoが互換仕様になってからの利便性は、顧客が何よりも体感しているはずですよ。