異質なベクターマシン
1983年7月と言えば、歴史に名を残すゲーム機、「任天堂ファミリーコンピュータ」が登場した月なんですが、同じ月にバンダイから光速船という名の異質なゲーム機が発売されました。
ほとんどのゲーム機やパソコンは格子状にピクセルと呼ばれる点が集まった画面を持ちます。なので、斜めに線を引くとギザギザになります。
しかし、光速船はベクタースキャン方式の画面を内蔵していました。斜めに線を引いてもギザギザにならずきれいな直線になります。
ボクの人生でもコンピュータ画面でベクタースキャン方式を見たことがあるのは後にも先にも、この光速船ただひとつです。
くわしくは、こちらの記事を読んでください。
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その光速船を再現したアプリがiPhoneにあります。
https://itunes.apple.com/jp/app/vectrex/id543152783?mt=8&uo=4&at=10lpb9
とりあえず初期状態では、真ん中のMineStormというゲームだけ遊べるようです。
あ、左下の4本も遊べるようですね。
iPhoneの画面はピクセルで出来ているので、厳密にはベクタースキャン方式を再現していることにはならないんですが、当時のとっても貴重なマシンの雰囲気を味わうことができます。
MIneStormでは画面下に4つのボタンが並んでいます。
一番右が弾を発射するボタン。
右から2番目が前進するボタン。
右から3番目がワープするボタン。
そして画面上を左右にスワイプすると自機の向きが変わります。
ベクタースキャン方式という名のとおり、ベクトル、つまり線を引くだけなので、モノクロで塗りつぶしもありません。
同じ月に出た、ど派手で高性能なファミコンにマーケットで完敗したのは語るまでもありません。
しかし、こういった面白いマシンを果敢に投入した当時のバンダイには拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
ちなみに部屋の画面を左右にスワイプするとビデオテープが並んでいて、再生すると、CMを見ることができますよ。
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