非天マザー by B-CHAN

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インフレで物価だけ上がって賃金が上がらなければ生活は苦しくなるという心配が不要な理由

個別の商品の物価の変動はインフレやデフレとは言わない

物価



まず最初に言っておきますが、インフレやデフレは経済全体平均の物価の事を言います。

個別の商品の物価、例えばバナナが値上がりしていても、それはインフレとはいいません。

それを頭に置いてください。



物価だけ上がって賃金が上がらないという現象は起こらない

賃金



さて、よく見られる意見はこちら。



「インフレ政策を行って物価が上昇しても、賃金が上昇しなければ、かえって人々の生活は苦しくなるのでは?」



おっしゃるとおり。物価だけが上昇して収入が上がらなければ生活が苦しくなるのは当たり前です。

では、そんな現象が起こるのかどうか。

それを知るには知識が必要です。

知識がある人は、その答えを知っていますし、知識が無い人は、その答えを知らない、それだけのことですね。

であれば、知識を身に付ければ済みます。

実は、ボクはこのブログで、その答えを以前、書いています。

なので、その記事を貼っておきますね。



経済学を全く知らない人だけにオススメの経済学……需要と供給と物価の決まり方



はい、読んでもらえましたか。

これで答えは出ました。

賃金が上がらないということは、つまり消費の需要が上がらないと言うことです。

需要が上がらないんですから、物価は上がりません。つまり、



賃金と物価のうち、物価だけが上がることは無い。



逆に言えば、物価が上がると言うことは、それを引き起こすだけの需要が起こっている、つまり収入が上がっているということです。

例えば、2%のインフレを起こそうと思えば、少なくとも2%を上回る需要増加、つまり収入増加が無ければ実現しません。

インフレターゲットというのは、単に物価だけを上げようという無意味な政策では無く、物価を上げるために必要な需要を引き上げる、つまり物価以上に収入を引き上げる、そういう政策です。

良かったですね。

そのためには政策がうまく行くことが大事です。

というわけで、ボクはインフレターゲットを支持しています。



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