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えん罪がダメな2つの大きな理由。パソコン遠隔操作事件を見て。

真犯人はどこだ?

真犯人



パソコン遠隔操作事件で片山容疑者が逮捕されましたが、すでに過去に誤認逮捕やらえん罪事件を何度も起こしている警察・検察なので、今回も予断を許しません。

「でも、片山容疑者が逮捕されてからは、犯人からのメッセージが届かなくなったよね。」

と言う人がいますが、論理的に考えれば、それは何の材料にもならないことは明らかです。

なぜなら、もし片山容疑者が真犯人で無いのなら、どこかにいる真犯人が、片山容疑者の逮捕を見て、メッセージの発信を止めてしまった可能性があるからです。

例えば、このまま片山容疑者が有罪だとされて、数年間の刑務所暮らしをした後に、真犯人からメッセージが発信される可能性もあるわけです。

なので片山容疑者の逮捕によって犯人からのメッセージが発信されなくなったことは、片山容疑者が犯人であるための判断材料にはなりません。



えん罪がダメな2つの大きな理由

えん罪



  1. 無実の人が罰を受ける……例えばあなたがテレビで凶悪な殺人事件を見て、怖いな〜、と思っているところへ、突如、警察がやって来て、
    「殺人事件容疑で逮捕する。」
    と言ってあなたを連れて行ってしまったらどうでしょう。
    まったくよその事件だと思っていたのに、間違えて逮捕されて、刑が確定して数年間の刑務所暮らし。
    社会復帰後も世間からは受け入れられないでしょう。
    何の罪も無いのにですよ。
    こんな恐ろしいことがありますか。
    死刑にでもなったら取り返しがつきません。
  2. 真犯人を逃す……何の罪も無い赤の他人が逮捕されて刑が確定すると、その事件の捜査は終わるので、真犯人は捕まらずに生活することになります。
    これは社会的にも非常に危険な事です。


断定してはいけない

断定



勘違いしないで欲しいんですが、ボクは片山容疑者が無罪だと言っているわけではありません。

現時点では確定証拠は無いですし、C#というプログラミング言語に関する矛盾する事態も発生しています。

つまり、片山容疑者が犯人である断定はできないと言っているだけです。

断定できない以上は、真犯人が別にいる可能性もあるわけですから、片山容疑者を真犯人だと決めつけないで欲しいと言うことです。



松本サリン事件を繰り返してはいけない

松本サリン事件



かつて、松本サリン事件で、何の関係も無い河野さんが犯人扱いされ、その結果、河野さんはマスコミからも、それを信じた民衆からもひどい扱いを受けました。

あなたがもし、何も身に覚えの無いことで、抗議電話や嫌がらせを受けたり石を投げられたりしたらどう思いますか?

現時点で片山容疑者を犯人扱いすることは、その時のマスコミと同じなわけです。

法治国家である以上、疑わしきは罰せず、は大原則であり、えん罪を防ぐためにも必要です。

えん罪を防ぐと言うことは、あなたがえん罪の被害者になる可能性を防ぐと言うことです。

国民にとってとても大事なことです。

上にも書きましたが、物事は何となく考えるのでは無く、論理的に考えて判断してください。

罰せられるべきは容疑者ではなく犯人です。



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