非天マザー by B-CHAN

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Audiobus。Appleが事実上公認した、iPhoneの革命的アプリ。

iPhoneで音楽を作るには

音楽制作をする人ならわかると思いますが、音楽の入口から出口の流れとしては、まず音を鳴らし、それにエフェクトを掛け、それを最終的にアンプからスピーカーで鳴らす、こんな順序です。


音源→エフェクタ→アンプ→スピーカー・ヘッドフォン


iPhoneやiPadなどのiOS機器は基本的には一度に1つのアプリしか使えません。
2つの音楽アプリで同時に音楽を再生することはできません。
また、ある音楽アプリで再生する音楽に別のエフェクタアプリでエフェクトを掛けることもできません。
つまり音楽を完成させるには、どれか1つのアプリで完成させるか、もしくは、あるアプリで作った音楽を保存して別のアプリで読み込んで加工する、あるいは、パソコンなど、他の機器に接続するといった考え方になります。

iPhoneの音楽革命アプリはシステムを乗っ取ったかのような動作

ここでAudiobusというアプリを紹介します。
これ、ボクもインストールして驚いたんですが、複数の音楽アプリを同時に動作させることが可能になるアプリです。


https://itunes.apple.com/jp/app/audiobus/id558513570?mt=8&uo=4&at=10lpb9


まずは静止画で説明

まずAudiobusを起動すると、こんな画面です。
ここで一番上の"INPUT"をタップします。

起動画面


音楽アプリを選択する画面になるので、ここでは、Figureを選びます。アプリを選択するにはもちろんそのアプリがインストールされている必要があります。

Figure - Make Music & Beats

Figure - Make Music & Beats

  • Reason Studios AB
  • ミュージック
  • 無料

Figure


"Tap to launch"というメッセージが流れるのでタップします。

Tap to launch


するとFigureが一瞬起動し、すぐにAudiobusに戻ってきます。Figureがセットされたのがわかります。

Figure起動


こんどは出口のアンプ、スピーカーに当たるアプリを選びます。ここではとりあえず一番上の"Speaker Output"を選択しておきます。
これはiPhoneの内蔵スピーカーのことです。

Speaker


これで、音を再生する音源であるFigureが、音の出口であるスピーカーにつながりました。
上から下に光の矢印が動き始めます。わかりやすいです。

接続


Figureのボタンをタップして、Figureを起動し、音楽を再生します。
再生したら、Figureの画面の横にあるボタンで、Audiobusに戻ることができます。

再生


Audiobusに戻ってきても、Figureの音楽が流れたままです。
次に、エフェクタを選んでみます。"EFFECTS"ボタンをタップします。

EFFECTS


AmpKitというアプリにしてみます。AmpKitという名前ですが、エフェクタとしても使えます。

AmpKit+ guitar amps & pedals

AmpKit+ guitar amps & pedals

  • Agile Partners
  • ミュージック
  • ¥2,440

Ampkit


はい、"EFFECTS"の場所に、AmpKitアプリが収まりました。これでFigureの音楽にAmpKitのエフェクトが掛かり、音がガラリと変わります。
これが今まで、iPhoneではできなかったことなので、画期的です。

エフェクト


では次に、"OUTPUT"ボタンを押して、アンプ・スピーカーを変更してみます。
アンプとして、JamUp XTというアプリを選んでみました。

JamUp

JamUp

  • Positive Grid Inc
  • ミュージック
  • 無料

JamUp XT


これで、Figureで原音を発し、それにAmpKitアプリでエフェクトを掛け、JamUp XTアプリのアンプを通して音が流れます。

アンプを通る


では、ここでさらに"INPUT"にもうひとつ音楽アプリを追加してみます。
KORGのiKaossilatorをセットしてみます。

KORG iKaossilator

KORG iKaossilator

  • KORG INC.
  • ミュージック
  • ¥2,440

iKaossilator


セットしたらiKaossilatorでも音楽再生を開始します。
FigureとiKaossilatorの両方で同時に音楽が流れ、それらがAmpKitを通ってエフェクトが掛かり、JamUp XTのアンプを通って出力されます。

2つの音源


いかがでしょうか。
複数の音楽アプリを同時に起動し、それらを連結する。
上記の例の他にも、Aというアプリで再生した音楽をBというアプリでエフェクトを掛け、Cというアプリで録音する、なんてこともできます。
これまでのiOS機器では不可能だったことが、Audiobusによって実現しました。
まさに画期的なことです。

Appleが事実上公認した

このAudiobusで使うためには、それぞれのアプリがAudiobusに対応している必要があります。
上記で紹介したFigureなどの各アプリもAudiobusに対応しているので使えるわけです。
対応アプリ数はどんどん増えていますが、なんとApple純正のGarageBandまでもがAudiobusに対応してしまいました。
つまり、この画期的なアプリの動作をAppleが公認したと言えるわけです。

GarageBand

GarageBand

  • Apple
  • ミュージック
  • 無料

もしかしたら将来的には、このAudiobusの役割はiOSに取り込まれるかも知れないですね。
パソコンの音楽の世界でもReWireという規格がよく使われていますが、それに近いことをiOS機器で実現できるようになったと言うことです。
もちろん、複数のアプリを本当の意味で同時に作動させるので、マシンパワーが必要なのは言うまでもありません。
古いiPhoneなどでは難しいかも知れないです。

最後に動画で

いちおう、上記の流れを動画に収めてみました。
音がゴチャゴチャして聞こえにくいかも知れないですが、こんな事ができるんだ、ということを実感してみてください。





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聞き比べてください。音楽はこんなにおもしろいんだぞー。