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非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

「日本の技術力は世界に誇れる」は何の慰め(なぐさめ)にもならない理由

つぶやき

日本の技術

日本の技術力


日本は長い不況を経験しました。
ボクがいた上場企業も倒産し、跡形もなく消えました。
大勢の同僚がいっせいに職を失いましたよ。
みなさん、今自分がいる会社が消滅し、しかも不景気なのでどこも雇ってくれない場合、どうやって生き延びますか?
まさにそれを経験中ですよボクは。
学歴なんて関係無いです。
自分で稼ぐ仕組みを作って自分のリスクで自分の責任で自分で行動するしかないわけです。
「経営者が悪い!」
と他人批判ばかりしているサラリーマンとはわけが違います。
ブラック企業どころの騒ぎでは無いです。
それはさておき、日本は工業製品などで高い技術力を持っています。
戦後から高度成長期にかけて、それで世界でもトップクラスの経済大国にのし上がりました。
世界中で日本の高品質な製品が売れたからです。
平成の不況を経験した日本は、再びその高度な技術と高品質で復活できるでしょうか。


以前の姿への復活は難しい

復活


先に結論を言えば、復活は難しいです。
次の話を考えてみてください。
学校でA君はテストでいつも90点前後を取り、クラスでいつも1位でした。
しかし他の生徒もがんばって98点や95点を取るようになり、90点のA君はいつのまにかクラスで10番目くらいに落ちてしまいました。
A君はあいかわらず90点という高い点を取っているので、能力が落ちたわけではありません。
なのに順位は落ちました。
つまり、「絶対的」には変わらないのに、「相対的」には変わってしまったわけです。
クラスの順位というのは絶対的な能力ではなく相対的な能力で決まるので、A君が変わらなくても他の生徒が変われば順位も変わります。
日本も同じです。
高度成長期には日本と同じような高い技術と品質を持った企業には世界にはほとんどありませんでした。
しかし時代は進み、世界には多くの高度な技術を持った国々が現れました。
日本はあいかわらず高い技術を持っています。
つまり絶対的には日本は変わりません。
しかし日本をしのぐ勢いの国々が現れています。
つまり相対的には日本は落ちています。
日本に高い技術力があるというのは、日本人が日本国内で日本製品を買うには良い事ですが、世界で勝つには関係が無いことです。
必要なのは絶対的な技術力ではなく相対的な技術力です。
日本が高度成長期と変わらず高度な技術を持っているとしても、世界の環境は大きく変わりました。
時代は常に変化するのが当然です。
日本が地球の歴史上、何千年も何万年もずっと世界でナンバーワンだったわけではありません。
世界一と言われたのは戦後のほんの数十年間です。


為替対人件費

為替と人件費


為替レートが1ドル=80円前後だったのが、今年になって1ドル=100円を超えています。
もちろんこの事自体は輸出企業には有利です。
しかし、それによる好業績は技術力の向上によって評価が上がったわけではなく、単に為替の変化のおかげです。
グローバル化が止まらない中で人材も流動化します。
まったく同じ製品をA社は月給30万円の日本人を雇って1個1万円で売り、B社は月給3万円の外国人を雇って1個3千円で売る。
勝敗は明らかです。
昔は品質差があったので高くても売れましたが、今は品質もグローバル化しているので、価格差は単に人件費の差として現れます。
同じ品質なら安いほうが売れます。
世界でも相対的に人件費の高い日本企業が、同じ品質の安い外国製品と戦う日が来ているわけです。
鎖国しようにも日本はこの先数十年は人口が大幅に減ります。
好き嫌いに関わらず世界でビジネスをしないと国民は生き残れません。


ダメだからダメだでは解決しない

解決策


趣旨はひとつです。
「相対的」に以前の日本に戻るのは難しい以上、今のままではかつての豊かさは戻って来ません。
日本国内では、ブラック企業叩きがブーム化しています。
つまり厳しい環境よりも甘い環境が好まれています。
日本人がそうやって労働者にやさしい環境作りを進めている間に、世界で厳しい環境で戦っている企業にどんどん敗れ、業績が傾き、倒産し、結果的には労働者が苦しむことになります。
スポーツでもテニスでも何でも、上達するには厳しい練習が必要です。
甘さを求める人と厳しさを追求する人、どちらが報われるかは明らかです。
あなたは自分や自分の子孫のために、自分が厳しい環境に身を置いて生き残れる国を目指しますか?
それとも堕落して滅んでいく国を目指しますか?
解雇規制緩和論が巻き起こっていますが、ボクは良い傾向だと思います。
詳しくは下記の関連記事で。




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