非天マザー by B-CHAN

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橋下徹大阪市長の発言の中で事実の正誤に関わらずおかしい点

自分だけじゃないという抗弁は抗弁にならない

自分だけでは無い


慰安婦問題に関しては、どのソースが正しいのかがさっぱりわからないので、慰安婦問題そのものへの意見はここでは言うのをやめておきます。
そのこととは別に、橋下徹大阪市長の発言の中でおかしいと感じた点があるので書いておきますね。
別に慰安婦問題に限る話ではないです。
橋下氏は、
「過去の日本軍だけではなく、当時のアメリカ軍やイギリス軍も現地の女性を使ったんだから、なぜ日本ばかりが非難されるんだ。」
という趣旨の発言をしています。
過去の過ちについて正当化するつもりはないと、あとで言っていますが、上記の発言については撤回していません。
「日本だけが悪いんじゃないのに、なんで日本だけが責められるんだー!」
という意味なので、国家斉唱を義務付けたり、日本を守ろうとする彼らしい発言ではあります。
でもね、言い方、間違えましたよね。
だって、悪いのは自分だけじゃない、という言い方は、自分が正当である主張にはならないんですもん。
強盗が3人いたとして、そのうちの1人を捕まえたら、
「強盗をしたのは自分だけじゃないぞ!だから自分は悪くない!なんで自分だけ捕まえるんだ!」
なんて言ったらおかしいでしょ?
それと同じです。


でももっと怖いのはひっくるめて考える思考(←というか思考停止)

思考停止


これは前にも書いたんですが、Aさんのことを好きな人はAさんに賛成しちゃうんです。
逆にBさんを嫌いな人はBさんに反対しちゃうんです。
これ、間違い。
この世には、完全に正しい人もいませんし、完全に間違っている人もいません。
なので、Aさんが正しいとかBさんが間違っている、なんてことはないわけです。
Aさんのアの発言は正しいけどイの発言は間違っていてウの発言は正しくエの発言は間違っている、こんなふうにひとつひとつをきちんと考える必要があります。
Bさんのオの発言は間違いだけどカの発言は正しい、キの発言は間違いだけどクの発言は正しい、こうやってひとつひとつ考えましょう。
これは企業でも政党でも何でも同じです。
SONYのこの製品はこういう部分が良いけど、あの製品はこういう理由でダメだ。
Appleのこの製品は良いけど、あの製品はダメだ。
そう考えるのが正確に物事を見るチカラを養い、偏見を排除します。

どこかの企業のファンになることは損という考え方


ある政党の支持者はその政党を支持してしまいますが、思考が停止していないのなら、政党の政策の中で何が正しくて何が間違っているのかをひとつひとつ検証する必要があります。
完全に正しい政党も無いですし完全に間違っている政党も無いです。
そもそもひとつの政党内でも多種多様な考えの人がいます。
今回の橋下氏なんかは過激な発言から味方も敵も多いですが、多くの人の発言を聞いていると思考停止に陥っています。
橋下氏支持の人は、
「さすが橋下さん!」
橋下氏嫌いの人は、
「やっぱり橋下だ、ひどいヤツだ。」
とひっくるめて言っています。
ボクはひとつひとつをきちんと考えるようにしているので、上記のように彼の発言のおかしな部分は否定しますし、彼が賛成しているTPPについてもボクは反対しています。
一方で、彼の以前の年金発言については賛成記事を書きました。

橋下氏の言う年金の掛け捨て案は若い世代は賛成した方がいいと思っている理由。


大事なことを判断するのに、あまりにも思考停止している人が多いなあ、という感想です。
うわべではなく中身で物事を考えましょう。
優しい言葉をかけてくれる人でも中身は親切では無かったり、逆に厳しい言葉をかける人ほど相手を真剣に考えてくれたりしますから。


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