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Winny開発で有名な金子勇氏死去のニュースと彼の正しさと日本の損失

天才技術者

金子勇氏が死去されたようですね。

Winny開発者の金子勇さんが急性心筋梗塞で亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。 (2013.07.07)


金子氏はWinnyというアプリの開発者です。
Winnyはインターネットでファイル交換ができるソフトウェアで、これを使って違法ファイルの交換が盛んに行われました。
この事実を元に、金子氏は著作権法違反幇助の疑いで2004年に逮捕されました。
そこから長きにわたって裁判で争い、無罪が確定したのは7年以上たった2011年。
この件に関しては世間でも議論が巻き起こりました。
ボクははっきりと言わせてもらいますが、ファイル交換ソフトを作ったことによる著作権法違反幇助で起訴するなんて、警察・検察の無能さをさらけ出した行為以外の何物でもありません。
いや、無能だけで済めばマシです。
はっきり言って警察・検察の起訴は有害です。


道具が悪いのではなく使う人間が悪い

以前、こんな記事を書いたことがあります。

道具が悪いのでは無い。人間が悪いのだ!スマートフォンの静音カメラに対する考察。


いちばん簡単な考え方を書きます。
包丁で人を刺す殺人事件が起こったら、包丁を発明した人は有罪でしょうか?
違います。
どんな道具でも、それを使う人間次第で悪用可能です。
その場合、発明した人間に罪はなく、悪用した人間に罪があるのです。
金属バットでもオカネでも花瓶でも自動車でもそうです。
Winnyはインターネットでファイル交換をする非常にすぐれたテクノロジーをユーザーにもたらしました。
金子氏は日本が世界に誇れる数少ない優秀な技術者でした。


有害な起訴のせいで台無しに

しかし警察・検察の有害な起訴のせいで、金子氏はじつに貴重な7年間を裁判に費やさざるを得なくなりました。
しかも、上記で書いたように、罪もないことで時間を無駄にせざるを得なかったのです。
この7年をさらなる研究開発に費やせば、日本にとって世界に対する大きなアドバンテージでしたが、まったく残念な経過でした。
この実に有害な起訴は、日本に大きな損失をもたらしたのです。


教訓など存在しない?

金子氏のケースは裁判の結果の無罪ですが、同様な警察・検察のおかしさによる無罪事件や冤罪は多数発生しています。
一度の過ちは仕方ないにしても、同じ過ちを何度も繰り返すのはなぜでしょうか?
それは彼らが物事を理論的に正誤で判断するのではなく、メンツで動いているからです。
パソコン遠隔操作事件を見てください。
ボクは、片山容疑者が実際に犯行を行ったかどうかは知りません。
問題はそれ以前の話で、起訴に至るまでの手続きに合理性が見られません。
冤罪を防ぐために、疑わしきは罰せずという原則を貫くべきですが、警察・検察にその姿勢は見られません。
メンツに関わるからです。
この手続きが合法的に通るなら、これを読んでいるあなたもボクも誰でも証拠もなく犯人扱いされる可能性があることになります。
他人ごとではなく、日本国民の権利に関わることになります。
金子氏死去のニュースで、そういう思いが駆け巡りました。


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