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非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

Appleの歩いてきた道とブルー・オーシャンと日本の製造業に思う

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Appleという会社の特徴

 

Appleは今ではiPhoneやiPadによって世界最大級の会社になりました。

1990年代には倒産寸前まで行った会社が、よく復活しました。

復活どころか、歴史に残る大進撃です。

今回は、その特徴について書いてみます。

 

Appleの特徴は、ブルー・オーシャンを切り開く会社であるということ

 

1970年代の終わり。

まだ個人用のパソコンなんて一般的ではなかったところへAppleIIというパソコンを登場させました。

ほとんど誰もいないマーケットを創造したのです。

このパソコンはヒットし、それを見てIBMという大企業が参入。

以降、パソコンが一般化。

→レッド・オーシャン化しました。

 

ブルー・オーシャン、レッド・オーシャンという言葉の意味を知らない人は、ウィキペディアを見てください。

ブルー・オーシャン戦略 - Wikipedia

 

その後、1984年に初代Macを登場させます。

それまでのパソコンは文字を入力して使うのが中心でしたが、Macはマウスとウインドウ操作が可能でした。

もちろん、そんなパソコンはそれまでありませんでした。

まさにブルー・オーシャン。

しかし、マイクロソフトがWindowsで参入。

→レッド・オーシャン化しました。

世界中のパソコンがマウス操作になり、Windows95あたりで、マイクロソフトの勝利が確定しました。

 

倒産寸前のAppleでしたが、1998年に初代iMacが登場。

それまで、パソコンは事務的なデザインが当たり前でしたが、iMacは常識をくつがえすカラフルなボディ。

ブルー・オーシャン市場で大ヒットしました。

しかし、その後、パソコンのファッション化、スタイリッシュ化が進展。

→レッド・オーシャン化しました。

 

2001年には音楽プレーヤーであるiPodを登場させます。

それまでは、カセットやCD、MDなどの物理的なメディアをプレーヤーにセットするのが当たり前でしたが、iPodは音楽ファイル。

気軽に数千曲を持ち歩けるようになりました。

またしてもブルー・オーシャンを切り開きました。

このヒットによってAppleは急成長を始めます。

その後、たくさんの企業が参入。

→レッド・オーシャン化しました。

 

2007年にはiPhoneが登場。

それまでの携帯電話の概念をくつがえし、簡単な操作のスマートフォンの原型となりました。

その新体験に多くの人が飛びつきました。

新体験、まさにブルー・オーシャンですね。

iPhone登場前と登場後の多くの携帯電話・スマートフォンの形の変化にはすごいものがあります。

iPhoneの大ヒットを見て、世の中のほとんどのスマートフォンはiPhoneそっくりに作られるようになったのはご存知のとおり。

つまり、みんなが参入するようになったのです。

→レッド・オーシャン化しました。

 

2010年にiPadが登場。

それまでにもタブレット機は世の中に存在しましたが、使い勝手が悪く、ほとんど売れていませんでした。

そこに、それまでとは全く異なる、劇的に使いやすいiPadというタブレットが登場し、これまた多くの人が飛びつきました。

それまでとは異なる、つまりブルー・オーシャンです。

そして、例によって、多くの企業がまた、過去のタブレットとは違う、iPadそっくりのタブレットを登場させています。

→レッド・オーシャン化しました。

 

市場を開くのは技術の高さでは無い

 

良く言われるんですが、Appleは決して高い技術の製品を投入してヒットさせているわけではないです。

マウスにしても、音楽ファイルにしても、スマートフォンにしても、タブレットにしても、それまでに世の中に存在しました。

Appleの売りは高い技術力ではなく、そのユーザービリティや体験です。

既存の技術を組み合わせながら、ユーザーに画期的な体験をさせる、それがAppleという会社です。

 

つまり、高度な技術ではないので、他社も比較的マネをしやすいのです。

アイデアは、最初に考えだすのは難しいですが、一度、世の中に出てしまえば、誰もが知ることになります。

なので、Appleが最初に世の中に送り出す(ブルーオーシャン)んですが、技術がそんなに高くないため、多くの企業が参入(レッド・オーシャン化)できてしまうんですね。

 

もちろんAppleの技術が低いというわけでも無いですが、Appleと同等以上の技術力を持つ企業はたくさんあるということです。

 

高度成長期の日本企業は産業のブルー・オーシャンを体験した

 

ここまで書いていて思ったのは日本の製造業です。

 

よく、日本の製造業の技術力は高い、と言われます。

ここで注意しなければならないのは、「高い」という言葉が相対的なものなのか絶対的なものなのか、ということです。

 

例えば、小学校で算数のテストを行ったところ、あるクラスでAくんは100点満点のうち90点を取ったとします。

他の生徒は良くても80点以下。

こうなるとAくんは優秀ですが、ここで言う優秀とは、他の生徒と比べて、つまり相対的に優秀であるということです。

テストで90点を取ることが絶対的に優秀かどうかなんて誰も言えないということです。

だから、もし、BくんがAくんよりももっと勉強して95点を取ったとしたらどうでしょう?

Aくんは90点なのでチカラが衰えたわけでは無いんですが、Bくんのほうが優秀ということになりますよね。

 

1960年代や70年代80年代などの高度経済成長期の日本の製造業は、世界を市場を席巻しました。

しかし、現在は日本の海外の製造業に市場で負けることが多いです。

では日本の製造業の優秀さは衰えたんでしょうか?

ボクは違うと思います。

日本は上記の例のAくんです。

当時はまだ日本以外に90点を取れる国がいなかったんです。

まさに技術力や品質におけるブルー・オーシャンです。

そして今も日本は90点を取れる国であり、衰えていません。

しかしBくんのように95点を取れる国がいくつか登場してきているわけです。

絶対的なチカラは衰えなくても相対的なチカラで負ければ、市場では負けます。

自分は衰えなくても、競争相手が増えれば、負けることがある。

まさにレッド・オーシャン化ですね。

 

日本は今後、数十年間は人口が減少していくので、必然的に海外でモノを売らないと産業はジリ貧になります。

製造業だけではなく日本の産業全体に影響する話です。

今までの日本人の勤勉さを基準にしていると、知らないうちに相対的に海外の新興国に負けている、なんてことになります。

そう考えると、今日の自分が何をする必要があるか、見えてきませんか?

 

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