非天マザー by B-CHAN

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子供を見知らぬ他人に預ける事への批判が浅はかである理由

起こった事件の理由も考えず表面だけを見て後付けで批判することの浅はかさ

 

子供

 

みなさん、こんにちは。

 

ベビーシッターに預けた二歳児が無くなるという痛ましい事件が起こりました。

その事件に対して、

「子供を見知らぬ人に預けた母親が悪い」

と批判している人達を見て、ボクは何と浅はかなんだろうと思いました。

安易に批判するテレビタレントや政治家。

この国の底の浅さを垣間見ました。

 

ご存知のとおり、保育所の数が足りない。

待機児童の問題は社会の大問題です。

子供を幼稚園、保育所に預けられない親はものすごく大勢いるんです。

では子供を幼稚園、保育所に預けられないのは、そういう大勢の親が悪いんでしょうか。

もちろん違います。

子供が1万人いるのに、施設への受け入れ可能数が7000人分しか無ければ、自動的に3000人の子供は余るのです。

このことに親の罪はありません。

社会の仕組みの問題です。

でも仕事をしないと生活費が稼げないから生活ができない。

そうなると子供も自分も生きていけない。

なので、仕事をするために、本意ではないが仕方なく子供を預かってくれる人に預ける。

子供を生かすために、やむを得ず、本意では無いことをした母親。

この母親はそんなに罪深いですか?

この母親が悪いのではなく、それと同じことをせざるを得ない人は他にも大勢いるのです。

 

 そうなると同じような事件や事故がまた起こる可能性があります。

それをその大勢の親の責任にしていては、問題は解決しません。

大勢の親を一人ひとり批判しても、そもそも問題は無くなりません。

親に起因する問題では無いんですから当然ですよね。

そうではなく、1万人の人たちが安心して子供を預けられる施設が十分な数だけ普及すればいいんです。

そうすればこの問題は無くなります。

 

物事を、現象の表面だけ捉えて批判するだけの浅はかな政治家。

そんな人が政治家をやっていては国民は困るんですよ。

その奥にある理由をしっかり考えて、問題を解消するために動く政治家が国民のための政治家なんですよ。

物事を、現象の表面だけ捉えて批判するだけの芸能人。

そんな人がテレビでコメンテーターをやるのは困るんですよ。

テレビは非常に影響力が多いので、そういうコメンテーターの発言を真に受けてしまう人も多いからです。

事件が起こった理由をきちんと考察して、それを解消するためにどうすればいいか提言できるコメンテーターをテレビに出すべきです。

文句だけ言うのは単なる迷惑な素人です。

 

なぜこういう人たちが存在するのかというと、現実に世の中に大勢の困窮者がいることを知らないからなんですね。

あるいは自分が運良く、そういう経験をしたことがない。

つまり、世間知らずなんです。

世の中には安全な立場からモノを言う自称評論家がホントに多い。

人の苦しみを知るために、自分もホントの苦しみを経験してみてはいかがでしょう?

 

もし自分が、見知らぬ人に子供を預けるしか生きる手段が無い状態になっても、同じ批判ができるのでしょうか。

できると答える人は、想像力が欠如しているとしか思えません。

その結果、子供が死んだらどうするんですか?

 

見知らぬ人に預けたから子供が死ぬかどうかは、事件が起こってからの後付での批判にすぎません。

なぜなら、誰に預けたら安全かなんて誰にも予想できないからです。

きちんとした大手の幼稚園、保育所でも死亡事件はいくつもありますし、友達に子供を預けても死亡した事例もあります。

つまり知っている人に預けたから安全とも言えないんです。

 

事件が起こってから、後から批判するというのはありがちですが、その背景や理由をまったく検証せずに表面だけを捉えている批判であって、説得力がありません。

 

自分の子供を死なせたくない、なんて当たり前の事ですし、見知らぬ人に預けたくないなんてのも、当然です。

そんなの言われなくても、本人が誰よりもわかっています。

この母親だけが特別に悪かったのではなく、それと同じ選択をしなければならない親が他にも大勢いる。

それについて考えたことはあるのでしょうか?

表面だけを捉える批判者のみなさん。

批判をして、問題がずっと残る世の中が正常ですか?

違いますよね。

事件が起こった理由を検証して、それを解消するために動く世の中が正常ですよね。

 

この国では毎年2000人以上が餓死し、3万人近くが自殺をする。

その現実を知っていますか?

その人たちを批判するのではなく、そうならないような社会の仕組みになるべきなんです。

それがホントの意味で優しい国家じゃないですか?

困窮している人たちを批判するのではなく、優しく手を差し伸べられる国になることを願って、この文章を書きました。

 

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