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携帯電話業界のキャッシュバック廃止方針にユーザーとして危機感を覚えるという話

MNP優遇にボクは賛同するんですが

 

みなさん、こんにちは!

今まで携帯電話業界では、MNPする人に大きなキャッシュバックをしてきました。

他社から乗り換えた人が優遇されていたわけです。

優遇するには当然、オカネが必要で、そのオカネは長年その携帯電話会社で契約している人が負担していると言えます。

つまり、長く付き合ってくれているお客さんを冷遇して、新しくお客さんになる人を優遇する、悪く言えばそういう構造でした。

長く契約している人から見れば、当然、不満はたまるでしょうし、業界的にもいびつな構造だと言われていました。

そういった構造も今後は変わるかも知れません。

MNPのキャッシュバックセールが4月から大幅減少、一方で新規機種の追加も (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!

 

ソフトバンク“豹変”の狙いは? 乱売是正、純増競争から離脱 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース BUSINESS

 

要するに新しい契約者への高額なキャッシュバックをやめようと言う話です。

過当競争に陥って各社が自分の首を絞めているから、それを是正しようって話ですね。

さっきも書いたように、確かに業界的にはいびつですが、ボクはちょっと疑問を持つんですよ。

ボクは別に、その企業のファンだからその企業と契約しているわけではありません。

今はA社のサービスが一番良いからA社と契約を結んでいても、B社からより良いサービスが出たら、さっさとB社に乗り換えます。

別にA社を支持する理由は何も無いからです。

同じことは当然B社にも言えます。

大事なのは、どの会社かという外面よりも、どんな優れたサービスを提供している中身の方ですから。

人間も物事も外面ではなく中身で判断するのがボクのポリシー。

だからボクは特定の企業を支持すること無く中身で判断します。

どこかの企業のファンになることは損という考え方 - 非天マザー

 

ボクは今まで携帯電話では、docomoやauやSoftBankやツーカーやWILLCOMやWiMAXなどと契約し乗り換えてきました。

会社に囚われず、その都度、自分にとって最適なサービスを選んできたからです。

そういう人から見ると、MNPのキャッシュバックをやめられると、かえって困るんですよね。

なぜなら、乗り換えしにくくなるからです。

本来、選択肢は自由であるはずで、今年はA社と契約するけど、翌年にはB社がさらに優れたサービスを出してきたのでB社に乗り換える。

その次の年にはC社がもっと良いモノを出してきたのでC社に乗り換える。

その結果、ユーザーは常に一番優れたサービスを受けられるわけです。

これが、もし、乗り換えしにくくなってしまうと、例えB社やC社の方が優れたサービスを出しても、コストの関係で仕方なくA社に縛られ続ける。

つまり、ユーザーにとってはメリットが減ってしまいます。

 

携帯電話業界の今回の見直しは、携帯電話会社の負担を減らすことになるのかもしれませんが、そんなのはユーザーには関係の無い事です。

長期契約者が冷遇されて新規契約者が優遇されるのはおかしいという意見もありますが、それはあくまでも一面的な見方にすぎません。

長期契約者を優遇する施策というのは、逆に言えば、ユーザーが自由に好きな会社に乗り換えにくくなるという意味でもあるんです。

 

ボクは個人的には、自由にどんどん乗り換えられる方がユーザーにとって良い事だと思っています。

企業は競争が激しくなるほどユーザーにとってメリットが生まれます。

競争の少ない業界は、それだけユーザーが損します。

 

今回の携帯電話業界の戦略変更は、一人のユーザーとしてボクは危機感を持っています。

大手がたったの3社しかない寡占状態つまり競争が少ない業界の弊害です。

大手3社とも、毎年巨額の利益を出していますよね。

これだけキャッシュバックをしていても、なお儲かりまくっています。

それは業界が寡占状態だからです。

寡占市場では企業に有利で消費者に不利になります。

このあたりの仕組を知りたい人はミクロ経済学を軽く勉強してみてください。

 

新社会人のみなさんもミクロ経済学は企業経営に役立つので知識として学ぶのも良いかもですよ!