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プロ野球の観客動員数を本拠地の人口で割ってみると、こんな事がわかるという話

観客動員数が多いから人気があるとは限らない

 

みなさん、こんにちは!

今回はちょっと変な記事を書いてみます。

 

去年(2013年)のプロ野球の観客動員数は以下のとおりです。

 

チーム1試合平均試合数合計本拠地本拠地都道府県人口
巨人 41,781人 72試合 3,008,197人 東京都 13,286,735人
阪神 38,494人 72試合 2,771,603人 兵庫県、大阪府 14,417,068人(兵庫県5,556,788人、大阪府8,860,280人)
福岡ソフトバンク 33,458人 72試合 2,408,993人 福岡県 5,090,712人
中日 27,753人 72試合 1,998,188人 愛知県 7,434,996人
北海道日本ハム 25,773人 72試合 1,855,655人 北海道 5,430,909人
埼玉西武 22,234人 72試合 1,600,841人 埼玉県 7,221,806人
広島 21,744人 72試合 1,565,598人 広島県 2,840,211人
オリックス 19,979人 72試合 1,438,467人 大阪府、兵庫県 14,417,068人(大阪府8,860,280人、兵庫県5,556,788人)
東京ヤクルト 19,899人 72試合 1,432,695人 東京都 13,286,735人
横浜DeNA 19,802人 72試合 1,425,728人 神奈川県 9,081,742人
東北楽天 17,793人 72試合 1,281,087人 宮城県 2,328,143人
千葉ロッテ 17,506人 72試合 1,260,439人 千葉県 6,193,007人


※参考

観客動員数(2013年) プロ野球Freak

 

観客動員数だけを見れば、上記の順位になります。

ここで、表の右端を見てください。

本拠地と、本拠地の都道府県の人口を記載してみました。

単純に観客動員数の大小を見るのも経営上は重要ですが、都道府県によって人口は違います。

同じファンの数の比率だとしたら、人口の多いエリアなら観客動員数も増えます。

そこで、本拠地の人口に対して、どれだけ観客動員数があるのかという比率を計算すれば、その球団の地域での観客獲得度がわかると思います。

もちろん厳密な計算はできません。

例えば、北海道は面積が広大で交通機関も少ないので、実際に球場に足を運べる人は一部だと思います。

逆に東京都や大阪府は公共交通機関が発達していて、非常に球場に足を運びやすい環境にあります。

そこまで考えるとキリがないので、ここでは、そういった個別の条件は無視して、単純に数字の比較をしてみます。

各都道府県の人口は2013年10月1日時点での推計人口(

【都道府県】人口ランキング(推計人口と国勢調査人口)

)です。

なお、巨人と東京ヤクルトは、どちらも東京都に本拠地を置くので、計算上は単純に東京都の人口の2分の1(6,643,368人)で計算します。

また、阪神は兵庫県を本拠地、大阪府を準本拠地とし、オリックスは大阪府を本拠地、兵庫県を準本拠地としているので、大阪府と兵庫県の人口を合計してから2分の1(7,208,534人)にして計算することにします。

計算式は、

 

年間合計観客動員数 ÷ 本拠地都道府県人口 × 100

 

です。

つまり、1年間で、本拠地都道府県の何パーセントの人が球場に足を運んだかです。

こうやって計算してみた結果が以下の表です。

 

チーム観客獲得度
広島 55.12%
東北楽天 55.03%
福岡ソフトバンク 47.32%
巨人 45.28%
阪神 38.45%
北海道日本ハム 34.17%
中日 26.88%
埼玉西武 22.17%
東京ヤクルト 21.57%
千葉ロッテ 20.35%
オリックス 19.96%
横浜DeNA 15.70%

 

これを見ると、広島と東北楽天は地元の半数以上の人が、一度は球場に足を運んだ計算になります。

逆に横浜やオリックスの獲得率は2割を切っています。

地元に密着できていない指標と言えるかもしれません。

よく言われるのは、東京圏では、巨人、東京ヤクルト、千葉ロッテ、埼玉西武、横浜DeNAと、近距離に5球団が密集しており、その中に人気球団である巨人があるので、他のチームがファンを獲得しにくいと言う事です。

大阪府、兵庫県においても、阪神の甲子園球場とオリックスの大阪ドームは非常に距離が近く、人気球団の阪神があるので、オリックスがファンを獲得しにくいと言えます。

この表を見ても、これらのチームは見事に下位にいますよね。

 

実際のプロ野球経営では、テレビ放映権、球場収入、グッズ販売など、いろんな売上がありますが、売上が大きくてもコストも高ければ経営は苦しくなります。

例えば、阪神、埼玉西武など、球場を自前(もしくはグループ内)で保有しているチームは球場使用料を支払う必要がありません。

逆に横浜DeNAは数年前の球団売却時に球場使用料の高さが話題になったりしました。

 

こうやって、新聞やマスコミ発表の記事だけではなく、いろいろ掘り下げてみると見えないことが見えてくるので、面白いんじゃないでしょうか。

 

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