ランチェスター戦略を活かす
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
先日、ランチェスター戦略の紹介をしました。
ランチェスター戦略は超面白いので知らない人は損してる - 非天マザー by B-CHAN
その時は、具体的な中身についてはほとんど書きませんでした。
まあ各自で本を読んで学んでくださいってことです。
で、元々は軍事研究から始まったランチェスターの法則ですが、それは経営戦略のみならず、人生全般にも当てはまります。
前回書いたように、ランチェスターの第一法則と第二法則とがあり、第一法則は弱者の戦略、第二法則は強者の戦略でした。
そして、1位以外はすべて弱者なので、世の中の大半の企業や人々は、第一法則の下で戦う必要があります。
弱者が行うべきポイントは、次の3つに絞られます。
- 差別化
- 一点集中
- ナンバーワン
なぜこの3つになるかは、すでに紹介した本を参照してください。
例えば、あなたがある場所でカフェを経営するとします。
ならば、30種類の豆を店のアドバイスを織り交ぜて、お客さんの好みでブレンドできるようにし(差別化)カフェの周囲の徒歩15分圏内の20歳代の人に絞り(一点集中)、エリア内で1位になる、という戦略を採ります。
間違っても、幅広い客層や広いエリアの方がより売上が大きくなりそうだと思って広げてはいけません。それは競合が増えることになり、自分より強い競合とぶつかった場合に負けるのです。これをやって良いのは業界1位、つまり強者だけです。
ブログへの適用
実は、このランチェスター戦略はブログにも当てはまります。
例えば、iPhoneに関するブログを作る場合。
それだけだと差別化ができていなくて、ターゲットも広すぎます。
競合があまりにも多すぎて上位になれません。
上位になれないということは検索エンジンにも引っかからなくて、読んでくれる人が非常に少ないジリ貧の状態に陥ります。
そこで、
- 差別化
- 一点集中
- ナンバーワン
を考える必要が出てきます。
例えば、
会社を定年退職したばかり、つまり60歳前後の、職場以外にほとんど人脈がいなくて趣味も少なくてヒマを持て余しているデジタル機器が苦手な男性が、iPhoneを使いこなして仲間を見つけたり情報発信できるようになるのを手助けするブログ
なんていかがでしょうか。
そうすると、書く内容も非常に絞られます。多くのiPhone系ブログで書かれているような新作アプリ紹介なんて書く必要は無いわけですね。
徹底的に上記のコンセプトに基いて記事を書き続けます。
他のブログが付いて来られないくらい、コンセプトを守って書き続けます。
ある程度、記事を量産すれば、
60歳前後の定年でヒマなオヤジのためのiPhoneブログと言えば●●だよなあ
というポジションが定着します。
つまり、そのジャンル、そのターゲットでナンバーワンになるわけです。
人間は時間が限られているので、複数のことに取り組めば分散してしまい、ひとつのことに掛ける時間が少なくなります。
その結果、どの分野においても一番になれないのです。
もちろん世の中の少数の天才はそれでもある分野ではずば抜けた才能を発揮するでしょう。
しかしランチェスター戦略は天才のための戦略ではありません。
弱者が勝つための科学的手法です。
10種類のことに1時間ずつ時間を掛けるよりも、ひとつのことに10時間掛けるほうが専門性が高まります。
10個の分野がどれも中途半端で、すべて競合に負けるよりも、ひとつの分野で競合に圧勝したほうが良いのです。
1位なら覚えてもらえますが、2位以下はなかなか覚えてもらえません。
ブランド力に差ができるのです。
日本で一番高い山は富士山ですが二番目を知っている人は少ないでしょう。
イチローが最多安打を打ったシーズンの二番目のバッターを知っている人はほとんどいません。
ボクのこの非天マザーは実にたくさんのジャンルの記事を書いています。
これはとても悪い見本です。
前回書いたように、
攻撃力 = 兵力数 × 武器性能
が成立します。
ブログで言えば、兵力数は記事の本数、武器性能は記事の質です。
すばらしい記事ばかり書いていけば記事の本数は少なくても攻撃力は上がります。
つまりアクセス数は上がります。
逆に、非天マザーでは、初期の頃にはSEOなんてまったく考えてなくて粗悪な記事ばかりでした。
それでも今では記事の本数が2000本に迫っています。つまり武器性能は大したこと無くても、兵力数が多いので、結果として攻撃力、つまりアクセス数はそれなりに稼いでいます。
言うまでもなくベストなのは、良質の記事をたくさん書くこと。
良質な記事を書くためには、あちこちのジャンルに手を広げるよりも、誰にも負けない分野に絞って書くほうが得策です。
自分にはそんな分野は無いと思っている人でも、さらに細分化すれば何かしらの分野で得意な部分が見えて来ると思います。
とにかく細かく絞ることです。競合が減りますから。
例えば、アラサー女子のAndroidアプリによる英語学習日記、ならば、
アラサーで、女子で、Androidを使っていて、アプリで英語を学んでいる人、とかなり絞られます。これに限ったブログを書いている人はそんなに多くないでしょうから、それに時間をかければ1位になれる可能性が非常に高いわけです。
全世界の1位になるのはまず不可能です。
そうではなく、分野を細かく細かく切って行って、その小さな中で1位になることです。例え小さな中であっても、1位になれば1位なんです。
●●で1位のブログと名乗ることができます。それがブランドです。
もし、専門分野が複数あるのであれば、分野ごとに別のブログを作れば良いでしょう。
しかしそれは、あくまでもブログの分散化であって、結局、一人で複数のブログを書くと、掛ける時間も分散化してしまうことに変わりありません。
時間だけは万人に平等。
であれば、自分はこの道では誰にも負けないという分野を作るのが勝つための戦略です。
というわけで、今回はあえて非天マザーを反面教師にしてみました。