支持
最近、いらすとやが話題です。
これを読んでください。
どう感じましたか?
いらすとやのせいで数多くのイラストレーターの仕事が奪われている!と思いましたか?
それ、どこかで見たような。
そうです。
Amazonと日本の書店の関係です。
Amazonが客を奪ったせいで、書店がどんどん無くなっている。
ですよね。
資本主義の国においては、商売ってのは、マーケットつまり市場が決めるんです。
決定権はお客さんにあるんです。
ここに料理店が2つあるとしましょう。
料理店Aは安い材料を仕入れてきて、創意工夫と鍛錬に励み、安くてとてもおいしい料理を提供します。
料理店Bはそこまでおいしい料理を出せません。
平凡な価格で平凡な料理を出します。
その結果、商売の優劣は明らかです。
料理店Aには行列ができ、料理店Bは閑古鳥。
それを見たあなたは言うでしょうか?
料理店Aが料理店Bからお客を奪っている!
料理店Bがかわいそうだ!
料理店Bを助けるべきだ!
変ですよね。
料理店Aは決してお客さんを脅したりして誘導したわけではありません。
料理店Aの料理がおいしいので、
お客さんが自分の意思で
料理店Aを選んだのです。
これが大切。
ビジネスの大原則。
市場(お客さん)から支持された企業は生き残り、そうでない企業は淘汰されるんです。
それがイヤなら北朝鮮のような統制経済の国へ行けばいい。
評価
資本主義と言うのは、実力のある方が評価され、実力の無い方が淘汰されると言う意味で、非常に公平なシステムです。
Amazonも同じ。
ボクもAmazonを良く利用しますが、それはAmazonが便利だし安いからです。
ボク自身の意思で選んでいるのです。
逆に言えばAmazonは支持されるための戦略を打ち出しているわけです。
もし、書店がかわいそうだからと言ってAmazon禁止法ができたら、お客さんは、便利で安いAmazonを使うことができなくなり、不便な思いをします。
マーケットに任せずに政府がそうやって市場に介入すると、社会全体では効用が低下することはよくある話です。
だから、なるべく規制緩和することが望ましいんですね。
いらすとやのビジネスモデルはネットを使った新しいタイプのビジネスモデルです。
お客さんを脅したわけでも、お客さんに強制したわけでもなく、お客さんが自分の意思で使っているのです。
それに対して、他のイラストレーターが気の毒と言うのは、平凡な料理店を保護するのと同じ。
もちろん他のイラストレーターでも、特徴のある人は、いらすとやに負けず売れています。
つまり、いらすとやのせいにしている時点で、行き詰まりなんですね。
勝てる人には勝てる理由があり、負ける人には負ける理由があるのです。
負ける(クオリティの低い)人を保護しても世の中は良くなりません。
ましてやそれに税金を使おうものなら、説明責任が求められます。
大切なのはお客さんに支持されること。
その視点が無い人は、いらすとやとかAmazonとか、そんなのがあろうが無かろうが、いずれ消え行く運命ですよ。
社会や環境のせいにするのでは無く、自分を変えましょう。
自分を磨きましょう。