非天マザー by B-CHAN

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カメラの絞りとシャッタースピードの使い方の超簡単な覚え方

カメラで好みの写真を

ニコンのカメラ

 

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

最近のカメラはシャッターボタンを押すだけで自動的にキレイな写真を撮れるモノが多いです。

しかし一方でシャッタースピードや絞りなどを自分で調節することによって、カメラ任せとは異なる自分の意図した写真を撮ることもできるマニュアルカメラもあります。

 

プロカメラマンやカメラを趣味とする人たちは、そういうことを身に付けているので、自在にシャッタースピードや絞りを変化させて好みの写真を撮ります。

 

でも、カメラに詳しくない一般の人にしてみれば、シャッタースピードや絞りをどういじれば、どのように写真が変化するのかが難しいんですよね。

 

そこで、ここでは、あくまでもカメラに詳しくない一般の人が簡単にシャッタースピードや絞りの効果を覚えられる方法をお教えしましょう。

 

小さな穴

 

まず、カメラには被写界深度(ひしゃかいしんど)というモノが存在することを知っておいてください。

 

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カメラは手前のモノにピントを合わせれば奥のモノはボケて、逆に奥のモノにピントを合わせれば手前のモノはボケます。

被写界深度とは、このピントが合う範囲の長さです。

被写界深度が深ければ手前のモノにも奥のモノにもピントが合いやすくなります。

被写界深度が浅ければピントが合う範囲は狭くなります。

人間の目もそうです。

近視の人は手前のモノにはピントが合いますが遠くのモノはボケますよね。

視力が良い人は手前のモノも遠くのモノもくっきり見えます。つまり被写界深度が深いわけです。

 

では近視のみなさん。

手の人差し指を丸めて小さな穴を作ってみてください。

そしてその穴から遠くのモノを見てください。

いかがですか?くっきり見えますよね。不思議ですよね。レンズも何も無いのに。

 

小さな穴からのぞくと被写界深度が深くなる。

 

これを覚えておいてください。

カメラのマニュアル機能には、絞り優先モードシャッタースピード優先モードというのがあります。

このうち絞り優先モードは、まさに指で小さな穴を作るのと同じことなんです。

カメラのレンズの中には絞り羽根という羽があって、これを大きく開いたり小さく絞ったりできるんです。

小さく絞ると穴が小さくなります。すると指の穴からのぞくのと同じで被写界深度が深くなり、ピントが手前にも奥にも合いやすくなります。

絞り優先モードを使って絞り込めば、手前にも奥にもピントが合った写真を撮ることができるということです。

逆に言えば絞りを開けば被写界深度が浅くなります。この状態で例えば手前の人物にピントを合わせれば背景がボケて手前の人物が引き立つ写真になります。

この状態を絞り開放と言います。

人物のグラビアやポートレートを見てください。多くは人物にピントが合って背景がボケています。これは開放しているからです。

ただし絞り込むということは穴が小さくなるということなので、レンズを通る光が少なくなって暗い写真になります。

そこで絞り優先モードで絞り込んだ場合、カメラは自動的にシャッタースピードを遅くします。

つまり長い時間シャッターを開くことで光の量を増やして明るくするわけです。

 

シャッタースピード

 

ではここでシャッタースピードの話を。

シャッタースピードというのはシャッターが開いている時間の長さです。

例えば、滝の落ちる水を撮影した場合、シャッタースピードが速ければ撮影は一瞬なので、水滴の一粒一粒が写りますが、シャッタースピードが遅ければ、撮影が一瞬で終わらないので、その間に水が落ちて、水滴の一粒一粒ではなく、白くブレたように写ります。

シャッタースピードが速ければ速いほど、短い一瞬を切り取り、シャッタースピードが遅ければ遅いほどブレた写真になるわけです。

シャッタースピード優先モードではユーザーがシャッタースピードを決めることができ、それに合わせて絞りも決まります。

 

ここで絞りとシャッタースピードの関係が見えてきます。

絞りを絞ってしまうと穴が小さくなって光が少なくなるので、シャッタースピードは遅くなり、つまりシャッターが開く時間が長くなります。

逆に絞りを開放すると穴が大きくなって光が多くなるので、シャッタースピードは早くなり、つまり一瞬でシャッターは閉じます。

シャッタースピードを速くすれば光が当たる時間が短くなって光が少なくなるので、絞りが開いて光の量を増やします。

逆にシャッタースピードを遅くすれば光が当たる時間が長くなって光が多くなるので、絞りが絞りこまれて光の量を減らします。

 

絞りを開放しているのにシャッタースピードも遅ければ光が多すぎて真っ白な写真になってしまいますからね。

これらをカメラが自動的にやってくれるわけです。

絞り優先モードで人間が自分で絞りを決めたなら、それに合わせてカメラはシャッタースピードを決めてくれます。

シャッタースピード優先モードで人間が自分でシャッタースピードを決めたなら、それに合わせてカメラは絞りを決めてくれます。

 

だから、手前にも奥にもピントが合った写真を撮りたいな〜、と思ったら、絞り優先モードにして絞り込めばいいんです。

するとカメラは自動的にシャッタースピードを遅くします。その分、手ブレしやすくなりますね。

一方、グラビアのように人物にピントを合わせて背景はボカしたいな〜と、と思ったら、絞り優先モードにして開放すればいいんです。

するとカメラは自動的にシャッタースピードを速くします。

水滴の一粒一粒の一瞬を撮りたいな〜、と思ったら、シャッタースピード優先モードで、シャッタースピードを速くすればいいんです。

するとカメラはそれに合わせて絞りを開放してくれます。

逆に、流れるような滝の写真を撮りたいな〜、と思ったら、シャッタースピード優先モードにして、シャッタースピードを遅くすればいいんです。

するとカメラは自動的に絞りを絞り込んでくれます。

 

人間が何か操作すれば、それに合わせて光の量が最適化されるように、カメラがもう一方を自動調整してくれるわけですね。

自分がどういうパターンの写真を撮りたいのかによってモードを決めればOK。

この理屈を忘れたら、とにかく指で作った小さな穴からのぞくことを思い出してください。

そうすれば、絞りを絞ったらピントが合う、つまり被写界深度が深くなることを思い出せますね。

そしてその場合、穴が小さくて暗くなるので、シャッターが開く時間を長くして光を稼ぐことにつながります。

 

完全なマニュアルモード

 

いかがですか?

覚えるべきは、指で作る小さな穴。そこからのぞくとピントが合う。

これを覚えておけば、絞りとシャッタースピードの関係までつながってきますよね。

 

なお、絞りとシャッタースピードの両方を人間が決めることができる完全なマニュアルモードもあります。

マニュアルモードでは絞りを開放したからといって自動的にシャッタースピードは速くはなりません。両方とも人間が調整する必要があります。

なので組み合わせに失敗したら明るすぎたり暗すぎたりする写真になります。

でもそれらを適宜組み合わせることで、ボケ具合や一瞬の切り取り具合、そして明るさ(露出)までを自在に操れるようになります。

その場合でも、理屈は同じですね。

穴が大きかったりシャッターが開いている時間が長ければ光は増えるという当たり前のことなんです。

 

今回はあえて理屈で説明するために画像を使いませんでした。

みなさん、覚えられそうですか?

 

小さな穴からのぞくとピントが合う!

 

まずはこれです。

 

もし手元にマニュアル操作が可能なカメラがあるなら、ぜひ試してみてください。

キヤノンのカメラ