自己保有車
ボクは長い間、クルマを保有する生活をしていました。
自分で買った自動車は2台です。
- いすゞ…ピアッツァネロ(中古)…約100万円
- ホンダ…CR-V(新車)…約250万円
ピアッツァネロは10年落ちの中古なのに高かったですね。もともと高いクルマですが、ボクが探していたのはオートマチックでは無くマニュアル車で市場にほとんど存在せず、希少価値によって価格が高騰していました。ちなみにオートマなら当時で20万円くらいで買えました。
CR−Vは新車で買いましたが、その後10年間使いました。
スノーボードやキャンプなど、アウトドアで使いまくったので最後はボロボロでした。
ボクの関西から東京への移住が最後の活躍でした。CR-Vに引っ越し荷物を積んで自分で引っ越したんです。
引っ越し業者を使わず、自分で荷物を載せて運転して降ろして、初めての東京暮らしがスタートしました。
ホントに便利なクルマでした。
今ごろ、東南アジアのどこかで走っていることでしょう。
維持費
それ以降はずっとボクはクルマを持たない生活です。
もう何年もクルマを所有していませんが、特に不便は感じていません。
それどころか絶大なメリットを感じています。
クルマを保有しないことによる最大のメリットはコストです。
このページを見てください。
ここでは一番メジャーなクルマとしてプリウスを見てみます。
10年間保有するとして、車両購入費からガソリン代、税金、保険、車検などの諸費用でざっくりと年間60万円掛かるということです。
つまりプリウスを10年間保有すれば、トータルで600万円払うことになります。
ボクも実際に長い間クルマを持っていたのでわかるんですが、実際にはこれだけでは済みません。
例えばクルマ内の芳香剤とかアクセサリーとか、人によっては違いますが、何かと付随費用がかかります。
ちょっとこすってしまったときの修理費用とかワイパー交換とかタイヤ交換とか。
小さい事故なら保険を使わない選択をすることもあるので、そういうコストもかかります。
あとこれも経験でわかるんですが、クルマを持っていると、ちょっとした外出でもクルマに乗りがちになります。
当然、運動不足になります。
クルマを持っていた当時のボクと今のボクとで、1日あたりの歩行距離は雲泥の差ですからね。
当然、運動不足は健康に悪影響です。
若いうちは表面化しませんが、10年20年とクルマに頼る生活をしていると、後からガツンと身体に響きます。
病気や体調不調で発生するコストはクルマ保有による見えないコストのひとつなんですよね。
クルマを持つことでクルマが無いとやりにくいレジャーを趣味にすることもあります。
ボクは今では回数が減りましたが、クルマを持っている当時はスノーボードやキャンプに頻繁に行っていました。
そのための道具をそろえるのもクルマ関連費用かも知れません。
クルマを持つと、メンテナンスも面倒です。
たまには洗車しないと、どんどん劣化します。
クルマに乗るとアルコールも飲めませんしね。
加害者リスク
そしてクルマを持つか持たないかで大きな差があるのが事故リスク。
自分で運転もしくは自己保有のクルマが事故を起こせば、その責任は自分に降りかかります。
単に金銭的な賠償なら保険で済むかも知れませんが、その事故が刑罰レベルなら、交通刑務所で服役する可能性もあります。
当然、会社もクビになるでしょう。
社会的制裁も発生します。
クルマの事故リスクは非常に大きく、しかも発生率も非常に高いです。
飛行機や鉄道など、他の交通機関よりも圧倒的に数多くの事故が発生しているのが自動車です。
ざっくり言えば年間に100万人が自動車事故で何らかの怪我をしています。
ほとんど日本国民の100人に1人じゃないですか。
10年間なら10人に1人。
ものすごい高確率だと思いませんか?
食品の残留農薬とか遺伝子組み換えとかいろんな心配をする人がいますし、それはそれで当然だとは思うんですが、それ以上に、自動車を運転することの方がはるかにはるかに高い確率でリスクをはらんでいることを知っておいた方が良いです。
自動車を保有しなければ、少なくとも自分が加害者になる確率はゼロです。
ボクは今の生活で、これを痛いほど痛感しています。
もちろん生活上、自動車が必須の人もいるでしょう。
しかし、例えば病気や怪我なら社会インフラである救急車が原則無料で搬送してくれます。
買い物もネット通販の発達でラクで便利になりました。
それ以外の用途でクルマで移動する場合にはタクシーはどうでしょう?
仮にタクシー代が1回で5,000円として週に1回使うとしても、年間で25万円です。
クルマ保有より圧倒的に安く、事故の加害者となるリスクも運転負担もゼロです。
あるいはレンタカーやカーシェアリングという手もあります。
こちらも月に数回使う程度なら自己保有よりも圧倒的に安いです。
しかも毎回違うクルマに乗れる楽しみもあります。
高級車を保有することは無理だけれど、高級車をレンタルすることは、たまには可能な人も多いはず。
クルマを保有することによって、金銭コスト、そして維持のための時間コスト、これらは膨大な額になります。
しかも事故加害者リスクは自己負担。
別にクルマを保有することは立派でも何でも無いので、もし今後、
- 資産形成したくて、
- 事故加害者リスクを無くしたくて、
- その都度好きなクルマに乗りたくて、
- 時間を有効活用したい。
そんな人は、あえて自己所有をやめた方がメリットは大きそうですよ。
どうしてもクルマを持っていることを自慢したい人は別ですが。
クルマを持っている事をほめる人なんていませんし、そんな外面的なことをほめても、薄っぺらいだけですしね。
肝心の人間性(中身)をほめられる方が、はるかに大切ですから。