非天マザー by B-CHAN

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オトコのコ、オンナのコ

大好き

オンナのコ

 

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

オトコのコが、あるオンナのコを大好きになりました。

わりとよく会うんです。会う機会は多いんです。

会う機会が多すぎて、お互い、何の特別な意識もありません。

いや、それは表面上の話です。

表面上は冗談を言い合ったり、わざと相手をちょっと怒らせてからかったりして、ある意味、平凡な日常を送っていました。

でも、オトコのコの心の中はとても切ないんですね。

だって、こんなに近くにこんなに好きなオンナのコがいて、こんなに当たり前に話すことができるのに、大好きな気持ちはこれっぽっちも伝えることができないんですから。

 

意外にもオトコのコとオンナのコはふたりきりで話すことはありませんでした。

いつもグループの中にいて、他のいろんな友達に囲まれながら、オトコのコもオンナのコも、その中のメンバーとして話すだけでした。

 

オトコのコは胸が苦しくて苦しくて、夜も眠れない日が続きました。

 

ある日、オトコのコはオンナのコに思い切って言いました。

 

二人っきりで会いたいと言ったのです。

 

オンナのコは意外なほどあっさりOKをくれました。

なぜならあまりにも普段から話しているので、今さら二人で会うことに何の違和感もなかったからです。

それくらいオンナのコにとってオトコのコは普通の友達のひとりだったのです。

 

でもオトコのコにとってはビッグチャンス。

大好きな気持ちをどうやって伝えようか、そればかりを考えました。

 

そして当日、とうとうふたりきりで会いました。

 

オンナのコはいつもの様子。

そしてオトコのコもいつもの様子、表面上は。

でもオトコのコはあせっていました。

あせりのせいか、いつもより口数は多くなりました。

 

とにかくしゃべらなきゃ。

 

オトコのコはしゃべりました。

とにかくがんばってしゃべりました。

オンナのコも楽しそうにあいづちをうちました。

 

そうやってどんどん時間が流れ、気づけば女の子が帰る時間。

 

オンナのコは楽しそうに、

 

「またね。」

 

オトコのコも楽しそうに、

 

「ありがとう。」

 

そうやってその日はお別れしました。

 

そうです。

 

オトコのコは本題を何ひとつ話すことができなかったのです。

いつものように楽しく会話しただけ。

オンナのコはオトコのコの特別な気持ちを知らないままです。

オトコのコは悔しさでいっぱいでした。

もしかしたら、しゃべりすぎて嫌われたかも。

そんなことを想像して、胸が苦しくなるばかり。

 

でも、次にどうやって誘ったら良いかわからない。

もうあれだけ話したし、次に誘う口実が無いし。

 

オトコのコはますます大好きな思いを強くし、愛しさと切なさとで、不安が募るばかり。

 

きっとうまくいく。

いや、うまくいくはずがない。

 

そんな葛藤に苦しみながら明日を迎えるのです。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか。

こんな経験ありませんか、オトコのコたち。