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食べログの点数にもともと信用なんて無い理由

恣意的な点数

 

飲食店に点数を付けて公開するサイト、食べログ。

いま、食べログが話題です。

 

www.goodbyebluethursday.com

 

要するにね、点数が純粋に飲食店のお客さんによる点数では無く、恣意的な要素が入ってきてるかもって話です。

だから、食べログの信頼性が損なわれてしまった、と。

 

ん〜。

ボクは以前から書いていますが、この手の話は根本的におかしいです。

上記の記事がおかしいのでは無いです。

もっと根本的な話。

それは、食べログの利用者の話です。

利用者がそもそもおかしいんです。

料理に関して、

 

点数が高いほど、おいしい。

 

それ自体が誤りです。

点数が純粋であろうが恣意的であろうが関係ありません。

料理のおいしさが点数で決まること自体、論理的に矛盾しています。

論理的にと書いたので、食べログに対する好き嫌いでも感情論でもありません。

明確に客観的に間違いです。

それを説明しましょう。

 

飲食店の点数

 

話を簡単にするため、食べログのことはいったん忘れてください。

ここに10人いるとします。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、Fさん、Gさん、Hさん、Iさん、Jさん。

Jさんは、あなただとしましょうね。

EさんとJさんは肉が嫌いだとします。

ここで、Xという飲食店を評価するとしましょう。

Xは肉料理の店です。

おいしいと思った人は1点を付け、おいしくないと思った人は0点を付けるルールとします。

つまり、10点満点ですね。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Fさん、Gさん、Hさん、Iさんの8人は肉が大好きで、当然、各自が1点を付けました。

Eさんと、Jさんつまりあなたは0点。

というわけで、飲食店Xの評価は10点満点中8点。

なかなかの高得点です。

では、この飲食店Xの料理はおいしいのでしょうか。

Jさんにとって、飲食店Xの料理はおいしいですか?

違いますよね。

この点数は、料理のおいしさのレベルを表しているのではなく、料理をおいしいと思った人数の比率を表しているのです。

10点満点のうちの8点のおいしさ、では無いんです。

たとえ、世の中の10人中8人がおいしいと思ったとしても、肉嫌いのあなたにとって、飲食店Xの料理はまずいのです。

つまり、おいしいかどうかと点数は何の関係もありません。

おいしいかどうかは本人の舌が決めるんです。

点数はあくまでも、おいしいと思った人の数の比率です。

 

食べログのシステムも全く同じ。各自の持ち点が細いため、点数ももっと細かく出てきますが、概念はまったく同じ。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Fさん、Gさん、Hさん、Iさんがどう感じたかどうかは、EさんやJさんにとっては何の関係も無いんです。

まさか、10人中8人がおいしいと言ったからといって、肉嫌いのあなたがいきなりウソをついて、飲食店Xはおいしいと言い出すのは変でしょ?

 

他人が何点を付けたかどうかと、本人がおいしいと感じるかどうかは無関係です。

 

料理をおいしいと感じるかどうかは、各人の好みが異なる以上、他人による評価は本人には何の関係もありません。

つまり、食べログの点数を参考にするということは、赤の他人がおいしいと感じた比率を知るだけのことであり、あなたがその店に実際に行っておいしいと感じるかどうかとは何の関係も無いのです。

 

だから、おいしい店を探すために食べログの点数を参考にするのは、そもそも行動として論理的に間違っており、無意味です。

 

これは、テレビやマスコミ、雑誌なども同じ。

テレビでおいしい料理店が紹介されても、それはそこで食べた人の評価であり、あなたには何の関係もありません。

有名な芸能人が店をほめても、それ以上の意味合いはありません。

 

味の好みは人によって違う。

 

この絶対的かつ歴然とした事実を多くの人が見落としているのです。

 

だから、多くの消費者は、食べログの点数という、おいしさとは何の関係も無い指標が恣意的に操作されると騒ぐんです。

実際には点数が純粋であろうが恣意的であろうが、あなたの好みとは100%完全に無関係です。

もう一度書きます。

 

おいしいと感じるのは食べた本人の舌です。

 

逆に言えば、食べログの点数(赤の他人が感じた点数)ばかりを参考にして、点数の低い店をスルーするということは、あなたにとっておいしいと思えるかもしれない店に行く機会を逃している可能性があるということです。

 

これが食べログの点数システムの弊害。

というか食べログの点数やマスコミの評価がおいしさと関係あると思っている人たちの過ち。

 

いいですか。

料理のおいしさに関して、食べログの点数にもともと信用なんて無いんです。

あなたの舌と、他人の舌は無関係なんですから。

 

ま、いつも書いているように、ロジカルに統計学を学べば、こんなことは簡単に気づくんですが、世の中の多くの人は専門的に学ばないので、その間違いに気づかない、というわけですね。

 

この話は音楽にも通じますよね。

オリコンのランキングとかCDが売れた枚数とか、世の中で流行してるかどうかは、あくまでも他人の動作。CDに握手券がついているとかは関係無いんです。

あなたがその曲を良いと感じるかどうかと、他人がCDを買った枚数は何の関係も無い、つまり、ランキングで良い曲を判断すること自体が矛盾しているのです。 

 

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