非天マザー by B-CHAN

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素直な親切と素直な感謝の話

強風で起こったこと 

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

ボクがとある自転車の駐輪場に自転車を駐めたときの話。

用事が終わったので自転車を出そうとしたんですよ。

駐輪場には前向きに自転車を置いたので、出るときには自転車をバックさせて、出口から出す必要があります。

他の自転車の間をすり抜けて出口から出るイメージです。

下図のような感じです。

駐輪場

 

 

ボクは他の自転車に当たらないように、ゆっくりと自転車を押し、もう少しで出口という所まで来ました。

自転車を出す

 

 

次の瞬間、強風が左方向から吹いてきました。おかげで、左側の自転車がすべて、ボクの方に倒れてきたんです。ボクは身動きが取れなくなりました。

強風

 

 

前にも後ろにも動けず、どうしようかと困っていると、たまたま通りかかった若い男性が、

 

「大丈夫ですか!」

 

とボクに声をかけながら、あっという間に倒れた自転車をすべて元通りに立てなおしてくれました。

おかげでボクは無事に出口から出られました。

 

このとき、ボクは考えました。

 

「あ〜あ、この自転車、すべてボクが当たって倒したと思われてるだろうな〜。ホントは強風が吹いたから倒れたんだけどなあ。だって、すべてボクがいる方向に倒れてるし。もしボクが当たったのなら、向こう側に倒れてるはず。」

 

などと、頭の中をごちゃごちゃと駆け巡りました。

しかし、そういう言い訳(言い訳では無く事実ではあるんですが)をすることはやめました。

 

よく考えたら、この男性こそ、何の関係も無いのに、とても親切に、すべての自転車を立て直したじゃないですか。

ボクも単なる風の被害者ではあるんですが、それは、その人には関係の無いことです。

そう。

両者とも、関係の無いことに巻き込まれたんです。

しかもその男性は自主的にです。

彼が、そんなことを気にもせずに、親切に黙々と作業をしているのに、ボクがごちゃごちゃと言うのも、人間が小さすぎます。

なので、ボクは、

 

「ありがとうございました!」

 

とだけ言いました。

そう。それだけでお互いが爽やかにその場を離れられたのです。

 

実際にはボクが自転車を倒したわけじゃ無いんですが、そんなことは関係無いわけですね。

そんなことを気にせずに親切にしてくれた人には、素直にお礼を言う。

これが大切なんですね。

 

震災の被災者の人々の様子を思い出しました。

被災したのは、決してその人たちのせいではありません。

何の落ち度もないのに、たまたま不幸に見舞われただけなのです。

だから、たまたま被災しなかった幸運な人たちが助けるのは当たり前のことなんですよ。

ボクも何度も手助けをしました。

それは当たり前のことをしているだけだから、お礼なんて必要無いんですね。

むしろ、その程度しかできなくて申し訳ないくらいです。

でも、被災地の人々はみんな、

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

とお礼を言います。

とてもステキなことですね。

 

今日はボクが助けてもらう番でした。

次はまたボクが誰かを助ける番です。

 

当たり前のことをあらためて感じることができた、そんな日でした。