非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、ビジネス、金融、経済、不動産、保険、音楽、映画、ニュース、自己啓発その他。

お笑いはスキだがギャグはキライだ

笑いは頭脳だ!

 

 

笑いを起こせる人は頭が良い。

それに異論はありません。

 

ただ、困ったことに、世の中には、

 

  • まぐれの笑い
  • 計算された笑い

 

があります。

ボクは後者が大好きです。

では、前者は何か。

その代表的なモノが「ギャグ」です。

 

売れっ子のお笑い芸人はたくさんいますが、その中で、ギャグがヒットしたタイプ。

例えば、たまたま、

 

「ほ〜ほけきょ」

 

と言うギャグが当たったら、それを何年も使い続ける。

 

「中途半端な」

「そんなの関係ねえ」

「ダメよ〜ダメダメ」

 

など、ヒットしたギャグは無数にあります。

ボクも1回目は好きなんです。

そんなの関係ねえ、を初めて見たときは笑いました。

でも、それで終わり。

また同じことをやられても面白くも何ともありません。

やることがわかっていることをやる。

実にツマラナイです。

しかし、ギャグがたまたま当たって売れたお笑い芸人は、ギャグがたまたま当たっから売れているだけであって、まぐれなわけです。

だからギャグが無いと全然面白くないですし、ギャグも2回目以降は面白くない。

 

 

毎回生み出す

 

 

ボクが好きなのは、たまたま当たったギャグではなく、計算されたお笑い。

つまり、こう言えば人が笑うと言うことをわかって、それを発信する人。

長く第一線で売れているお笑い芸人に共通するのは、ギャグを持たないことです。

ダウンタウン、とんねるず、さまぁ〜ず、爆笑問題。

もちろん、彼らもギャグ的なフレーズを使う機会はゼロでは無いですが、そもそも彼らはギャグの面白さで売れたわけではありません。

その場でその場で頭を働かせてその都度、面白い発言をする能力に長けているんですね。

 

ボクは大阪生まれなので、松本人志の若い頃からを見ていますが、彼のアドリブ力はすごいな、と。

その場でその場でとにかく最適解に近いお笑いを生み出します。

アントニオ猪木のあごにキャスターが付いている話は忘れられないですね。

アントニオ猪木を移動させるときは、あごにキャスター(車輪)が付いているので、足を持ち上げれば運び易い、と。

当然、その話はその場で非常に受けていたんですが、でも次の日には全く別の現場で全く別の話をする。

ギャグ芸人なら次の日も同じギャグをやるわけです。やることはわかりきっているわけです。

一流のお笑い芸人は、次はどんな面白いことを言うのだろう、どんな笑いを生むのだろう、そんな期待を持たせます。

だからまた次も見たくなります。

ギャグ芸人は期待されたことを期待通りにやるだけ。

1回目以外は何も生み出しません。

しかもたまたま当たったギャグであって、お笑いの才能で当たったわけではないので、そのギャグが飽きられても次の笑いを生み出せない。

こうやってギャグの一発屋芸人は消えて行くわけです。

 

生き残るお笑い芸人はギャグに頼らない。見た目にも頼らない。

毎回異なることで笑わせます。

毎回異なる、つまり変化ですね。

生物が生き残る条件、知ってますか?

強い生物が生き残るのではありません。

変化に対応できる生物が生き残るのです。

 

ダーウィンの進化論に通じる話は、お笑い界にもビジネス界にも生きてくるのです。