炎上という名物
ネットでは炎上がすっかり風物詩になりました。
今日もどこかで誰かが炎上。
インターネットの無かった時代と違って、今では誰でも世界中にメッセージを発信できます。
発信できるということは逆に受信もできるということです。
それはツールとしては最高で、使い方さえ間違えなければ、建設的な議論の積み重ねにつながります。
ところが悲しいかな、人間は長所とともに短所もある生き物。
便利なツールを使ってマイナスな行動を起こす人も少なからずいます。
さて、炎上という言葉。
誰かがネット上で何か意見を行ったり行動を公開すると、それに対して様々な意見が寄せられることがあります。
もし、大量の批判が寄せられた場合、それを炎上と呼ぶんですね。
つまり、炎上という言葉にはあまり良いイメージはありません。
どちらかと言えばネガティブな言葉です。
それはリアル世界での炎上にも言えますね。
ここでみなさん。
良く考えてみてください。
何かをしてネットで炎上した人。
果たしてホントに悪いんでしょうか。
日本という国を考えてみます。
平和な国です。
もし今の日本で戦争を好む発言をしたら、多くの人たちから非難されるでしょう。
しかし、70数年前の日本では逆でした。
戦争に反対したら非国民と言って非難されたんです。
同じことを発言しても時代によって正しいと言われたり間違ってると言われたり。
つまり、世論なんて、絶対的に正しいわけでは無いんです。
ボクは以前、こんな記事を書きました。
例えば、世論とか多数決が正しいのなら、会社の経営だって社長に任せずに多数決で決めれば正解ということになってしまいます。
病気の治療も、専門家に任せずに世の中の多数決で方法を決めれば良いということになってしまいます。
でも実際は違いますよね。
世の中の大多数の人たちには専門性が無いから、一部の高度な専門性を身につけた人に任せるわけです。
その方がうまくいきますからね。
世論が正しいとは限らない
炎上に関しても同じことが言えるんですよね。
炎上しているということは、つまり、多くの人たちから非難されているわけです。
非難しているのは、多くの一般人。
ではその多くの一般人の方が正しいんでしょうか。
そうとは限りませんよね。
理由はいま書いた通りです。
なんとなく世の中の風潮として、炎上した人が悪いかのような扱いを受けてますが、よくよく中身を知ってみると、実はその人が正しくて、非難している人たちの方が間違っているなあと感じるケースも少なからずあるんですよね。
まあそれ自体は仕方ないんですよ。
だって大多数の人たちは専門性が無い上で非難してるわけですから。
無知な状態で非難しているわけです。
もちろん中には炎上している人の方が明らかに間違っているケースもあります。
それも事実です。
ボクが言いたいのは、炎上した人が悪い、みたいな風潮のおかしさなんですよね。
- 炎上した人が正しい、非難している人たちがおかしい
- 炎上した人がおかしい、非難している人たちが正しい
この両方のケースが考えられるので、ちゃんと中身を見て、頭で考えて判断しましょうってことです。
炎上したから、それだけで悪い、みたいな風潮は、人間の脳みそを退化させるだけですよ。
人間は考える生き物です。
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