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エボラ感染者数の増加が加速する理由

速度と加速度

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

エボラ出血熱の勢いが増しています。

 

エボラ死者、3091人に…加速度的に拡大

 

ボクのような金融系の人間は、このニュースを聞いてピンと来ることがあります。

ボクだけかな?

 

速度と加速度の違いってわかるでしょうか。

一応、高校程度の数学で習っているはずですが。

例えば、走っている自動車の速度が1分ごとに、

10km/h→20km/h→30km/h→40km/h

と上がっていけば、速度は増加していますが、加速度は一定です。

加速度は毎分10km/h/mですね。

一方、自動車の速度が1分ごとに、

10km/h→20km/h→35km/h→55km/h

と上がっていけば、速度も増加していますし、加速度も増加しています。

加速度が、

10km/h/m→15km/h/m→20km/h/mと増えてます。

つまり、「速さ」だけで無く、「速くなる度合い」も増しているということです。

 

単利計算と複利計算

 

ここで思い出すのは預金などの複利計算です。

例えば、年利5%の銀行預金があると仮定してください。

面倒なので税金などは無いものとします。

もし、この預金が単利であれば、100万円を1年間預ければ105万円に増えます。

1年後は105万円

2年後は110万円

3年後は115万円

と、毎年、元本の5%である5万円が増えていくわけです。

しかし、もし、この預金が1年毎の複利であれば結果は異なります。

1年後は105万円

これは同じですが、次は105万円の5%が増加します。

つまり、

2年後は、1,102,500円(1年間で52,500円増えた)

そして3年後は、1,102,500円の5%が増加します。

つまり、

3年後は、1,157,625円(1年間で55,125円増えた)

となります。

単利では一定の金額ずつ増えていきますが、複利では、増え方自体が増えて行くわけです。

 

エボラ出血熱の拡大速度

 

ここでエボラ出血熱の拡大の勢いの話になります。

治療法がある病気であれば、いずれ沈静化しますが、エボラ出血熱は現時点では治療法がありません。

となると、患者の数は加速度的に、つまり、複利計算で増えていきます。

例えば仮に、10日で5%増えると仮定します。

1000人の患者がいれば、10日後には1050人に増えるわけです。

50人の増加ですね。

その後、50人ずつ増えて行くのか。次の10日では1100人か。当然、違います。

 

1050人の5%増えるので、1102.5人。

つまり、52人から53人の増加です。

その次の10日では、1102.5人の5%増えるので、1157.625人。

55人ほど増えています。

同じ10日間なのに、増え方自体が増えて行くわけです。

これが治療法の無い感染病の怖ろしさです。

 

エボラ出血熱はいずれ数十万人が感染するとも言われていますが、加速度を考えれば、まったく見当違いでは無く、むしろかなり現実味は高いと思われます。

 

最初に載せた記事によれば、2000人だった感染者数は20日間で3000人に増えたとあります。

たったの20日間で50%(1000人)の増加です。

単純計算すると、次の20日間で3000人が50%(1500人)増加して4500人に。

その次の20日間で50%(2250人)増加して6750人に。

さらに20日毎に、50%ずつ増加して、

10125人

15187.5人

22781.25人

34171.875人

51257.8125人

76886.7188人

115330.078人

 

今から160日後までには10万人を突破する計算です。

もちろん、こうならないことを願うしかありませんが、治療法が無い以上、確率的には十分ありうることであることを知っておいてください。

 

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