いくら使ったかがわかりにくい
日本は、クレジットカード後進国であり、電子マネー後進国です。
それが良いか悪いかは別の議論になるので、ここでは避けます。
なぜ日本人の多くは、クレジットカードや電子マネーを使わずに現金で買い物をするのでしょうか。
それに対する答えとして非常に多いのが、
クレジットカードや電子マネーだと、いくら使ったかがわかりにくい。
と言うモノです。
で、ボクは自分の生活に照らし合わせみて、むしろその答えは真逆だな、と思ったんですよね。
例えば、すべてを現金で買うとしましょう。
すると、いちいち全部を頭で覚えているわけにはいかないので、レシートをもらいます。
レシートがだんだん増えてきますよね。
今月、いくら使ったのかを知るためには、紙のレシートを1枚1枚めくって、それを計算機で足し算したり、パソコンのExcelに入力して集計したり。
ああ面倒くさい!
結局、そんなこと、やってられないので、いくら使ったのかが正確にわからなくなります。
昔、クレジットカードや電子マネーが当たり前では無かった頃、ボクは、家計管理ができなくて、貯金も増えませんでした。
家計簿サービスとの連携が人生を変えた
時代は進んで、今は、フィンテック。
おカネ周りのIT化ですね。
ボクは、日常のほぼすべての買い物をiPhoneで行っています。
クレジットカードも電子マネーも複数持っていますが、全部をiPhoneに登録し、コンビニでもスーパーでも駅でも、とにかくスマホ決済。
レジ端末や駅の改札にiPhoneをピッとあてるだけ。
そして、もうひとつ重要なのが、家計簿アプリとの連携。
アプリと言ってもクラウドなので、ネット上のサービスです。
いくつかの家計簿サービスが存在するんですが、ボクはたまたま、マネーフォワードを使っているので、軽く紹介しておきます。
マネーフォワードと言うのは、銀行の口座や、クレジットカード、電子マネー、年金、保険、ローン、株式、金積立などの情報をすべて紐付けておけるサービスです。
例えば、ボクがiPhoneに登録してあるセブンカードを使って、セブンイレブンで4月22日に500円支払ったとします。
すると、マネーフォワードには、
4月22日にセブンカードで500円支出
と言った内容が記録されます。もちろん自動的に。
給料が振り込まれたら、
●年●月●日に給与振り込み、●●銀行
とか。
とにかく収入と支出がすべて自動的に記録されていきます。
なので、ボクは電気料金、ガス料金、水道料金もすべてクレジットカード払いにして、そのカードももちろんマネーフォワードに紐付けています。
鉄道はもちろんSuica、しかもクレジットカードでオートチャージです。現金チャージはしません。
とにかく考えられるあらゆるおカネの動きをマネーフォワードに。
家賃、光熱費、食費、交通費、遊興費、教育費、税金。
情報が事細かに記録されていきます。
そして、月末が終わると、1ヶ月の収支計算も自動的に行われます。
赤字か黒字か。
何におカネをたくさん使ってしまったのかも一目瞭然。
現金を使うことを徹底的にやめて、クレジットカード、電子マネー、マネーフォワードを活用することで、家計のムダが大幅に減りました。
これを始める前と始めたあとで、資産の増え方が全然違いますから。
ダイエットと同じで、貯蓄も、結局、気の持ちようによることが大きいんですよね。
やろうと思わないとできない。
現金って、財布から無くなるたびに、ATMに下ろしに行く必要がありますよね。
あれ、って人生の時間のムダです。
しかも現金には持ち主の名前は書かれないため、紛失したら、戻ってこないリスクがあります。
電子マネーなら名義上の問題なので紛失リスクはありません。
iPhoneなどの端末は指紋や顔認証で守られるので、現金紛失リスクと比べて圧倒的に安全です。
すべての取引きに記録が残るので、事件・事故の際の証拠にもなります。
現金を紛失した!と騒いでも、それがホントかどうかは本人にしかわかりません。
買い物の際も、財布から現金を出して払ってお釣りのやり取り。
スマホなら端末にピッとあてるだけ。
これまた人生のムダな時間のカットになります。
クレジットカードなら、ポイントも貯まります。それだけでも現金よりずっとオトクです。
年会費が無料のクレジットカードはたくさんあります。
カードを持つだけで無料で保険が付いてくることも多いです。
とにかく、現金を使う理由がボクには見当たらないんですよね。
ほとんど何のメリットも無いですから。
スマホ決済なら、大量のカードを財布に入れて持ち歩く必要が無いですしね。
おカネを貯めたいなら、さっさと現金はやめて、財産管理をきちんとラクにできる環境に移行することです。
ついでにマネーフォワードのiphone版の画面を紹介しておきます。
これは、日々の入出金の一覧。どの駅で乗って降りて運賃はいくらだったとか。コンビニで支払った額とか。
これは、金融機関の残高です。証券とか金積立は日々、変動します。ねんきんネットとも連携できるので、自分が将来受け取る年金額も自動的にわかります。
これは、クレジットカードの残高とかポイントとか。連携できる金融機関や店舗は非常に幅広くて、ご覧のとおり、いきなり!ステーキの肉マイレージカードとも連携できますよ。もちろん最初に連携すれば、後は使うたびに自動的に変化していきます。
ボクの資産の内訳です。ボクは預金をほとんど持ってなくて、大半が投資です。ある意味リスクが大きい生活です。
これが今月のボクの収支。これを見ると、遊びに使いすぎたとか、食費が多いとか、詳しくわかります。
ボクの財産の履歴。投資額が大きいので変動のリスクはありますが、概ね、順調に増えているのがわかると思います。マネーフォワードできちんと管理するようになってから、ムダな支出が減ったためです。
負債額の推移もわかります。
ボクは特に借金は無いんですが、クレジットカードの残高もこれに反映されるので、これでカードの使いすぎを監視できます。
何月何日にどのクレジットカードがいくら支払いかも細かくわかります。
以上、こんな風に、現金ではほとんど不可能な細かい収支管理が、家計簿アプリだと、ほぼ自動でできます。
最初に登録するだけ。
ボクは有料会員ですが、会費を払ってでもやる価値はあります。
月に数百円で経理をやってもらってると思えば安いですし、むしろ資産状況は良くなりますよ。
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