App Store
新しいiPhoneやらが発表されましたが、すでにダウンロードできるようになっているのが、新しいiTunesです。
バージョン12.7です。
Appleは今回、歴史を変えました。
従来のiTunesの画面がこちら。
何が変わるのかと思って、新版をダウンロードする前に、あらかじめ旧版のスクリーンショットを撮っておいたのが上図です。
おなじみのApp Storeですね。
10年前にiPhoneが登場した時にはiPhoneにはアプリをインストールすることはできませんでした。
最初から入っているアプリだけを使うスマートフォンだったんです。
その後、iPhoneは、ゲーム機やパソコンと同じように、自由にアプリをインストールする仕組みに大変革しました。
そして、それによって世界的に大ヒット。
iPhoneが登場する前から、iPodでヒットを飛ばしていたApple。
iPodの音楽の管理はパソコンのiTunesを使っていたので、iPhoneのアプリの管理もまったく同じようにiTunesを使うことになったんですね。
主流がiPodからiPhoneへ。
それによって扱うデータが音楽だけではなく、アプリや動画などに広がりました。
従来のAppleの構想はあくまでも、Macがデジタルハブ、つまり、あらゆるガジェットの母艦としての役割を与えていたんですね。
新しいiTunes
そして次の画像が新しいiTunes。
はい。
App Storeが無くなりました。
10年近く続けてきた、アプリの母艦としての役割をiTunesから消したわけです。
これにはどう言う意図があるのか。
たぶん、次の通りでしょう。
10年の間に、スマートフォンが一般化し、パソコンの相対的な地位は下がりました。
メインがスマートフォンで、パソコンはむしろ特殊用途。
スマートフォンはほとんどの人が持っているけど、パソコンは必要な人だけが持つ。
そうなると、パソコンをハブとするのは時代遅れ。
現実とそぐわないわけです。
むしろスマートフォンが中心。
スマートフォンだけで完結できないと実用的に問題があるわけです。
思えば、iPhoneのアプリって、最初から、iPhone単体でもダウンロードできました。
別にiTunesが無くても、iPhone単体で完結できるんですよね。
ファイルサイズの大きいアプリは電話回線ではダウンロードできませんが、Wi-Fiも一般化しましたしね。
一方、音楽に関しては、日本ではまだ、音楽CDを買う文化が残っています。
海外ではダウンロードが一般化しているので、やがて日本でもダウンロードが一般化するでしょうが、そうなると、音楽の管理もiTunesで行う必要性が低くなります。
ただし、音楽の場合、自宅にいるときはパソコンで、外出先ではiPhoneで、と再生機器が異なる可能性も十分ありますし、アプリと違って、いろんなフォーマットの音楽ファイルが存在して、それを変換するような作業も発生するので、やはりiTunesでの音楽ファイルの取り扱いは今後も続くでしょう。
そもそも音楽CDをパソコンに取り込むような作業もまだまだ行われるでしょうしね。
ただし、着信音に関してはiTunesから消えました。
着信音はiPhone単体で管理しろってことなんでしょう。
ボクは、iPhoneの着信音は、自分の好きな音楽をパソコンで40秒以内に加工して作っているので、今後、パソコンから同期できないのは痛いですが。
と言うか、どうすればいいんでしょうね。