非天マザー by B-CHAN

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1円も損しない医療保険に関する考察

健康還付給付金

保険

 

 

保険業界に身を置いたこともあるボクは、保険に関する記事もたまに書いています。

 

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最近、保険料(いわゆる掛け金のこと)が全額戻るタイプの医療保険が人気と聞きます。

 

  • メディケア生命の『メディフィットリターン』
  • 東京海上日動あんしん生命の『メディカルKit R』

 

が該当します。どちらもほとんど同じような医療保険です。

加入してから一定の年齢に到達すると、保険料が全額返って来ます。

健康還付給付金と言います。

 

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例えば、メディカルKit Rだと、

 

  • 30歳で加入で70歳時に健康還付給付金が返って来る

 

パターンなら、毎月の保険料は2,905円と書かれています。

つまり、これを40年間、1,394,400円支払うわけです。

そして、1,394,400円が返って来ます。

 

おお!これはすごい!1円も損しないではないか!

 

そう思ったあなた。人が良いんですねえ。

 

これって、要するに30歳から毎月2,905円ずつコツコツと貯金して70歳のときに1,394,400円貯まっただけですよね。

しかも利息がゼロ。

だったら、銀行に貯金した方がマシなのでは?

 

いや、病気になったら保険がおりるでは無いか!

 

確かに。

でも、この保険って、病気になっておりる給付金の分だけ、健康還付給付金が減るんですよ、実は。

70歳のときに1,394,400円が返って来ると書きましたが、もしそれまでに病気をして、30万円の給付を受けていたなら、健康還付給付金は30万円減って1,094,400円になります。

結局、トクしないんですね。

 

例えば、銀行に毎月2,905円ずつコツコツと貯金していけば40歳時点では348,600円貯まっています。そのときに病気になって30万円必要なら、その貯金から使えばいいんですよね。

 

そう言う意味で、この保険の保障内容はそんなに充実していません。

1回の入院での最長保障期間は60日まで、つまり30万円まで。

 

 

それくらいなら、保険を使わず貯金でまかなえそうです。

 

この保険の最大のデメリットは、中途解約すると損することです。

つまり、30歳で加入してしまうと、何が何でも70歳まで続けないと、満額返って来ないのです。

30歳から70歳までの40年間に新型の保険が登場しても、乗り換えると損します。

だからなおさら、銀行にコツコツと貯金したほうがマシな気がします。

 

しかも、70歳になって、それ以降は保険が不要かと言われると、むしろ逆で、それ以降の方が保険が必要になる可能性が高いですよね。

なので、70歳時に、継続するかどうかが選べます。

継続する場合は、保険料はそのまま2,905円ですが、掛け捨てになります。

つまり70歳まではプラスマイナスゼロの単なる無利子の貯金、70歳以降は単なる月2,905円の掛け捨ての医療保険、そう考えるとわかりやすいですね。

 

ちなみに東京海上日動あんしん生命には一般的な医療保険もあります。健康還付給付金無しで、その代わり毎月の保険料はもっと安いです。

例えば、30歳で加入すると、先進医療特約付きでも月1,409円です。70歳以降でも変わりません。

 

 

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もうひとつの選択肢

 

若い間に入院を何度も繰り返すとか先進医療を受けるのなら、後者の方がトクですね。しかも70歳以降の負担も軽いですし。

 

まあでも、そんなのは誰も予測できないので、どちらの商品が良いのかなんて、結果論でしかありません。

難しいところですね。

 

ちなみにボクは民間は無保険と言う選択をしました。

先日までがん保険などに加入していたんですが、すべて解約しました。

いまは月に1円も民間保険には払っていません。

それで浮いたおカネはすべて運用に回しています。

 

健康還付給付金型の保険は、さっきも書いたように、要するに無利子で40年間も貯金するようなモノです。

ならば、そうせずに、その期間を利用して投資運用する方が、確率の上では有利です。

 

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ボクはアメリカの株を中心に投資運用しています。

 

ここに日本の日経平均株価が1980年から載っています。

 

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また、アメリカのダウ平均株価も1980年から載っています。

 

ecodb.net

 

 

比べてみれば、日本とアメリカのここ数十年間の株価の推移が全然違うことに気付くでしょ?

今後も数十年間にわたって人口が増え続けるアメリカへの投資。

今後、数十年間にわたって人口が減り続ける日本。

どちらが有利かは一目瞭然です。もちろん確率論ですけどね。

もちろん海外投資には為替のリスクもありますが、高齢化の日本で医療費もかさみ、社会保障費が足りなくて借金が膨らみ続けている日本の財政を考えれば、長期的には日本の通貨(円)の価値は下がることが容易に予想できます。

つまり、海外に投資することは、そう言う意味でも有利なんですね。

 

もちろん、断定はできません。

あくまでも、目の前のいろんな材料から将来を予測するしかありません。

 

ただ、ひとつ言えるのは、30歳から70歳までの40年間、無利子でおカネを預けるのは、ファイナンス的に考えれば、圧倒的に損だと言うことです。

 

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健康還付給付金型の保険は人気があると聞きます。

モノが売れるのは景気に貢献するので良いことですが、プロの金融機関や保険会社とアマチュアのお客さんとの間には、少なからぬ情報格差があります。

みんな、きちんと納得して加入しているのなら良いんですが……。

 

これが、保険業界に身を置いていたボクの不安です。

 

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