ハザードマップ
人間は経験を積むたびに成長するはず。
今回の西日本の大雨災害で、避難勧告に従って逃げた人、逃げなかった人。
生き延びた人。
亡くなった人。
わずか7年半前に東日本大震災を見ているので、災害に対する意識は多くの人が持っていたはずなんですよね。
それでも、逃げない人がいる。
命を落とすほど危険なことが起こる可能性があることを知らせるのが避難勧告です。
そこで、今回の災害を機に、ボクも改めて、自分が住む地域のハザードマップを確認しました。
ボクの場合は神奈川県横浜市港北区。
最寄り駅は東急東横線妙蓮寺駅。
ここに色々と載っています。
ボクの自宅は、洪水、土砂災害、津波、いずれも該当しません。
なので、これらの災害に関しては避難勧告が出る可能性は非常に低そうです。
まずは、みなさん、自分の自宅のハザードマップを確認してみてください。
逃げる
ボクの自宅がどれにも該当しないからと言って安全なわけではありません。
ボクは1995年の阪神大震災の際には兵庫県宝塚に住んでいて被災しました。
生きているのが不思議なくらい、周辺の住宅はがれきの山になっていました。
阪神大震災でも東日本大震災でも、報道では、メチャクチャになった街の映像だけが映ります。
でも現実は、現場に大量の遺体があり、血だらけの人が泣き叫んでいます。
被災を経験した人は、それを自分の目で見ています。
ボクもトラウマがあります。
2006年に関西から東京に移住してから、東京の人たちの地震に対する認識の軽さを感じました。
関東って、震度3くらいの地震はよく起こるんですよね。
ボクは、そのたびに大騒ぎして逃げます。
そんなボクを、東京の友人は、ポカーンと見ています。
おかしいのはボクでは無く、逃げない人たちなんですよ。
まさか自分が。
人間はそう考える性質があるからです。
今までに何度も避難勧告が出て、そのたびに避難したけれど、何も無かった。
それが落とし穴なんですよね。
例え過去に100回、避難勧告が出て何も無くても、101回目に重大な災害が起こるかもしれません。
だから、むしろ、過去100回、何も無かったことが幸いだったと思う必要があるんです。
大切なのは毎回、逃げること。
周りの人が逃げていないのに自分だけが逃げるのは変だと思う。
そんな考えは捨てましょう。
それよりも、周りの人も巻き込んで逃げましょう。
今回の西日本の大雨でも、やはり逃げなかった人がいました。
命がかかっているのに。
行政は万能ではありません。
雨音で避難勧告放送が聞こえないと文句を言っても仕方が無いです。
誰に責任があるかどうかに関わらず、自分や家族の命がかかっているのです。
誰かのせいにして自分の命を落とす意味はありません。
だから、自分から情報を収集する。
恥も外聞も無く逃げる。
今回の災害を経験したことで、人間はまた成長します。
必ず起こる次の災害では、せめて、逃げ遅れて命を落とすことがありませんように。