非天マザー by B-CHAN

iPhoneの使い方、IT、金融、経済、不動産、保険、ビジネス、音楽、映画、ニュース、自己啓発などを語ります。

日本の売買不動産仲介業界は悪い業界である

不動産業界

 

 

不動産業界と言ってもさまざまなジャンルがあるので、ひとくくりで不動産業界と言ってしまうのは避けようと思います。

ボクがやっている仕事は賃貸不動産管理業です。

不動産の売買には携わっていません。

 

世の中で一番メジャーな不動産の仕事と言えば、売買不動産の仲介です。

 

あなたが自宅を売りたくなったとき、それを依頼するのが売買仲介業者です。

仲介業者は買い手を探してくれます。

逆もまたしかり。

あなたが不動産を買いたいとき、仲介業者は売主を探してくれます。

 

どちらも自分でやるのは大変ですよね。

だから仲介業者は役に立ちます。

役に立つのだから世の中にとっては必要な仕事のひとつです。

そのこと自体は何の問題もありません。

自分で魚を捕りに行くのが大変だから漁師という仕事があります。

自分で髪を切るのが大変だから理容師という仕事があります。

それと同じです。

 

 

両手

 

 

仲介業者は売主から売却の依頼を受けたら、その不動産をネットに登録しなければいけません。

そのシステムのことをREINS(レインズ)と呼びます。

レインズを見ることができるのは不動産業者のみです。

一般人は見ることはできません。

ボクはもちろん見ることができます。

当の売主ですら見ることはできません。

 

レインズに登録すれば、全国の不動産業者が見るので、買い主が見つかります。

そのためにレインズは存在します。

しかし、当の売主は素人なのでレインズを見ることができず、したがって、仲介業者がきちんとレインズに登録したかどうかを知ることはできません。

 

実は世の中には売却の依頼を受けても、レインズに登録しない業者がいるのです。

レインズに登録せずに、自分で買い主を探すのです。

なぜならそれにメリットがあるからです。

不動産仲介業では、売主から仲介手数料がもらえます。

そして買い主からも仲介手数料がもらえます。

 

もし物件をレインズに登録してしまうと、レインズを見た別の仲介業者が買い主を連れてきます。

それで契約が成立すれば、売主側の仲介業者は売主から、買い主側の仲介業者は買い主から、それぞれ手数料を得ます。

それぞれが片方から手数料をもらうんですね。

これを業界では「片手」と呼びます。

しかし、もしレインズに登録しなければ、他の業者はその物件のことを知ることは無いので、売主側の業者が独り占めして買い主を探せるんですね。

それで契約が成立すれば、その業者は売主からも買い主からも手数料がもらえます。

これを「両手」と余分ですが、要するに1回の取引きで手数料が2倍になるわけです。

 

同じ仕事で収入が2倍。

それが欲しいために、わざとレインズに登録しない違法行為をする業者がいます。

レインズに登録しないと、全国の業者の目に触れることはありませんから、買い主が見つかるのが遅くなります。

つまりそれは売主に損害を与えているのと同じことです。

レインズに登録しない悪徳業者は自分の利益のためにお客さんに損害を与えているわけです。

また、両手取引きの場合は利益相反が起こります。

価格を上げれば売主は得をしますが買い主は損をします。

価格を下げれば買い主は得をしますが売主は損をします。

つまり、両手の場合、業者は必ずどちらかを損させるわけです。

 

実はアメリカでもレインズと同じようなネット登録システムがありますが、アメリカの場合は一般人も見ることができます。

つまり売主も見ることができるので、業者は登録しなければバレます。

また、利益相反防止のため、両手取引きは禁止されています。

 

アメリカの売買不動産仲介業界はまともであり、日本の売買不動産仲介業界は汚れているわけです。

 

最近、ソニーが売買不動産仲介業界に参入しました。

最初から両手取引きをしないことを宣言しています。完全に売主しかお客さんにしないわけです。

それって特別すごいことでは無く、ごく普通なんですが、日本の売買不動産仲介業界がおかしいので、むしろ新鮮です。

 

健全な業界にして国民の利益に資するために、政府はさっさと規制を厳しくすべきなんですが、政治家と不動産会社っていろいろアレですからねえ。

日本と言う国の欠点ですね。

 

もちろん両手禁止にすれば、倒産する仲介会社もたくさん出てくるでしょうが、そんな会社は元々さっさと潰れるべき会社なんですよ。

利益相反でしか食っていけない会社なんですから。