強すぎる日本女子レスリング
今さら、2016年の話を書きます。
たまたま記事を読んで、心に残ったので。
2016年のリオデジャネイロオリンピック。
女子レスリングには体重別に6つの階級があり、日本から6人の女子選手が参加しました。
そして、結果は、
- 4人が金メダル
- 1人が銀メダル
でした。
6階級のうち5階級で金メダルか銀メダル、まさに日本の女子レスリングは世界最強です。
吉田沙保里選手と伊調馨選手は、それまでの五輪で3連覇していたので、この2人が4連覇をするかどうかが大きな注目でした。
そして、伊調馨選手は4連覇達成。
大本命と言われていた吉田沙保里選手が決勝で負け、銀メダル。
つまり、他に、登坂絵莉選手、川井梨紗子選手、土性沙羅選手の3人が金メダルを獲ったわけです。
詳しくは、ウィキペディアに記載されています。
2016年リオデジャネイロオリンピックのレスリング競技 - Wikipedia
渡利璃穏選手
6人で出場して、4人が金メダル、1人が銀メダル。
世の中は勝てば官軍でしょうか、メダルを獲った5人には注目しますが、では残りの1選手は?
寂しくもマスコミには注目されません。
それが渡利璃穏(わたりりお)選手。
このリオ五輪の女子レスリングの6人のうち、最後に出場が決まった選手です。
名前が「りお」と、まさに、リオ五輪に出るためのような名前。
実は6人全員が同じ、至学館大学の出身者。
出発前は、全員が金メダル、と期待していたそうです。
しかし、結果は、渡利璃穏選手だけが初戦敗退。
確かに勝負事なので、結果は様々です。
でもボクが驚いたのはここからです。
本来、渡利璃穏選手は63kg級の選手。
しかし先に川井梨紗子選手の出場が決まっていたため、毎日猛烈に多く食べ、体重を2階級(12kg)も上の75kg級に出場することになったんです。
それだけでも激しい努力がうかがわれるのに、さらにボクを驚かせたことがありました。
実は、渡利璃穏選手は、リオ五輪中に、すでに、「がん」に冒されていたんですね。
体調不良と猛烈な過食による吐く毎日。
そんな中で何とかリオ五輪出場を勝ち取ったわけです。
そう考えると、メダルなんて半分は実力だけど半分は運なんですよね。
ボクの周りにも、がん患者はいますし、ボク自身が関係組織にいたこともあります。ボランティア参加者でもあります。
そして何より、ボクだって、いつかは、がんになる可能性があります。
明日なのか、5年後なのか、10年後なのか。
起こったことを悲しんでも過去は変わりません。
これからをどうするか。
渡利璃穏選手もレスリングを続けていて、東京五輪を目指しているようです。
ボクも病院にはよくお世話になる人ですが、がんを含め、何らかの病気と闘っている全ての人、負けないで!
以上、たまたま読んだ話が気になったので、いま書いてみました。