非天マザー by B-CHAN

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iPhone 4のテレビ電話と普通のケータイのテレビ電話の違い

FaceTimeという新しいテレビ電話


6月24日にいよいよ発売されるiPhone 4について、ボクは個人的には高解像度ディスプレイが最大のメリットだと思っていますが、実はもうひとつ大きな影響を与えるかもしれないと思う機能があります。
それは、テレビ電話機能です。
FaceTimeという名前が付いています。
今までのiPhone3GSまではカメラは裏側にしか付いていませんでしたが、iPhone 4ではカメラは正面にも付いています。
これによってテレビ電話機能を実現しました。
普通のケータイにはテレビ電話機能は昔から付いていますので、目新しさが無いような気がしますが、実は大きな違いがあります。
それは、


iPhone 4のテレビ電話は、Wi-Fi(無線LAN)を使う


という事です。
普通のケータイのテレビ電話は、3G回線、つまり普通の電話回線を使いますので、テレビ電話使用中は通話料がかかります。しかも音声通話と比べて1.7倍以上の通話料です。強烈に高いです。
実際、ほとんど使っている人はいないと思います。
iPhone 4のテレビ電話はWi-Fiです。
つまり、自宅に無線LANを設置している人は、通話料を気にせずにテレビ電話ができるわけです。
いくら話し続けても通話料がかかりません。
例えば、単身赴任の人と離れて暮らす家族がそれぞれiPhone 4を持って家に無線LANを置いておけば、毎日、通話料無しで、顔を見ながら遠距離通話できるわけです。
今後、iPhoneに限らず、Wi-Fiを使ったテレビ電話機能のあるケータイやスマートフォンが普及すると、完全に家庭用電話のビジネスモデルは崩壊します。従来、固定電話を手がけてきたNTTなどは大きな転換を迫られるかもしれません。
あともうひとつ。
Skypeと、このiPhoneのテレビ電話機能も競合します。
Skypeはすでにかなり普及しており、iPhoneにもSkypeアプリがでていますが、Apple自身がTimeFaceを打ち出してきたことで、少なからず影響を受けるかもしれません。
ただ、iPhone用のSkypeは現在、3G回線で通話ができるようになっています。これは強みです。3G回線ですから無線LANが無い場所でも通話できますし、3G回線を使うと言ってもIP通信ですから通話料はかかりません。
今のところ期間限定ですが、この3G回線のSkypeが継続すればSkypeは勝ち残るのかもしれません。
でもFaceTimeも将来は3G対応になる可能性もあります。
いずれにせよ、3G回線で定額の通話が可能になってしまえば、ドコモやau、ソフトバンクなどのケータイキャリアのビジネスモデルが崩れるんですけどね。