ゲーム差表示はどちらが見やすいか
割とどうでもいい話だと言われるかもしれませんが。
プロ野球の順位表を見ていると、ゲーム差の表記方法に2種類あるのに気づいていますか?
パターン1
パターン2
パターン1もパターン2も同じ内容の順位表です。わかりますかねえ。
答えは、一番右端のゲーム差の表記方法が違うわけです。
パターン1の方は、それぞれのチームが一つ上のチームから何ゲーム離れているかを表しています。
例えば広島は中日から6ゲーム離れていて、楽天はオリックスから3ゲーム離れているわけです。
一方のパターン2の方は、それぞれのチームが1位のチームから何ゲーム離れているかを表しています。
例えば広島は巨人から12.5ゲーム離れていて、楽天は西武から9.5ゲーム離れているわけです。
どちらの方式を採用するからメディア(テレビ放送局や新聞など)によってまちまちです。
なので気をつけないと勘違いが起こることがあります。
例えば広島ファンがパターン1の順位表を見て、
「お!首位から6ゲーム差か!」
と思ってしまうと、実はそれは間違いで、首位からは12.5ゲーム離されているわけです。
あるいは日本ハムファンがパターン2の順位表を見て、
「ソフトバンクとの差は5ゲームもあるのか・・・」
と思ったら、実はそうではなくて、ソフトバンクとのゲーム差は1ゲームが正解なわけです。
非合理な順位表
ここでボクが言いたいのは、
パターン1のような非合理的な表を使うのはやめてくれ!
と言うことです。
なぜなら、パターン2の方なら、自分の応援するチームが首位から何ゲーム差なのかも、一つ上のチームから何ゲーム差なのかも、どちらもすぐにわかるからです。
例えば、パターン2の順位表を見れば、ヤクルトは首位から14ゲーム差であることが一目瞭然ですし、一つ上の広島からは1.5ゲーム差(14-12.5)であることもすぐに計算できます。さらに言えば、2つ上の中日とは7.5ゲーム差(14-6.5)であることもすぐにわかります。
つまり、多くてもひとつの引き算だけで、どのチームからの差もわかるわけです。
ところがパターン1の順位表でヤクルトが首位から何ゲーム離れているかを知るためには、上位のゲーム差を全部足す必要があります。つまり、1.5+5+6+1.6=14でようやく14ゲーム差ということがわかるわけです。一つ上のチームとのゲーム差は一目瞭然ですが、それ以外のチームとのゲーム差は全部足していく必要があるわけです。
特に、首位から何ゲーム離れているというのは気になるところですし、使う場面も多いと思います。
そう言う意味では、パターン1の順位表はチームの位置がわかりにくいという意味で、パターン2に比べて非合理的だと言えます。
残念ながら、多くのメディアで主流となっているのは、なぜかパターン1の順位表です。
昔はパターン2の順位表もよく見かけた気がするんですが、なぜ、わかりにくいパターン1が主流になってしまったのでしょう?
本当にどうでもいい話ですが、世の中のおかしな事は気づいた人が声を出さないといつまでも改善されません。
なので、ちょっと大げさに語ってみました。